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2009. 7/15 | 昭和残侠伝 血染の唐獅子 (第4作) 1967年。監督 マキノ雅弘。脚本 鈴木則文、鳥居元宏。出演 高倉健、池部良、藤純子。 |
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◆義理と情 | 「やくざってものは、道に反れていても情には泣くもんだ、 義理には、命を張るもんだって、あんたは教えてくれたんですよ」 |
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阿久津組の代貸 風間重吉(池部良)が自分の親分のあこぎな振る舞いに対して、憤って語るセリフです。 「昭和残侠伝」シリーズ第4作は、マキノ雅弘監督の登板です。 マキノ監督らしい、名場面が満載です。その分、やくざ映画の様式美的映画世界が希薄になってしまっています。 浅草の博覧会会場の建築をめぐり、仕事を受注した鳶政と横車をおす阿久津組の対立を描いた一編です。 鳶政の頭 花田秀次郎(高倉健)と阿久津組の代貸 風間重吉(池部良)は、昔からの幼馴染。そして風間の妹 文代(藤純子)は秀次郎に惚れている。この構図からマキノ雅弘の映画世界が展開します。 さて、やくざ映画では、義理と人情がテーマとなり、その相克の中で生きてゆく姿が描かれます。 現代に置き換えた場合、どうもそれらが希薄になってきており、比較的割り切ったビジネス展開がされていっています。短期的には、義理も人情を度外視して、売上を上げることができるでしょうが、人生が長いのと同時にビジネスでの会社間のつきあいも長いのです。経験的には、数年くらいでしょうか・・・ ビジネスの枠を超えて、相手の会社の人との人間関係を構築するくらいの気持ちでつきあってゆくことが大事です。 本編に戻りますが、冒頭のセリフの後、親分に頭をビール瓶で割られ破門された風間は、秀次郎とともに阿久津組に殴りこみに行きます。 その後をタケ(津川雅彦)が追う、ラストの道行きのシーン。バックに流れる「唐獅子牡丹」の唄。 格闘の末、阿久津を斬った秀次郎のまわりを取り囲む警官。 手錠をかけられ連行される秀次郎の着流しが肩から落ち、唐獅子牡丹の刺青が現れる。 待っていた文代が黙って着せかける。絶妙のラストシーンです。 また殴りこみに行く直前の秀次郎を引きとめようとする文代との会話のシーンも印象深いものです。 秀次郎 「俺はおまえに惚れてんだ」 文代 「初めてね、惚れたなんて云ってくれたの。 わたし、悪いお嫁さんになるとこだった」 そこへ兄の風間が訪れ、 風間 「文代、泣いちゃ、秀さんに嫌われる」 秀次郎 「俺が泣かしたんだ。泣いてもらわなきゃ、死にに行けねえよ」 |
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