行道山 - わたらせからの風 足利近辺の山々
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行道山 地図へ

行道山は、足利の織姫山を起点とするハイキングコースのメインの山です。
石尊山の好展望と関東の高野山とも呼ばれる絶景が待ってます。
 >> コースの案内図は、こちらから。

行道山 標高442m。 (2008.10/17。画像更新 2017.9/5)

両崖山から、1時間くらいの行程です。コース中に大岩毘沙門天、行道山浄因寺とふたつの寺院を訪れることができます。
これらの参詣時間を考慮して、もう少し時間をみておいてください。

また周回コースではありませんので、
織姫山から行道山へ向かって上るか、
行道山から織姫山、市街地に向かって下るか、いずれかのコースを選ぶことになります。
お薦めは、路線バス「あしバスアッシー」で行道山までゆき、ハイキングコースを市街へ戻ってくるコースです。
 >> 時刻表は、こちらから。

今回は、両崖山、剣が峰(大岩山)、石尊山(行道山)と辿ってゆきます。

馬打峠
仏法僧峠~行道峠(2008. 6/15追加) 行道山から、仏法僧峠、行道峠を越えて、不入地区へ下るコースの紹介を追加しました。
大岩山~行道山(2020.11/9追加) 大岩山から、行道山浄因寺への巻き道を追加しました。 New



行道山への道

両崖山の山頂に立ち並ぶ祠の後ろ右手から、
ハイキングコースの登山道が延びています。





擬木の階段が組まれており、これを下ってゆきます。

このハイキングコースの特長である小さなピークのアップダウンの繰り返しと岩場の連続です。

両崖山直下

擬木の階段

ベンチ

目指す大岩山

ベンチ

歩き始めて、ひとつめのピークにベンチがあります。






両崖山から数分ですので、休むには早すぎますが、
西側の展望、そして北に大岩山が見えます。

いくつかのピーク

さらにいくつかの小さなピーク、
大きな岩に横をすり抜けてゆきます。

大岩の横を
雷電山分岐

雷電神社分岐

20分弱ほど歩くとテーブルとベンチがあり、
右手に登山道が分岐します。

この道は、雷電山を経由して、
足利高校の北にある雷電神社へ下る道です。
途中眺めのよい場所があります。

分岐の地蔵

ピークを越えて下った鞍部の右側に
屋根のついた中に地蔵があります。

その先にロープで区画された場所があり、
最近はカタクリの咲く場所として、案内板も建てられています。

ここを下ると、やはり足利高校へ辿り着きます。

鞍部へ

鞍部

地蔵

ベンチ

舗装路へ

舗装道路、また山道

そして、ベンチを過ぎると、
擬木の階段を下り、舗装路へ飛び出しますが、
すぐまた山道へ入ってゆきます。

このあとも何回か舗装路に出ては、山道へ、を繰り返します。
この舗装路を歩き、大岩毘沙門天に参詣し、また山道に戻るというコースも選べますが、このコースを初めて歩く方は、標識とおりに行ったほうが安心です。

岩場

このあたりの山道は、ところどころ岩場が現れます。

岩場

擬木の階段

ベンチ

三角点

舗装路へ

擬木の階段、三角点

しばらく歩くと、擬木の階段。






ベンチを過ぎると三角点があります。

 












また舗装路へ出ます。










舗装路を進む

すぐ傍から、山道が延びています。
そちらへ行ってもよいのですが、
大岩毘沙門天へ立ち寄るには、
そのまま舗装路を歩いてしまったほうがよい。
両崖山から、ここまで、1時間半くらいです。

大岩毘沙門天へ

大岩毘沙門天石段

仁王のいる山門

鐘楼

大岩毘沙門天本堂

山王社

大岩毘沙門天

舗装路の右から石段が上へ続いていいます。
大岩毘沙門天です。足利七福神のひとつでもあります。
地元では、大岩の毘沙門さまと呼んでいますが、
正式には大岩山最勝寺です。
行基上人が開山したと伝えられています。


