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2008. 7/13 明治侠客伝 三代目襲名 1965年。監督 加藤泰。脚本 村尾昭、鈴木則文。出演 鶴田浩二、藤純子。
 
◆一途な男の生き方 「あほな男や、せやけど、わいにはこういう生き方しかでけへんのや」
 
明治侠客伝 三代目襲名
明治侠客伝
三代目襲名

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明治侠客伝 三代目襲名」は、初期のやくざ映画、仁侠映画の傑作として、有名な作品です。監督の加藤泰にとっても、代表作です。

木屋辰一家の二代目(嵐寛寿郎)が刺されることにより、代貸の浅次郎(鶴田浩二)が三代目を告ぐことになり、ストーリーが展開してゆきます。

いっしょに逃げるように諭す初江(藤純子)に語るセリフです。表記のセリフは、一本気な男の生き方を示唆しています。

しかし、これがビジネスにおいての生き方として、よいか否かは難しい。

ビジネスで成功することを目標としていると、人間として満足した生き方をすることが同期しない場合があります。自己の信じる道を突き進むことで、自己満足を得られることに重点をおく人たちは、それで充分です。

しかし、それでビジネスでも成功すれば、問題はないのですが、必ずしも結果が一致しないのが常です。

状況を把握し、戦略を立てて、勝つためには策を弄します。それは、自己の生き方に反するかもしれません。しかし、ビジネスで成功する可能性は、高くなるでしょう。
いずれを選択するかは、人それぞれです。筆者の本来の立場と異なる結論となってしまいましたが、やくざ映画の傑作ですので、とり上げました。

また、これ以外に、次のような名セリフもあります。

初江(藤純子)「
女郎は、人を好きになったら、いかんのですか

浅次郎(鶴田浩二)「
初江、人間は身体やない、心や。お前は、きれいな女や

最後に、この映画で有名なシーンは、故郷から戻った初江が浅次郎に桃を渡すシーンです。
もっとも加藤泰らしい演出で、映画に色気を与えています。

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