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2009. 5/ 1 | 極道 1968年。監督 山下耕作。脚本 鳥居元宏、松本功。出演 若山富三郎、鶴田浩二、大木実、菅原文太、清川虹子。 |
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◆女は待つもの | 「行ってしまったんやなあ。 おなごいうものは、いつも待つばかりや」 |
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新東宝、東映、大映と映画会社を移った若山富三郎の東映復帰後の主演第1作です。 東映に戻った彼は、仁侠映画の金字塔である「博奕打ち 総長賭博」で鶴田浩二の兄貴分の役で認められ、主演をつとめることになった第1作です。 その後も東映任侠映画の一翼を担い、任侠映画を盛り上げた役者だと思います。 「緋牡丹博徒」シリーズでお竜さんを慕い、ことあるごとに手助けするチョビひげの熊虎親分などは絶品であり、仁侠映画に厚みを加えたと思います。 ということで彼の主演作品も、ぜひとも挙げておきたっかたので、この作品の登場です。 しかし、上記のセリフは、彼の女房役の清川虹子が殴り込みにゆく彼を見送りながら、云うものです。 東映の任侠映画では、結構女性の生き方も語っています。 とくに「緋牡丹博徒」シリーズが顕著ですが・・・ 古来からの女性は家を守るものという考え方を示していますが、そう云いつつ、若山親分が財産を失ってしまうと、 「今度は、わてがあんたの面倒をみる番や。 あんたひとりくらい、わてがパンパンしても食わしてやるわ」 といった夫唱婦随の面を見せます。実に羨ましいかぎりです。 夫婦で力を合わせて生きてゆく、ということでさらに絆が深まる。 実は、この映画、タイトルは「極道」というまがまがしさですが、内容では男女の関わりが多く描かれています。 若山親分と女房の清川虹子、また彼の身代わりに亡くなってしまった男の未亡人、刑務所帰りの鶴田浩二と彼を慕う医者の娘・・・・。 そのほか、菅原文太が子分の役で登場しています。 最後に怒り心頭の若山親分に向かって、鶴田浩二が云うひとこと。 「我慢できないことも我慢せにゃいかんのが、極道や」 |
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