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2010. 1/20 懲役太郎 まむしの兄弟
1971年。監督 中島貞夫。脚本 高田宏治。出演 菅原文太、川地民夫、佐藤友美、安藤昇。
 
◆人間としての存在 生きてりゃ、虫けらでも、死ねば、人間でっせ
 
まむしの兄弟
懲役太郎
まむしの兄弟
虫けらのような人間(主人公の「まむしの兄弟」を指して)でも殺してしまうと、尊厳ある人間として扱われるので、葉山良二が自分の親分に自重するように諭すセリフです。

突き放した言い方かもしれませんが、地球規模で考えると、世の中には、数合わせで存在する人間もいます。
しかし、個としての人間を考えれば、そのひとにとっては、大切な人生です。
そのひとなりの生を生きなければならない。それが人間の生きる道。

人生の目標などというと、大それた話になるが、人が生きてゆくには、目標があるべきです。
目標、それは云いかえると、夢かもしれません。実現できるか否かはわかりませんが、その目標に向って、前向きに進む姿勢が大切です。


「まむしの兄弟」と呼ばれる、前科12犯のゴロ政(菅原文太)と不死身の勝(川地民夫)のコンビがやくざ社会を独自の人生観でひょうひょうと生き抜いてゆく姿を描いた作品です。シリーズとして、全8作が作られました。

このシリーズあたりから、菅原文太の役にコメディの味付けがなされてゆきます。
この後、「
仁義なき戦い」のシリアスな役を経て、コメディの「トラック野郎」シリーズへと繋がってゆきます。

また、本作品では、佐藤友美が婦人警官の役で、安藤昇がその幼馴染のやくざという役で出演し、そのふたりのシーンでは、珍しく安藤昇がやくざになった経緯を語るといったシーンもあります。

その生粋のやくざである安藤昇の全身の龍の刺青にあこがれて、彫り師を訪ねていったまむしの兄弟。

その彫り師との会話から。

「彫りものは、男の根性を刻むもんじゃ」
「男の根性って、なんじゃ」
「それは、任侠道だ」

「男っちゅうもんは、一生に一度必ず生死の境に立つときがある。
 根性さえもってっりゃ、そのとき、道を間違えずに済む」


これもたびたび登場するセリフですね。

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