三境山 - わたらせからの風 足尾近辺の山々
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三境山は、桐生市と東村の境界にあります。
少し南に両地域を結ぶ座間峠といった位置関係です。

桐生市上藤生と草木湖を結ぶ三境林道に向かいます。
今回は、桐生市街から梅田に向って県道66号を北上し、桐生側から林道に入ります。
梅田は、道幅が狭く、いつも気をつかってしまいます。しかし、山深い!!

三境林道の分岐点までくると、直進の県道337号はクルマ止めがあります。かつて(10年前?)は、根本山登山口の不死熊橋までクルマで入れたのですが、この分岐点にクルマを置いて、歩かなければならないようです。しかし、根本山登山者のクルマがいっぱいです。

また、かつては砂利道だった(20年前?)三境林道もすっかり舗装されて、走りやすくなっていました。桐生〜梅田間の狭い道よりも快適です。

三境林道の三境トンネルを抜けた右側が登山口です。標高1088.2m(取材日:2010.5/1 土)


登山口

トンネルを抜けた右側に空き地があり、そこにクルマを止めます。
2、3台は置けるでしょうか。
根本山と違い、一台もクルマはありませんでした。








右手に「三境山登山口」に案内が立っていますが、
文字が薄くなっています。

眼の前の開けた道(道といった状態ではないのですが・・・)を進みます。

三境トンネルの西側の登山口の空き地へ駐車

三境山登山口の案内板
湧出する水

水場

数分歩くと、左下に水場があります。
地面からパイプが突然突き出し、水が湧出しています。

荒れた沢登り

水場からは、暗い木立の中の荒れた沢の道となります。
筆者のあまり好きではない部類の道です。

そうも云ってられないので、倒木と岩の間を進んで行きます。

荒れた沢を登る
三境山を示す道標

道標

沢の途中、
右の山腹側の杉の木の傍に壊れかかった黄土色の道標があります。
「登山口0.2km、三境山0.8km」

斜面をジグザグに

山の斜面にジグザグにつけられた道を登ってゆきます。







あまり明瞭な道ではないので、赤いテープ等が頼りですが、
とにかく尾根を目指せばよい。

ジグザグ道

尾根を目指して

尾根

尾根に出ると石祠がふたつ。桐生側に向っています。
あまり、休憩適地でもないのですが、日向を見つけて、休憩です。
しかし、5月というのに風が吹き、ちょっと寒い感じでした。

稜線を北に

稜線を北へ向います。南は残馬山、座間峠方面です。
尾根道は、明るく快適、といいたいところですが、
風が強く、寒い。

尾根を北へ
ひとつめのピーク

ふたつめのピーク

三境山

三境山を望む

10分ほど歩き、ピークをふたつほど越えたところで、
三境山の全容が望めます。















天に高く突出した形をしていますので、なかなか格好がよい。
でも、なんだか、今いる場所よりずいぶん高そうで距離もありそうに見えます。

岩の稜線

さらに10分ほど行くと、岩がごろごろした道となります。
安山岩でしょうか、茶色の落ち葉の地面から、小山のように岩が
ニョキニョキ突き出しています。




岩の表面に、花が咲いたような異型の形をした部分があります。
どんなふうに造られたのでしょうか。わかりませんでした。

岩の稜線

異型の岩
アカヤシオの花。その先に草木湖

アカヤシオの花

枯れた木の中にチラホラとピンク色のアカヤシオを見つけました。
風で大きく揺れています。今年初めてです。
しかし、1000m級の山で5月にアカヤシオは遅い。

三境山山頂

さらに岩場を越えて行き、山頂です。
木立に囲まれていますが、明るい山頂です。





石祠がひとつ。やはり、桐生側を向いています。
祠の中には「熊野修験」の木札が入っていました。








そして三等三角点。








木の間越しに、右から男体山、










日光白根山、









皇海山、袈裟丸山が望めます。
これらの山は、まだ白い雪を冠っています。

帰路は、同じ道を戻るのですが、登りには気づかなかった、
アカヤシオをあちらこちらに見つけられました。

そして、アカヤシオ越しに赤城山も見えました。

結局、誰ひとりとも会うこともない静かな山歩きがでした。

登り始めの沢登りがいまひとつですが、明るい稜線歩きと
岩場というよりも岩の転がる道が楽しい山です。

もうすぐ山頂

三境山山頂。石祠ひとつ。

三等三角点

男体山

日光白根山

袈裟丸山、皇海山
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