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2013. 7/ 5 16.順序立てて進める









    

 








    

 






    









    










キムラ先生
「前回までで、会社のトップの役割について説明してきました。
 5S活動の導入がトップの決意で決まったら、それを意思表示し、
 方向性と推進のための環境が提示された時点で5S活動の取組が実際にスタートです。
 しかし、以上の3点は、実践のプロセスで常に見直しと補正が必要です。

 トップの役割は、着眼とも云える部分であり、
 今まで着眼大局にスポットを当てて話を進めてきました。
 これから、みなさんが中心となる着手のプロセスとなります。
 実際に活動を開始し実践することは、眼の前の小さなことの連続です。
 小さなことが積ると、塵も積もれば・・・ということで、大きな改変につながります。
 そして、その一方で実践の対象は、どんどん細かくなってゆきます」

コウ子ちゃん
「なんか話が難しそうになってきた・・・」

キムラ先生
「冒頭に込み入った話をしてしまったでしょうか・・・。
 要は、5Sもプロセスを重ねて進めてゆくということです。

 トップが5S活動の導入を決断したら、
 まずキックオフといったセレモニーを実施し、全社員にその意思を表示します。
 ただ、突然キックオフなどと云うと、社員も戸惑うでしょうから、
 事前に主だった社員には、その旨を説明しておきます。
 その際に活動の全体のリーダー、各職場のリーダーも選任しておきます。
 それからキックオフです。
 その目的は、以下のようになります。

  1.トップの決意を知らせる。
  2.5S活動の概要を説明する。
  3.現場が主役であることを理解してもらう。

コウ子ちゃん
「そんなことをしなくては、ならないの?」

キムラ先生
「企業の活動の場合は、区切り区切りをきちんとすることが必要です。
 なので、キックオフです。

 家庭の場合は、必要ないかもしれませんが、キックオフということでなくても、
 家族全員に5Sについて説明しておくことは必要かもしれませんね。

 そしてスタートですが、効果を上げるためには、実践の順序が大切です。
 まずは、以下の順序で実践です。

  整理 → (初期)清掃 → 整列 → 整頓 → 清潔

 なぜこの順序になるか、もう二人はわかっているでしょう」

タカシくん
「ものごとには、効率のよい順序があるからです」

キムラ先生
「すべて効率ということではありませんが、以下の理由によります。

  1.まず整理で要らないものを捨てます。
  2.ものが動きますから、ホコリが出たり、汚れた部分が現れます。そのために清掃をします。
  3.それがひと段落したら、見苦しくないように、綺麗に並べます。ここで整列です。

 これを繰り返すと、捨てるものも、すぐ捨てられるものから、
 「もしかしたら使うもの」へと対象が移ってゆき、必要なものが見えてきます。
 すなわち、整理+清掃に伴って、点検清掃に移ります。
 通路が確保できるまでスペースができたら、
 簡単に剥がせるテープで通路線(白色がお薦め)をひいてください。
 この線が工場のものを置く基準線になります。すべてのものを基準線に直角平行に置きます。
 これだけでも職場は見違えるように変わります」

タカシくん

「実際の進め方ですね。これは役に立つ話ですね」

キムラ先生
「5Sの導入順序の必要性を話してきましたが、
 プロセスが進み、レベルが上がったら、次から次へとレベルアップが必要です。
 例えば、整理では、すぐ捨てられるものから、7〜8段階を経て、
 常に使うものに対象が移ります。
 清掃も、初期清掃から点検清掃、保全清掃と細かくレベルアップして ゆきます。
 整頓も露払い役の整列から、3定、そして動的な物流を考えた内容に移行します。
 さらに高さ制限などで見える化が確立できれば、
 フェース・トゥ・フェースで人と人とのコミュニケーションが活発になり、
 物理的な5Sから、人と心の5Sに移行します。
 話が長くなりましたが、今回は活動の進め方の核心の話でした」

タカシくんコウ子ちゃん
「うーん、よくわかった感じがします」

 
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