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2008. 8/11 更新2009.6/11 |
仁義なき戦い その3(第1作) 1973年。監督 深作欣二。脚本 笠原和夫。出演 菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫。 |
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◆慢心せず、 向上心を持ち続ける |
坂井(松方弘樹) 「昌三、わしら、どこで道、間違えたんかの。 夜中に酒呑んでると、 つくづく極道がイヤになっての、足を洗うちゃる思うんじゃ。 朝起きて、若いもんに囲まれていると、 夜中のことは、ころっと忘れてしまう・・」 広能(菅原文太) 「・・・最後じゃけん、云うとったるがよ、狙われるもんより、 狙うもんの方が強いんじゃ、そがな考えしとったら、スキができるど」 |
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ラストシーンに近づき、広能(菅原文太)が坂井(松方弘樹)にクルマの中で忠告する。 その直後、坂井は、おもちゃ屋の店先で殺害されます。「仁義なき戦い」を象徴するシーンでもあります。 そして、坂井の葬儀で広能が祭壇に向かって発砲するのラストシーンを迎えます。 組織を構成する人々は、原則として頂点(トップ)を目指そうとします。 だからこそ、戦後の高度経済成長下において、みんな頑張って走り続けてきたわけです。 ところが、最近はそういった類型から外れた若者たちも増えてきました。 すると、従来の目的至上主義で組織が動かない、掌握できないことも多々発生してきます。 この映画「仁義なき戦い」の世界では、そんな例外の人々は描かれず、組織と個人の関係は、ほぼ原則通りの類型で描かれます。 そこで頂点を極めた個人がどのような立場に置かれるか、をセリフとして語ったのが、冒頭のセリフです。 頂点に立てなければ立てないで、鬱屈した人生を歩み、頂点に立てば立ったで、何か眼に見えないものに怯える人生となる。どちらもやりきれない。 とすると、先ほどの例外のような若者たちの生き方も肯定しなければならなくなります。 むしろ、そういった生き方をまじめに考えたほうが良い人生をおくれるかもしれません。 小さな組織、または個人の個性を活かした人生を歩むこと。 そういう人々の組する組織は、どうあらねばならないか。 組織として、売上アップや出世のみを目標とせず、代わりに人々を動かす共通目標を共有できることが大切な時代になってきたのかもしれません。 |
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