西場富士 - わたらせからの風 足利近辺の山々
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西場富士

西場富士

西場富士は、足利の大小山に連なる南の突端にあります。
大小山の360度展望とは、反対に展望はありません。しかし、「西場の百観音」といった名所もあり、一風変わった山歩きができます。
標高159m。(取材日:2008.8/18 水)

赤見コース追加(2016.1/6)New
西場富士山頂の画像追加(2015.3/6)
百観音の東の稲岡観音堂を追加。(2013.12/1)




大小山から見た西場富士

大小山の南尾根から見た西場富士です。
山形が富士山に似てる??
大小山から見た西場富士
 
【稲荷神社コース】 地図へ
大小山登山口である阿夫利神社へ行く道を途中から右に曲がり、稲荷神社の駐車場からスタートです。 



稲荷神社

社務所前が駐車場となっており、クルマ数台が置けます。

社務所の右手の石段を上ります。


登山口

境内の右手の木立が登山口となっています。







杉の木に「大小山」の案内板がくくりつけられています。

真夏に歩いたので、足元は草だらけ。
踏み跡を探しながら、歩いてゆきます。






麓を辿る道

右手に麓の人家がありますが、暗い山道を麓に沿って歩いてゆきます。




5分も歩くと、西場富士への案内板があります。

西場富士山頂

それに従い、左の山腹に登ってゆきます。






クモの巣と戦いながら、15分ほど登ると、西場富士山頂です。
残念ながら、展望はありません。








2015年3月現在、山頂の周りが刈り払いされ、木のベンチも備えられ、明るい山頂になっています。(2015. 3/6 更新)



西場富士山頂



生垣沿いに

秋葉神社の石祠

その先に数分ゆくと、秋葉神社の小さな石祠があります。






さらに先まで足を延ばせば、展望が得られます。
大小山の白文字の看板が見えます。
大小山へは、この先に進みます。

案内板まで戻り、さらに歩を進め、
「西場の百観音」を目指します。




山腹を民家の生垣沿いに歩きます。幾筋もの道が交差しますが、
山腹に沿ってゆけば、下記の稲岡観音堂に飛び出します。

西場の百観音

山道でなく山麓沿いの舗装路を東に辿ると、左の山際に百観音への登り口があります。

道路沿いには、庚申塔、馬頭観音、勢至菩薩等の石碑が立ち並んでいます。










「西場の百観音」は、観音山の南斜面のいまは廃寺となっている勧行寺の百体の石造観世音菩薩をさします。
西国三十三番、坂東三十三番、秩父三十四番の各札所の数を足すと、百になりますので、ここをお参りすれば、それらの札所をいっぺんに廻ったことになります。

















いまは小さな観音堂を残すのみです。
山道で来ると、社の左手に飛び出します。







また木の下には、鐘楼の跡を示す案内板が・・・









前列が西国三十三番、中列が坂東三十三番、そして後列に秩父三十四番の百体の石仏が三段に並んでいます。
石仏の建立は千七百年代後半のものです。

霊場巡礼をこの地で行い、功徳を得ようとした村人の願いが込められているように思えます。

なお、「西場の百観音」は、テレビドラマ「
ヒミツの花園」(2007年。主演:釈由美子)でロケに使われました。
このドラマは、同じ足利の松田小学校跡でもロケを行っています。
道路沿いの庚申塔と馬頭観音

勢至菩薩像

西場の百観音の案内板

百漢音への登り口

勧行廃寺の社

勧行廃寺の鐘楼跡

西場の百観音
   

稲岡観音堂への橋、道

映画「くじけないで」で使われた石橋

山門

仁王

仁王

稲岡観音堂

稲岡観音堂

百観音から、山裾沿いに、さらに東に向かい、
道路から少し入ったところに
木立ちの中に青い屋根の御堂があります。稲岡観音堂です。




御堂に続く道には、旧い石の橋がかかっています。
2013年秋公開の栃木県在住の詩人 柴田トヨの生涯を映画化した
映画「
くじけないで」のロケで使われた橋です。






そこから延びる石段の先に
青い屋根の山門(天保5年建造
)があります。
両脇には、足利市の重要文化財に指定されている金剛力士像。
こちらも山門と同時期のものと推定されています。






阿形像。なかなか旧そうで立派です。









こちらは、吽形像。









本堂の稲岡観音堂。こちらも足利市の重要文化財で、和様と禅宗様の折衷様。江戸時代前半の建造と伝わります。

   

【赤見コース】 地図へ New
大小山、西場富士へ佐野市の赤見側から登るコースです。
赤見の登山口へは、足利市街からR293で越床峠を通り、佐野市赤見に入ります。
最初の交差点である駒場で右折し、さらに右手にある小さな公園のところで右折し、山腹の道を南下します。
道が行きどまりになったところから、右折し、山腹に向かいます。突き当たりが、今回のスタート地点である登山口です。
しかし、駐車場はありませんので、路肩に駐車します。
ここには、登山口がふたつありますが、手前側の登山口の入口が若干路肩が広くなっていたので、そこに停めました。

赤見登山口

クルマを停めた場所から、山に向かう道があり、
左側に覆屋の中に墓石と赤い帽子を被った地蔵が立っています。
ここにも「大小山登山口」と記された標柱が立っています。




今回は、まっすぐ山に向かったところの登山口から入山します。
こちらは、民家の庭先といった感じですが、
なかなか立派な「大小山登山口、西場富士登山口」の
案内板があります。

赤見登山口付近

奥の登山口

   
荒れた広場 雑草の広場

歩くと、すぐ広場にでます。
雑草が生い茂っているのでしょうが、
冬なので荒地といった感じです。
   
砂防堰堤

1分ほどで右に砂防堰堤が現れます。






その左、道沿いにフェンスがあり、壊れたベンチがあります。










北を見上げると、
冬の青い空とまだ紅葉の名残の山の木々が美しい。

砂防堰堤

砂防堰堤のフェンス

青空と紅葉

   

山道へ

杉林の急登

左から巻く

山道へ

さらに5分ほどで杉林になり、
登りになるところに、やはり壊れたベンチがありました。





ここから尾根に向かって、電光を切って登ってゆきます。









沢状の地形を左から巻くように、杉林の中を尾根へ向かいます。
   
合流点

登り始めて7分ほどで、西場富士と大小山のコースに合流します。
ここからは、左へ行けば、西場富士、
右に行けば、大小山です。今回は、左へ。
合流点
   

西場富士山頂

大小山展望

西場富士山頂

5分ほどで西場富士山頂です。
石祠一基と三角点。その先にベンチがあります。






北西の大小山方向も刈りはらわれ、白い"大小"の文字も見えます。

以前は、山道の途中といったようすだった西場富士も周りを刈り払い、ベンチを用意することで、ハイキングの山らしくなりました。
これならば、西場富士を目的に、西場百観音、稲岡観音堂を巡るコースも良いコースとなります。
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