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2008. 11/15 | 現代やくざ 人斬り与太 1972年。監督 深作欣二。脚本 石松愛弘。出演 菅原文太、安藤昇、渚まゆみ。 |
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◆常に負けないこと | 「一度負け癖のついた犬はな、 それっきり噛みつくことさえ忘れちまうんだ。 俺たちだって同じことよ。 一度逃げ足を覚えたやつは、絶対浮かび上がることはできねえよ」 |
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現代やくざ 人斬り与太 |
「仁義なき戦い」に先立つこと1年前、深作欣二監督は、「現代やくざ」シリーズの2本を撮り、絶賛されました。すなわち「仁義なき戦い」に繋がる作品群ともいえます。 街のチンピラである沖田勇(菅原文太)らは、ふたつの組に挟まれて、絶滅のピンチに追い込まれ、組を離れてゆく木崎(小池朝雄)に向かって云います。 確かに負け癖というのは、あります。 といって、常勝軍団になれれば、それにこしたことはないのですが、そんなことも稀れです。 ならば、どうするか。 逃げ足を覚えるのでなく、戦いを避ける戦い方をするのです。 孫子の兵法にもあるように、勝てそうもない戦いでは、戦わず勝つといった戦法を考えます。 それには、いろいろな手段があります。 ビジネスであれば、他社とアライアンスを組むとか、極端な場合は他社と合併するとか、真正面から戦わないで勝ち組に属することができる手段を画策します。 また、勝たないにしても負けない戦い方を継続して、組織のモチベーションを落とさないことです。 組織のモチベーションが落ち、負けてもいい、と思いこんだ瞬間、負けです。そのためには、逃げるが勝ちといった戦法もそのひとつです。上述にセリフでは、逃げることも否定していますが・・・ とにかく負けないことで運を逃さないことが大切です。 また、本作では、情婦となる君代(渚まゆみ)との絡みあいも秀逸です。 沖田は、田舎からでてきた彼女を強姦することで知り合うのですが、そのとき田舎の母が持たせてくれたという赤飯が踏みにじられてしまいます。 そして、ラスト、ふたつの組に襲われた沖田に近づき、彼女も刺されてしまうのですが、その買い物かごから、こぼれ落ちた赤飯。 哀れなシーンです。怒りを感じた沖田は、ナイフをもって立ち向かうのですが、待っているのは死のみでした。 |
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