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木枯し紋次郎と歩く!背を陽に向けたビジネス道
2015. 7/ 5 暁の追分に立つ
第2期 2話 舞台:木曽路妻籠 演出:真船禎 共演:渡辺美佐子、横山リエ
  「明日のねえあっしに、思い出す昔なんかござんせんよ」
 

 

木枯し紋次郎

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木曽路の旅先で出会ったお梶(渡辺美佐子)に昔のよしみで老やくざの与三郎殺しを依頼され、
紋次郎が当然のように断った後のセリフです。これは名セリフ。

過去を想い出し、あれこれ考えてもしかたがない。
成功した過去を想い出しても有頂天、失敗した過去を想い出しても反省。
いずれにしても将来に向かって役立てようとしても、そう意味がない。
素直に前をみて生きることが大事。

巌流島の決闘で有名な剣聖 宮本武蔵も後年「五輪書」の中で云っています。

"われごとにおいて後悔せず"

自分の成してきたことの中には必ず後悔することもあるはず、
しかし、そこで後悔し反省したとしても過ぎ去った時は戻らない。
過去のことに後悔しないように生きることがベストですが、
何事にも自分が成してきたことなので後悔しないと、
自分に云い聞かせて処世する
のも、うまい生き方だと思いませんか。

ちなみに原作では、

「明日もねえ者に、思い出す昨日があろうはずはありやせん」

となっています。テレビのほうがキレがあるセリフです。
しかし、原作は、過去に対する紋次郎の思いを説明やセリフで多く語っています。

"人は、何のために生きているのか。死ぬ日が来るのを待って、生きている。
 少なくとも、紋次郎はそうであった。
 人間には、生きるか死ぬかのどちらかしかない。
 両方避けることも不可能だし、二股かけることもまたできないのだ。
 生きるか、死ぬか。人は常に、その追分に立たされているようなものだった。
 死ぬからどうの、生きるからああだのと、騒ぐほうがどうかしているのであった。
 ただ紋次郎としても言えるのは、死ぬ者より生きる者のほうが優先するということだけだった。"


また、殺しを依頼した与三郎が実の父であることを知って、お梶に向かって、

「明日も知らねえ者に、昨日があるはずはねえって。
 ・・・
 おめえさんには明日があるっていうのに、昨日のことばかり、
 いや遠くすぎ去ったことばかり考えていなさる
 ・・・
 すぎたことは、何もなかったことと同じでござんすよ」


そして、別れ際に、

「あっしは、振り返ることが嫌いでござんしてね。 所詮は、すぎたことで・・・」
   

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