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2008. 6/15 新網走番外地 吹雪の大脱走(第17作)
 1971年。監督 降旗康男。脚本 大和久守正、降旗康男。出演 高倉健、星由里子、黒澤年男、安藤昇。
 
◆他者への愛 あなたは、それでいいかもしれないけど、父は一体どうなるんです。
 わたしにさえ示さなかった愛をただただあなたの更生のために・・・
 そんな父を裏切るんですか」

「・・・すいません
 
新網走番外地 吹雪の大脱走
新網走番外地
吹雪の大脱走

高倉健の「
網走番外地」は、シリーズとして、1965年から10作公開され、さらに「新網走番外地」として、主人公の名前を橘真一から末広勝治と変え、1968年から、さらに8作公開されました。シリーズ通算18作あります。

本作は、東宝の俳優が多く出演している珍しい、後者のシリーズの末期の第17作です。

物語は、網走刑務所の看守と服役者が物資の横流しで金儲けをしている悪の構造を正すために立ち向かうというものです。
刑務所内部に悪人がいるという設定は、現実から、かなりかけ離れてしまい、この翌年に公開される「
女囚さそり」(主演 梶芽衣子)シリーズを彷彿とさせるものです。

末広勝治(高倉健)の保護司である藤田進の娘(星由里子)が語る、そのセリフを振り切って、勝治は悪に向かってゆきます。そして馬上の勝治のバックに有名な「網走番外地」の唄が流れます。

前半では、勝治が混血の若者(谷隼人)とその母親の面会を無理やり実現するシーンでは、親子の情愛を描いていますが、このセリフのシーンでは親子の情愛を断ち切って、親子以外の他者への愛もあることを描いています。

これは、言い換えると、仕事に対する愛といってもよいかもしれません。しかし、すべてにわたって、仕事への情熱が優っているわけではありません。あるとき、仕事への情熱が、家族への愛を越えてしまう場合もある、というのが管理人の見方です。いかがでしょうか?そのせめぎあいの中で人間は生きています。

  
人生は、一途に何かに賭けることで充実します

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