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2010. 2/15 | 懲役十八年 1967年。監督 加藤泰。脚本 笠原和夫、森田新。出演 安藤昇、小池朝雄、桜町弘子、若山富三郎。 |
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◆自分を救うのは・・・ | 「自分を救うものは、自分ですよ。 飛行機乗りが操縦桿を握って、大空に舞い上がったときのように、 頼れるものは自分ただひとりです。 そして、次に、もしあるとすれば、友だちです」 |
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戦後の焼け跡の中、特攻隊の生き残りの復員兵の川田章(安藤昇)と塚田義男(小池朝雄)が散っていった戦友の遺族である石岡比佐子(桜町弘子)やその母親に向って云うセリフです。 加藤泰監督のやくざ映画というより、「網走番外地」や「女囚さそり」へと続く刑務所ものに分類されるべきかもしれません。 さて内容ですが、「仁義なき戦い」等のやくざ映画と同様に戦争直後の混乱期から高度経済成長へ向う時期を舞台に、その時の流れの中で、復員兵の川田(安藤 昇)と塚田(小池朝雄)のふたりの生き方を通して、人間がどのように変わってしまうか・・・ 川田は、生き残った特攻兵として、その責任を胸に、服役した刑務所の中で生きてゆく。 一方、塚田は、娑婆に残り、戦後から復興する社会の中で生きてゆく。 そんな二人の生き方が原点は同じだったはずですが、しだいにずれてゆく・・・ 基本的に、人は自分自身しか頼れるものはありません。 しかし、社会の中で生きてゆくためには、人や組織にいろいろと協力してもらうことでうまくまわってゆきます。 ビジネスでも、ひとりで頑張ってもできることは知れていますが、そこに組織の力を加えることで大きな成果が得られます。 その際、役に立つこと、役に立ちそうなことは、すべて情報として入手し、マクロでものごとを見られるようにしておくことです。市場、社会環境等、それらの中において、自分自身はどういったポジションにいるのか、それを明確にしておくことが大切です。そうすれば、きっと大きく誤ることもありません。 加藤泰監督は、時代劇から任侠への過渡期にこういった作品を撮り、その後、「緋牡丹博徒」を撮ることになります。 |
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