古河往還 館林〜古河 - わたらせからの風 近隣の山々
わたらせからの風ロゴ
ホーム > 近隣 > 古河往還 館林〜古河

古河往還 館林〜古河 地図

マップ古河往還 館林〜古河
「古河往還」は、日光例幣使街道の太田から分かれ、館林を経由して、古河に至る街道です。
太田から、ほぼ現在の国道122号線 前橋古河線に沿うように通っています。
主な宿場は、太田(太田市)、石打(邑楽町)、館林(館林市)、板倉(板倉町) 。
過去の日光例幣使街道、足尾銅山街道に続く、街道シリーズです。

今回は、館林から古河まで。といっても実際は加須市柳生となりました・・・
距離 14.5km、所要時間 4.5時間(取材日:2013. 1/8 火)

スタート地点の館林までは、東武伊勢崎線でゆきます。


館林駅

年も明け、新春の装いの街です。
館林駅東口を9時に出発です。
今年は、例年になく寒い冬のため、
スタートも遅くなっていしまいました。

館林駅は、旧駅舎と新駅舎が並んでいます。
よく見ると旧駅舎を模したデザインの新駅舎です。
駅前の通りを東につつじが岡公園方向に向かいます。

館林駅
竹生島神社

竹生島神社

本町通りの交差点の手前、右に小さな神社があります。
つい何神社かと、興味が惹かれます。なんと竹生島神社。珍しい。

調べてみると、都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)とも呼ばれ、滋賀県長浜市の竹生島にある神社の分社。行基に縁りもあります。
また、竹生島神社は、厳島神社、江島神社とともに日本三大弁天の一つに数えられています。ここは、近江国の商人に依頼し、勧進したようです。

本町通り

本町通りに出て、南に向かいます。
歩道橋のところに古河方面の標識があり、
そこから狭い道に入ってしまい、
松原、つつじ町を迷いながら抜け、
ようやく国道354号に出ました。
ここから、東進です。

本町通り

国道354号

子神社

ステンレス草鞋

庚申塔

子神社

スタートしてから、小一時間。
道路の南側の森の中に子神社(子の権現)があります。
足腰の神様なので、本日の無事達成を祈願してゆきます。

祭神の大己貴命が旅好きの健脚の神様で、鉄の草鞋をはいて、旅をしたと伝えられており、足腰の神様になっています。
それにあやかり、昔から鍛冶屋で鉄の草履を作り、また手作りの草履を奉納して祈願をしたそうです。
参拝する人もあるようで、社殿や絵馬額には、絵馬の代わりのステンレスの草鞋がたくさん奉納掲げられていました。






境内に庚申塔等もありました。陽だまりのベンチで一休みです。

八坂神社

通りに戻り、20分で八坂神社です。






ここは、境内に出羽三山(湯殿、羽黒、月)の石仏がありました。

八坂神社

出羽三山

宝秀寺山門

宝秀寺

羽継原戦い供養塔

宝秀寺

八坂神社の裏手に宝秀寺があり、
山門前に羽継原合戦の供養塔が建ちます。

室町時代(1459年)、
ここで関東管領の上杉房頭、越後守護の上杉房定が古賀公方の足利成氏が戦い、成氏側だけで死傷者2千人に達したという館林史上最大の戦だったようです。

東北自動車道・ウィンドーム館林

寺の境内を抜けると、そこは東北自動車道の高架です。






そして、高架を潜り抜けるとウィンドーム館林、
競輪の場外車券売り場。

東北自動車道

ウィンドーム館林

原宿神社

観福寺

庚申塔

路傍の馬頭観音

原宿神社、観福寺

さらに20分、原宿神社、観福寺。静かな佇まい。














やはり境内に庚申塔が並びます。








道路を歩いてゆくと、塀際に小さな馬頭観音。
この道は、路傍の神様が少ない。殆ど神社仏閣の境内です。
昔は、こういうふうに路傍にあったはずです。

雷電神社

案内に導かれ、通りから、左に折れて、
冬枯れの板倉中央公園を右手に見ながら、雷電神社へ向かいます。

そばの児童公園のベンチで陽だまりの中、昼食をとり、神社の裏手から雷電神社の境内に入りました。

社殿の極彩色の彫刻が見事です。







その裏の奥宮。








その両脇に神馬。左手に白馬。右手に赤馬。
白馬は、晴れを祈り、赤馬は雨を祈ります。

















表に回ると参拝の方がたくさんおりました。
中には、車椅子で訪れ、石段を這い上がって参拝される方、ただただ感服です。
天ぷら屋の並ぶ参道を下ってゆきます。






道路からの入口に「これより、らいでんみち」の道しるべ。

板倉中央公園

社殿の彫刻

奥宮

神馬(白馬)

神馬(赤馬)

雷電神社

道しるべ

谷田川土手

田の中を進む

谷田川の土手

国道354号線に戻り、しばらく行くと、
谷田川の土手が右手に見えてきます。
ここ板倉は、水郷として有名です。




延々と田の中を通る国道354号線。見るだけでうんざり。

健康の郷 季楽里

雷電神社から、30分くらい歩いたでしょうか、
農産物販売所である健康の郷 季楽里の看板が見えてきました。
やっと、という感じです。神社も何もなかった・・



建物の横に再現した高瀬舟が飾られています。
実際に川に浮かべてらしい。

健康の郷 季楽里

再現された高瀬舟

土の道

板倉ニュータウン

板倉ニュータウン

季楽里から、舗装路に沿って、土の道があり、しばしこちらを歩きました。





左に曲がれば、板倉東洋大学駅。
左手に板倉ニュータウンの街並みが見えます。
板倉東洋大学駅ができて、
きっとこのあたりも風景が変わったことでしょう。

東武日光線

道に沿って、東武日光線が現れ、併行します。
ちょうどオレンジ色の車体の特急けごんが走ってきました。

東武日光線

谷田川の合の川橋

土手の石仏

合の川橋

ここ板倉町海老瀬で谷田川を渡り、柳生駅へラストスパート。






橋の手前の土手の中腹に、2体の石仏と十九夜塔が立っています。
こういう風景は懐かしい。
といってもそういう風景の中育ったわけではないので、原風景とでもいうのでしょうか・・・

柳生駅へ

養性寺、柳原稲荷を通り、柳生駅へ向かいます。
当初は、新古河駅を目指す予定でしたが、以前渡良瀬川踏破で歩いた部分もあるので、今回は柳生駅を終点としました。
従って加須市柳生がゴールとなりました。
渡良瀬遊水地もしくは古河の街並みを眺めてゴールがよかったのですが、どうも歩いていて面白くなく、ここまでとしました。

というような館林から、古河(加須市柳生)までの歩き、そして古河往還のロングウォ−クでした。
全般的に路傍の石仏も少なく、神社を辿る道でした。賀茂神社、こぶ観音、雷電神社・・・。

養性寺

柳原稲荷

ホーム > 近隣 > 古河往還 館林〜古河