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2010.5/20 | 暴力金脈 1975年。監督 中島貞夫。脚本 野上龍雄、笠原和夫。出演 松方弘樹、梅宮辰夫、田中邦衛、池玲子、若山富三郎。 |
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◆金の効用 | 「お金って、ほんとうにいいものよね。 貧乏も昔のことも過去のことも、 苦しみも希望も、みんな忘れさせてくれる」 |
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無冠の男 松方弘樹伝 [ 松方 弘樹 ] |
集団就職で大阪にでてきた中江宏(松方弘樹)と奥田寛次(梅宮辰夫)が各々総会屋、やくざの世界にはいり、生きてゆく姿を描く、実録映画の時代の異色作です。 紹介のセリフは、大会社の社長の曾宮(若山富三郎)の女である上原アヤ(池玲子)が中江につぶやくセリフです。 実は、彼女は、曾宮の実の娘なんですね。曾宮をそれとも知らず、彼女を囲っている。 後半、その事実を母の日記から知った彼女は自殺してしまいます。 池玲子が貧乏な画学生という設定なのですが、どうしても「女番長」や「不良姐御伝 猪鹿お蝶」のイメージなので、無理がある。しかし、それを臆面もなくやってしまうところが東映なんですね。 さてセリフですが、”金”がひとを狂わせる、とよく云います。 ”金”を得ることのみを目的に行動するとき、また、大金を手に入れてしまった後、いずれも、それらのときの言動は、きっとそのひとの本来の姿ではなくなってしまいます。 人生や仕事の目的を金としたとき、そこへ向うプロセスで、その人間の人格が損なわれてしまいます。 目的は、”金”でなく、違うものにしなくてはなりません。 プランドゥ・アシストは、”夢”としていますが・・・ それに付随して、生活するくらいの金銭はついてくる、と思って、楽天的に生きてゆくことが肝要ではないでしょうか・・ あまり、金をテーマにすると、話が甘くなるので、敬遠していたのですが、今回はやむなく書いてしまいました。 また、映画も松方弘樹の「みんな茶番だ」というナレーションでエンドマークとなってしまい。 そう云い切って終わられると、いままでなんだったのか、という気になり、中途半端な気分です。 音楽の津島利章は、「仁義なき戦い」も担当していましたが、ここでは、軽妙なリズムを流しています。また、脚本も「仁義なき戦い」の笠原和夫が関わっています。 最後におまけのヒトコマ。 総会屋役のピラニア軍団の室田日出男が 「ここは、やくざの来るところじゃないんだよ。出て行けよ」 というセリフで、同じ軍団でやくざ役のの川谷拓三と喧嘩をするシーンがあります。笑ってしまいますね。 その後、室田は待ち伏せされ、撃ち殺されてしまいます。 |
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