石段を登ると、仁王のいる山門。









鐘楼が右手に見え、境内までたどり着くと、眼の前に本堂です。
また、本堂左に山王社(桃山時代の創建)があります。

ここまではクルマでくることもできるので、
休日には社務所で御札等が販売されています。

参詣が終わったら、来た道を舗装路まで戻り、
さらに舗装路を進みましょう。

右に駐車場があるのですが、もう少し歩き、展望台まで行ってみます。

大岩山へは、駐車場まで戻り、山道に入ります。
この毘沙門天のある山は、剣が峰と呼ばれ、
山頂にはベンチがあります。

大岩展望台

大岩毘沙門天の石段入り口から、舗装路を先に進み、
左に野山ハイキングコースの登山口を
過ぎると、
大岩の展望台です。














南方向の展望があります。









また右の尾根の切れ下がったところが野山(ショウジ岩)です。

野山ハイキングコース登山口

大岩展望台

南の展望

野山

   

大岩毘沙門天へ下る入り口

大岩山への登山口

木の階段を登る

野山への分岐

ハイキングコースへ戻る

舗装路を進むと、右に大岩毘沙門天への下る入り口があり、
さらに進むと、
小さな駐車場の手前の右がハイキングコースの登山口です。
ここから大岩山(剣ヶ峰)に登ります。













剣ヶ峰山頂に向かって、木の階段を上ってゆきます。









途中、野山ハイキングコースの分岐を過ぎると、
大岩山(剣ヶ峰)山頂です。
   
大岩山(剣ヶ峰)山頂

大岩山山頂は、木立に囲まれており、展望はありません。






関東ふれあいの道の石柱、ベンチ、テーブルがあります。

大岩山山頂

関東ふれあいの道石柱

   
小さなピーク 小さなピーク

大岩山山頂から、いったん下って、小さなピークへ登ると、
西の展望が得られます。

湯殿山、石尊山、深高山・・・
展望。石尊山、深高山
   

石尊山直下

石尊山見晴台0.1kmの標識が現れたら、
山頂はすぐです。

道標

石尊山直下

石尊山山頂

三角点

方位盤

石祠

西の展望

東の展望

石尊山頂

石尊山の頂には、テーブル、ベンチ、あずまやがあります。
開放感があり、気持ちのよい山頂です。
大岩毘沙門天から、30分強です。




三角点、方位盤があり、あずまやの裏側に石祠。





























北に赤雪山仙人が岳、桐生の山々、
そして足尾の山々が見渡せます。








南には、足利の街とその東の大坊山等の山々です。
幸運ならば、筑波山も。

行道山浄因寺への道

山頂を後にし、あずまやの脇から下ります。
ここも擬木の階段です。















数分で尾根道から、浄因寺へ下る分岐、行道峠です。
ベンチがふたつ。
道標に従い、右へ下ってゆきます。

行道山へ

擬木の階段

浄因寺へ下る

   

寝釈迦

寝釈迦

テーブル、ベンチ

寝釈迦

下り始めて5分。
道の途中右手に岩場があります。





道標が立っている岩場の上に石造の可愛い寝釈迦があります。
他の石仏群もありますので、見落とさないように。
ちょっとした岩場ですが、簡単に登れます。







狭い場所ながら、テーブルとベンチもあります。
   

浄因寺へ

浄因寺境内へ一気に下ってゆきます。






途中、住職の墓石のある場所を過ぎ、
さらに下ると、木の間から庫裡や本堂の屋根が見えてきます。

境内へ

墓石

本堂

堂宇

清心亭

葛飾北斎画「雲のかけ橋」

浄因寺境内への下り

浄因寺の境内へは、急降下で下りてゆくかたちです。
石段が用意されていますので、問題なく、下りてゆけます。

途中、堂宇があり、そこから境内が見下ろせます。



向かい側には、茶室である清心亭が見えます。
木が鬱蒼と茂っていてわかりづらいかもしれませんが、
岩の上に建っています。
従って、下から登るのではなく、右隣の岩から、
橋がかかっており、そこから入るようになっています。





