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2009. 8/20 | 仁義なき戦い 代理戦争 その2(第3作) 1973年。監督 深作欣二。脚本 笠原和夫。出演 菅原文太、小林旭、梅宮辰夫、渡瀬恒彦。 |
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◆喰うか喰われるかの世界 | 広能 「わしゃ、呉でおさまってりゃ、ええんじゃ」 岩井 「そんな極楽は、極道の世界じゃないんで、 ひとを喰わなきゃ、おのれが喰われる」 |
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神戸の2大組織である明石組と神和会のいずれかに組するかで揺れる山守組の広能昌三(菅原文太)に向かって、明石組幹部の岩井信一(梅宮辰夫)が云うセリフです。 極道の世界のみでなく、ビジネスの世界も喰うか喰われるかです。 いずれしかありませんので、このことをよく承知して、戦わなければならない、とよく云われます。 しかし、世の中、そのように見えていますが、必ずしもそうとは限りません。 社会が調和をとるためには、別のある種の力が働いてるものです。 従って、極端に「喰うか喰われるか」を信念として行動してしまうと、社会の流れから外れてしまいます。 基本理念は、そうであることを押さえながら、相手の利も考えながら、世を渡って、ゆくことでうまく進んでゆきます。 それでは、もうひとつ有名なセリフを紹介します。 「おどりゃ、タコのクソ頭にのぼりやがって」 「のぉ、今の時代よ。 相手を獲りさえすりゃ勝てるいう時代じゃあありゃせんので。 それさえわかってくれりゃ、それでええ・・・」 組員の勝手な行動に、激しく説教する広能のセリフですが、なんのこっちゃ、意味不明で有名です。 それを受けて、さらに広能のセリフです。冷静に分析した言動が組織の上司には必要です。そんな好例。 ラストシーンは、殺された若い組員(渡瀬恒彦)の焼骨を拾うところから始まります。 広能が骨壷を胸に外に出てくると、敵対する組の襲撃にあり、骨壷がクルマに踏み潰されてしまいます。 骨を握りつぶす広能。泣き崩れる母親。 ここであの「仁義なき戦い」のテーマ音楽が流れ、以下のナレーションで第3作は、幕を閉じます。 「戦いが始まるとき、まず失われものは若い命である。 そして、その死がついに報われた例がない。 こうした死を積み重ねつつ、広島やくざの抗争は、 さらに激しく拡大の一途をたどっていったのである」 |
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