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2009. 2/ 1 | 日本の首領 完結篇(第3作) 1977年。監督 中島貞夫。脚本 高田宏治。出演 佐分利信、三船敏郎、片岡千恵蔵、高橋悦史、菅原文太、大谷直子。 |
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◆組織の中の個人 | 大山 「畜生というのは、罪がなくて、かわいいもんだ。 主や棲家に難しい注文をつけんからな」 大石 「しかし、水があわないと長くもたんと聞いております」 佐倉 「なじんだ水をまぜとけば大丈夫です」 |
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日本の首領 完結篇 |
「日本の首領」3部作の完結篇が本作です。 前作の佐分利信、三船敏郎に加え、東映時代劇の大スター片岡千恵蔵御大の登場です。 政治界の黒幕 大山(片岡千恵蔵)の快気祝いに佐倉から、2匹の錦鯉が送られ、池に放流する場面で日本の首領(ドン)をめざす、先の俳優3人が顔をあわせ、語ります。 まさに3人の男の腹のさぐりあいともいうべき、メタファーの会話です。 組織と個人について、三者三様の考えを語っています。 まず大山が人格をもつ人間は、個々の欲望があり、うまく操ることが面倒である、ということことを畜生に例えて語り、次に大石が組織に適合できないと、そこから抜け出ようとしたり、殺されたりすることを語ります。 そして、最後に佐倉が個人を組織ごと抱え込めば、うまくゆくことを語っています。 ここでは、「地位や、名声は、無償では手に入れられん」という大山の考え方が如実に表れていますし、他の男たちの個性も垣間見られます。 やくざ世界の男たちの虚々実々の駆け引きが面白い映画でありますが、現実にもありうること。 本来は、もっと素直に、きれいに生きることができる世の中であってほしいと思います。 聖人でも、権力者でも、存在するすべての人間が聖人でないことをも呑み込み、うまく操らなければならないのが、人間世界です。 |
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