葛飾北斎が描いた「足利行道山雲のかけ橋」の版画を見ると、
よくわかります。


浄因寺境内への下り

浄因寺の境内へは、急降下で降りてゆくかたちです。
石段が用意されていますので、問題なく、降りてゆけます。

境内への下り

境内

本堂

下から見上げた清心亭

天高橋

モノレール終着点と公衆トイレ

浄因寺

浄因寺の境内には、本堂、鐘楼等が残っています。
昔日は、さらに多くの堂宇もあって賑わいを呈していたようです。

ちなみに 浄因寺は、716年行基上人が開山した寺です。
断崖絶壁に造られた寺は、「関東の高野山」とも呼ばれています。













境内の奥に進むと、岩の上に建つ清心亭が真下から見られます。









その右に橋がかかっています。









現在は、この下をくぐると、
公衆トイレ、駐車場から敷かれたモノレールの終着点へ
行けます。

山門、石仏群

浄因寺から、石段を下る途中、山門をふたつ通ります。
















左の山側の斜面には、たくさんの石仏が安置されています。







また六地蔵の安置された右側は、
沢が流れており、風情のあるところです。








9月、沢沿いにちょうど秋海棠が咲いていました









浄因寺の駐車場に下り着きました。
境内から、15分程度です。

右にモノレールの軌道があります。
ここまでクルマで来て駐車し、
浄因寺、寝釈迦、石尊山まで歩くのも手頃ですね。





さらに駐車場を後に、狭い舗装路を下ってゆきます。










駐車場から10分ほどで、足利市のあしバスアッシーの終点です。
今回は、市街地の織姫山から大岩山、行道山と歩き、
ここからバスで市街へ戻るコースで紹介しましたが、
逆のコースの方が、

市街地へ向かって下ってゆくのでラクかもしれません。

山門

振り返って見た山門

さらに山門

六地蔵

秋海棠

駐車場へ

駐車場を後に

バス終点

馬打峠
ハイキングコースへの分岐

登山口

登山道

月谷松田線の道路への降り口

関東ふれあいの道ハイキングコースは、
浄因寺の駐車場を少し下った左へ分岐する林道に入り、
その途中から、馬打峠へひと山越えて続いています。







林道を左に折れ、5分くらい歩くと右側に標識があります。
標識に従って、登ってゆきます。

しばらく登ると平坦な山道になり、
1時間弱の歩行で月谷松田線の道路に下ります。





さらにハイキングコースは、舗装路を右に下ったところにある登山口から、名草弁天へと続いてゆきます。

馬打峠は、赤雪山のページで紹介した悲恋伝説の足利忠綱が追われて、赤雪山に向かう途中、行道山を越える峠で、何度も馬から落ちたので、そこを「馬落ち」と呼び、後に土地の人が「馬打峠」と呼ぶようになったことに由来します。

