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2008. 5/19 | 日本侠客伝 決斗神田祭り(第4作) 1965年。監督 マキノ雅弘。脚本 村尾昭。出演 高倉健、鶴田浩二、藤純子、野際陽子。 |
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◆恩を感じ、恩に応える | 「この東京で恩になった方のために、 きっちりと男をたてたと、そう思われたい」 |
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本作は、初期の任侠映画「日本侠客伝」シリーズの第4作です。 「人生劇場 飛車角」で任侠映画路線がスタートし、鶴田浩二主演の「博徒」シリーズ、そしてこの高倉健主演の「日本侠客伝」がシリーズ化され、東映プログラムピクチャーを支えてゆきます。 あらすじを簡単に紹介します。 神田の呉服屋の”澤せい”は商売が芳しくなく借金を抱えていました。 その土地家屋を狙う大貫一家は、若旦那から権利書を奪い取り、家に火をつけ、若旦那も焼死させてしまいます。 火消しの”よ組”の纏持ちである新三(高倉健)らは、”澤せい”の再建に力を貸すが、大貫は訴訟を妨害するために若旦那の女房の花恵(藤純子)を連れ去ります。 新三は花恵を救うために大貫一家に乗り込むのでした。 本作で、纏持ちの高倉健、友人の呉服店の主人だが、未亡人となった元芸者の藤純子、やくざの鶴田浩二、親分の娘の野際陽子といった人間関係を軸にストーリーが展開されます。 そこからは、マキノ雅弘監督が一貫して語っている「やくざな稼業はしていても、やくざな生活はするな」というメッセージが汲み取れます。 タイトルのセリフは、大貫一家に草鞋を脱いでいる鶴田浩二が弟分の長門裕之に語るものです。 まさに「義理」と「人情」を描く任侠映画のセリフです。 恩を感じ、恩を返すために働く。現代のビジネスにおいても、利益優先でなく、いっしょに働く仲間だけでなく、取引を行う業者、さらには同業他社も含め、人間の生きる基本として押さえなくてはならない最低限のマナーです。 取引をしている部品業者、下請け会社に無理を押しつけ、自社のみいい思いをするようでは、将来も優秀な企業であり続けることができません。企業間でのみでなく、企業個人間もWin-Winの関係が構築できなくては、事業成功は継続しません。 ちなみにこの映画の脚本は、笠原和夫です。後に「仁義なき戦い」を書くことになり、仁義のない社会、人々への処し方を語る映画の脚本家です。 ここでは、まだ任侠の路線を着実に守っており、これから任侠映画の伝統を作り出す段階にいます。 まさに東映任侠映画の絶頂期、マキノ雅弘監督のマキノ節絶好調ともいえる一作です。 |
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