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2008. 6/ 1 更新 2008.8/11,2009.6/11 |
仁義なき戦い その1(第1作) 1973年。監督 深作欣二。脚本 笠原和夫。出演 菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫。 |
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◆組織における役割 | 「おやじさん、云うとってあげるが、 あんたは初めから、わしらが担いでる神輿じゃないの。 組がここまでなるのに、誰が血流しとるんや。 神輿が勝手に歩けるいうんなら、歩いてみないや、のう!」 「わしらの云うとおりにしとってくりゃ、わしらも黙ってこのまま担ぐが、 のう、おやじさん、喧嘩は銭がなんぼあっても勝てんのですよ!」 |
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深作欣二監督の斬新な映像とエネルギッシュな演出、笠原和夫の脚本の名セリフの宝庫である実録路線の記念すべき第1作「仁義なき戦い」です。 「仁義なき戦い」は、それまで約十年続いたやくざ映画、任侠映画への決別を図った。 常にそれまでのやくざ映画の主人公は、”仁義”を基本におき、行動をしていました。 それが観客の心をつかみ、一心同体といった連係作用を生み出し、ラストの斬りこみのシーンでカタルシスを迎えることができたのです。 しかし、それも何度も何年も繰り返しているとマンネリ化してきました。そのような情勢の中、「仁義なき戦い」から実録路線を掲げ、”仁義”を捨ててしまうことになるのです。 しかし、そこで映し出されたリアリズムは、大衆に受け入れられ、映画はヒットし、柳の下のどじょうを狙った続編がさらに作られ続ることになります。 このセリフは、戦後の焼け跡から、大きな組織となり、権力も備えるようになった山守義雄組長(金子信雄)が若頭の坂井鉄也(松方弘樹)に向かい、いろいろと意見した後、坂井が答えるように放つセリフです。 この直後、坂井は、山守組から袂(たもと)を分かつことになります。 組織では、必ず上司と部下が存在し、その上下関係で構成されていますが、上司は、部下あっての上司であることを的確な喩えで表しています。 このセリフは、「仁義なき戦い」全作の中で、最も有名なセリフかもしれません。 組織を構成する社員には、組織の中でそれぞれの立場が生まれ、それに基づいた行動をとらなければならないときがあります。 従って、組織を破壊するような言葉のようにも思われますが、逆に上司は部下を、部下は上司を思いやって行動しなくてはならないといった受け取り方もできるかもしれません。 |
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