 
仏法僧峠~行道峠(2008.6/15追加)
行道山浄因寺をスタートし、 仏法僧峠、行道峠まで行き、西側の松田の南の不入地区へ下るコースです。
行道山浄因寺

寺の工事を行っているらしく、山林も切り開かれており、いつもより明るい境内となっていました。

庫裏の右手のハイキングコースの急な石段を登ってゆきます。
春の行道山浄因寺清心亭
 
寝釈迦

ベンチ
寝釈迦

既に紹介していますが、10分弱登ると、
小さな寝釈迦の石像があります。

ようやく春らしくなった日差しを浴び、心地よさそうに寝ていらっしゃいます。


すぐ傍にベンチもあり、
眼下に月谷の里、東に大坊山大小山の峰が望めます。
 
仏法僧峠

さらに5分ほど登ると、仏法僧峠です。
織姫ハイキングコースは、
織姫山側から歩いてくると、ここで右に折れ、
浄因寺へ下るコースをとることになります。

ベンチがふたつ置かれています。

行道峠へは、ふたつ並んだうちの北側のベンチの背後を登ってゆきます。
薄い踏み跡ですが、まずは眼の前の頂を目指します。
仏法僧峠
 
434mピークの石祠 434mピーク

目指した頂が434mピークです。
山頂には石祠の残骸があります。
 
石尊山展望

さらに薄い踏み跡を辿り、隣の頂までゆくと、
木の間越しに西に連なる石尊山、深高山が望めます。

麓の射撃場からの鉄砲の音が西の山々に反響して、
向かいの山で発砲しているように聞こえてきます。
石尊山展望
 
笹の林床 笹の林床

踏み跡を辿り歩いてゆく道は、笹の林床となります。
足尾や日光では、よく見かけますが、
このあたりでは珍しいようです。
気持ちよい登山道です。
 
行道峠への道標

数分歩くと、行道峠への小さな標識があり、左に折れます。






さあ、ここから急降下の下り坂が続きます。
どんどん高度を下げてゆきます。
行道峠への道標

急降下の下り
 
篠竹の道 篠竹の道

道が緩やかになると、両側が篠竹の道です。
またまた、趣のある道となりました。
 
分岐

10分ほど下ってゆくと、ようやく分岐点になります。
左 不入、直進 馬打峠、右 浄因寺、歩いてきた方角は、行道山を指していました。


小さな峠道です。

行道山から名草へのハイキングコースでは、行道山の広い林道の途中から山道に入り、馬打峠へ抜けるコース取りとなっており、その道に出ると思っていましたが、ちょっと違っています。
また、調べるために歩く宿題ができてしまいました。


明るい下山路

下山口

道路から見た下山口

不入の風景
不入への道

明るい登山道を下り、山林を北側から回り込み、
不入地区へ下ります。






未舗装の道路の途中に飛び出す感じです。
(道路から下山口を撮ってみました。)
不入から、登り始めるには、この登山口を知っていないと難しい。
また登りが続き、最後の急降下の坂を登るとなると、
結構きついコースと思います。










西に向かって歩き、じんでん橋を渡り、
葉鹿から松田へ続くの県道へ出ます。


なかなか趣のある道でした。
ひともあまり入らないようすでしたが、
かつては、行道山の西側の不入と東側の月谷の里を結ぶ峠道だったわけですから、それなりにひとの往来もあったでしょう。

いつも思うのですが、昔往来する人々は、どんな思いでこの峠道を歩いたのでしょうか・・・商売するためだったり、峠を越えての嫁入りだったり・・・
峠道を歩くと、さまざまな人生に思いを馳せてしまいます。

大岩山からの巻き道 地図

足利市の織姫山から行道山のハイキングコースは、ハイキングコースを往復するか、片道に市街地の平地を歩くか、
バスを利用するか、といった周回路をとりにくいコースです。
しかし、大岩山の最奥の駐車場までクルマで上り、
行道山への巻き道を利用し、行道山から、大岩山へ戻るというルートを使うと、
手軽に周回できます。

大岩山駐車場

あまり広くない駐車場ですが、
停めるクルマも少ないので、充分停められると思います。

駐車場内に、南の両崖山からのハイキングコース、
北の大岩山剣が峰への登山口があります。
その大岩山への登山口は、二股になっており、
右手の道が行道山への巻き道です。
左の行道山へのルートは90分、
右の行道山へのルートは30分と記されています。
きょうは、後者を辿ります。
登山口
   
山道 山道

大岩山の東面を巻いて行くようです。
従って、左が山側、右が谷側。
下草の生えた林相のよい道です。
   
分岐

5分ほど歩くと、
左の尾根へ向かう道がありますが、倒木で塞がれており、
あくまでまっすぐです。




途中、道は左に折れるようについています。

分岐

左に

   
小尾根 小尾根

登山口から20分ほどで、小さい支尾根に辿りつきます。
   
行道公園あずまや

道標のある右の高台に朽ちかけたあずまやがあります。
一応腰を掛けられるようになっています。
ここが行道公園のようです。
とくに見晴も良いということもないので、確認のみ。

あずまやへ

あずまや

   

下り

モノレール

あずまや

行道山浄因寺へ

道が若干下り気味になると、
右に浄因寺参道の石段が見えてきます。





近年設置されたモノレールを乗り越えると、
参道にあるあずまやへ到着です。

あずまやの奥に、
「行道公園 山ツツジ 山桜」と記された道標が立っています。
ここから、参道を上れば、浄因寺の境内です。

今回登山口から、28分で歩きました。
楽しい道ではありませんが、
ここから、行道山、ハイキングコースを辿り、
大岩山を経由して駐車場に戻れば、
2時間くらいの周回コースです。
織姫山から行道山へのハイキングコースは、周回しにくいので、
大岩山から、行道山を巡るコースに活用できる巻き道だと思います。
   
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