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2010.11/20 さらば愛しのやくざ
1991年。監督 和泉聖治。脚本 野沢尚。出演 陣内孝則、柳葉敏郎、相楽晴子、稲垣吾郎、室田日出男。
 
◆喧嘩の極意 喧嘩の極意を教えます!
 逃げない!泣かない
 
さらば愛しのやくざ
さらば愛しのやくざ
早大の学生である中馬達也(柳葉敏郎)が、ふと立ち寄ったバーでバーテンをしていた、元プロボクサーあがりのやくざの藤島五郎(陣内孝則)、そして五郎の義理の妹である季美子(相楽晴子)の10年間の不思議な友情を描く青春グラフィティです。

大学の講義の最中に啖呵を切った帰り、けんかの仕方を教えるといい、やくざにつけられている達也を冒頭のセリフを残して、五郎が去ってしまいます。結果、達也は、腹を刺されてしまうのですが・・・。

ビジネスでの戦い方、つまり喧嘩の仕方は、孫子の兵法のとおり、勝てる相手にのみ、喧嘩はしかけることです。

ビジネスの戦い、言い換えると、組織の喧嘩は個人の力だけでは如何ともしがたいことがあります。しかし、ビジネスでは、勝ってこそ、けんかです。それにより、組織もまた大きくなれます。

個人での喧嘩は勝っても負けても、それにより友情を築くことができたり、親密になれたり、違った効果が生まれます。ビジネスとは、効果、目的が違うときがあります。

敵対するやくざの中に囚われた五郎を救出しに、達也が飛び込んでゆきます。
それは、五郎を救うのみならず、いままでの自分自身への決別のときでもあったのです。
それが、こんなセリフでわかります。

達也
「おめでとうって、云ってくれ、ヤー公。おめでとうって・・・。
 就職決まってよ、てめぇら学歴社会の落ちこぼれが逆立ちしたって
 入れねぇ一流商社だ、バカヤロ。
 大学出て、4、5年勤めたら、結婚して、子ども作って、ゴルフでも覚えて、
 娘結婚させたら、死んでゆく。おおかた、そんなところだ。
 おめでとうって、云ってくれよ、ヤー公。」

五郎
「おめでとう」

達也
「ありがとうよ」

五郎
「だけどよ、学生さん、人生はそんなにやさしくないっすよ。
 崖っぷち歩いて、ちょっと油断したら、真っ逆さまだ」


季美子の息子をSMAPの稲垣五郎が演じています。ぐれて、ヤク中毒になった彼は、五郎を撃ってしまいます。

ジョンレノンの殺害に始まり、「スタンドバイミー」のメロディに乗って、気持ちを通わせるやくざと学生の青春のヒトコマが妙に懐かしく感じられます。

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