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2010.10/20 | 新極道の妻たち 惚れたら地獄(第7作) 1994年。監督 降旗康男。脚本 松田寛男。出演 岩下志麻、山下真司、世良公則、斉藤慶子、川島なおみ、高島忠夫、中条きよし。 |
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◆もう一遍の心意気 | 「もう一遍、一から出直したろやないか。 一遍でけたこと、できんことはない筈や」 |
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大阪で覇権争いをしている二つの組 侠和会と御蔵組。弱小組織の御蔵組の姐 村木芙由(岩下志麻)は、組長が殺害され、次々と大組織である侠和会三代目の坂本重秋(中条きよし)、その姐の(あいはら友子)らに追い込まれてゆく。 子分たちも殺されてゆき、逃げ続ける生活となります。あるとき、写生をしている子どもたちに、自分の子分(山下真司、世良公則ら)のかつての子ども時分の姿を想い起こします。そのとき、再び、組を立て直す決意をするセリフです。 若いときは、エネルギーもあり、野心もあり、その勢いでことを成す条件が揃っていました。そして、成功したわけです。そのときと同じように組を立て直すことがもう一度できる、と自分に言聞かせ、次のステップに向おうとします。 仕事も、若いときに自分にできた、ということをかさに部下にできるはず、と云い諭す上司は多いと思います。しかし、それでは、ひとは動きません。反発されるだけです。率先垂範する姿、情熱を注ぐ姿を見て、ひとは動きます。 若いときに一度できたことが二度できるとは限りません。 そのときとは、環境も条件も違います。どちらかといえば、もうできないと思ったほうがよい。 しかし、自分に力を貸してくれる部下がいれば、叶うこともあります。 セリフのような意欲を見せるポーズが重要です。 「極道の妻たち」シリーズは、何人かの監督によって、作られ続けましたが、第3作と本作の第7作が降旗康男です。 本作には、常連のかたせ梨乃は出ていませんが、斉藤慶子、川島なおみといった若い極道の妻たち、仇役のあいはら友子、という女優陣が大健闘です。 ラスト、侠和会の先代の法要で僧侶に化けた岩下志麻が、袈裟を振り払い、和服姿でマシンガンを撃ちまくり、以下のセリフでジ・エンドです。 「極道の妻として、かく致すしかほかなく、 ただいま決着(けじめ)をつけさして貰いました」 はちゃめちゃではありますが、シリーズの中でも出色の出来となりました。 エンディングは、加藤登紀子の唄で閉じます。予想外のめずらしい組合せです。実は、本作の音楽担当は服部克久でした。 |
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