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2008. 7/26 竜二
 1983年。監督 川島透。脚本 鈴木明夫(金子正次)。出演 金子正次、永島暎子、桜金造、北公次。
 
◆家族がいることの支え 「竜二、お前だけじゃないよ、そんなふうに考えたのは。
 俺だって、あの頃は、毎日不安で、自分がどこにいるのか、
 よく分からなくなって、何回窓から行きそうになったか。
 弱い人間だからな、俺たちは。
 あの頃は、子供の寝顔を見ながら、不安と戦ったよ。
 助けてもらったぜ、女房、子供には・・・。
 だから、俺は捨てた。自分のことは、何もかも。」
 
竜二
竜二


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予告編
女房、子供を実家に帰したやくざの竜二(金子正次)は、居酒屋を営む先輩にいまの不安な気持ちを吐露する。そのときに先輩が云うセリフです。

映画「
竜二」は、新宿でやくざをしていた花城竜二(金子正次)が、足を洗って女房子供と平和な暮らしを始めるが、その生活になじめないまま、再びやくざの世界に戻ってしまうまでを描いています。弟分として、桜金造、北公次という配役です。

やくざも人間。世間では、いきがっていなくては、世を渡ってゆけないだけ。きっと、一般人より、つらいこともある。それを支えているのが、家族の存在です。まあ、出世、跡目を目標に生き抜いているやくざもいるでしょうが・・・

人間、ひとりでは、生きられないことの証といえます。それを肝に銘じ、
家族を始め、人との関係を尊重し、大事にして生きられれば、うまくゆきます

ビジネスも同じこと、顧客を大切にし、競合他社も大切にし、みんなでうまく、仲良く生きていきたいものです。たいへん、青臭く、甘い結論で申し訳ありませんが、管理人の本音です。

今年度、自分の会社が市場のトップを獲得したら、来年度は、他社へ。
毎回、ヒットを打ち、ランナーとして出塁していたら、息が切れてしまいます。
競合他社の社員も、その会社の給与からの給与で生活しているわけですから・・・

監督・主演の金子正次は、愛媛県で生まれ、松山から上京後、新宿歌舞伎町のディスコのホール係から、演劇の専門学校に通った。そこでいくつかのシナリオを書き、自身で主演し、自主制作したのが、この映画です。公開先もなかなか決まらず、ようやく1983年に東映セントラルフィルムで公開された。

この映画は、同年のキネマ旬報のベストテン、読者ベストテンにも選出されました。
華々しく、俳優、脚本家としてデビューを果たせたのですが、公開された同年10月に公開の初日を見た後、胃ガンで入院し、11月6日に33才で短い生涯を終えることになるのです。

その他、彼が遺した脚本に、「
チ・ン・ピ・ラ」(1984年。監督 川島透)、「ちょうちん」(1987年。監督 梶間俊一)、「獅子王たちの夏」(1991年。監督 高橋伴明)等があります。これらもいずれ紹介できると思います。

なお、長渕 剛主演のテレビドラマ「とんぼ」(1988年)は、本作品の「
竜二」のキャラクターを焼直したように思えます。名前も「英二」でした。

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