日光例幣使街道 栃木〜金崎 - わたらせからの風 近隣の山々
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日光例幣使街道 その5 栃木〜金崎 地図へ

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日光例幣使街道マップ 栃木〜金崎

日光例幣使街道を歩く!シリーズ第5回は、栃木宿から金崎宿までをご紹介します。(取材日:2009.3/5 木)
歩行距離 11.1km。歩行時間 3時間(休憩含む)。

足利の自宅から、クルマで栃木駅近くの某所へクルマを停め、駅前から歩き始めました。
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蔵の街散策マップ



巴波(うずま)川遊歩道

栃木は、蔵と水路の街です。
例幣使街道の宿場として栄え、商都として発展しました。
さらに巴波川の舟運で、江戸と交易もありました。

江戸からは、日光御用達の荷物や塩が運ばれ、栃木からは、木材や農産物が運ばれました。
舟運は、江戸の初め頃から始まり、末期に隆盛を極め、その豪商の白壁の土蔵が川の両岸に建てられたのです。


いまは、街中の川に沿って、遊歩道が造られています。
今回は、10時スタートです。どこまで歩けるのでしょうか?

巴波川遊歩道

遊歩道にあるオブジェクト
うずま公園

うずま公園

川が分岐する場所にある公園です。
池では、水鳥が朝の光の中、気持ちよさそうに水辺を泳いでいました。

池のかなたに、茶色い洋館風の建物 片岡写真資料館が見えます。

境橋、相生橋

境橋、相生橋とふたつの橋を続けて渡ります。

境橋

相生橋
ミツワ通り

銭湯 金魚湯

ミツワ通り

ミツワ通りと書かれたゲートのある、石畳の通りに入ってゆきます。











昔ながらの造りの銭湯がありました。
壁に金魚の画。「金魚湯」という名前です。

蔵の街大通り〜蔵の街観光館

道を右に曲がり、栃木の街の大通りへ出ます。


通りの反対側に蔵の街観光館があります。
2階建ての荒物問屋の見世蔵と土蔵を利用しています。
ここでは、観光案内と土産品の販売、奥の土蔵は食事処です。

【開館時間】10〜17時
【休館日】 12/29〜1/3

蔵の街観光館
山車会館

山車会館

その先、1分ほどのところに山車会館があります。
近代的な建物で、昔からの伝統ある山車の展示をするのには、似つかわしくないように思いました。

【開館時間】9〜17時
【休館日】 月曜日(4〜6、9〜11月を除く)

例幣使街道の石碑

なかなか「例幣使街道」の史跡に会うことができませんでしたが、道路反対側の「あだち好古館」の脇に例幣使街道の石碑がありました。

【開館時間】10〜17時
【休館日】 月曜日(祝日は開館)
例幣使街道の石碑
山本有三ふるさと記念館

駅前の山本有三石碑
山本有三ふるさと記念館

栃木といえば、山本有三の出身地です。
「路傍の石」、「米百俵」等で知られていますが、最近の人たちは、読んだこともないかも知れません。
彼の作品は、教養小説が多く、管理人は好きです。

「路傍の石」中の、この一節は有名です。
駅前に石碑が建っています。
たったひとりしかいない自分を、
 たった一度しかない一生を、
 本当に生かさなかったら、
 人間生まれてきたかいがないじゃないか


筆者は、これも好きです。
自然は、急がない

江戸末期の見世蔵の建物を利用して、山本有三愛用の品や原稿が展示されています。

【開館時間】9〜17時
【休館日】 月曜日(4〜6、9〜11月を除く)
万町交番

万町交番のある交差点を左折し、すぐ右折します。
この交番、白壁の土蔵風の建物で、入り口に暖簾がかかっています。
万町交番
岡田記念館

畠山陣屋跡
岡田記念館

数分で岡田記念館です。大きな屋敷門です。
旧家である岡田家の所有物が展示されています。

【開館時間】9時30分〜17時
【休館日】 金曜日(4〜6、9〜11月を除く)






また、江戸時代には、畠山氏の陣屋となっていました。
記念館の隣にあります。

庚申塔

大きな自然石の庚申塔が辻にありました。
「右 おざく道、日光道
 左 三ヶ月道」
とありますが、日光以外は、どこを指しているのか分かりません。
庚申塔
例幣使街道標柱

油伝味噌
油伝味噌

油伝味噌の建物の手前に例幣使街道の石碑がありました。











江戸天明年間に創業した味噌屋です。
味噌蔵は、国指定の文化財です。
例幣使通り交差点

広い通りの交差点の名前は、「例幣使通り交差点」。
例幣使通り交差点
東武日光線高架 東武日光線線高架

街中の通りから、クルマの多い幹線道路となり、東武日光線の高架を越えます。
車道は、緩やかな坂ですが、徒歩は階段で越えます。
小平浪平生誕地の碑

栃木から離れ、合戦場宿にはいると、合戦場郵便局の反対側に、その石碑はあります。

小平浪平は、日立製作所の創業者です。
筆者の前々職の会社だったのですが、てっきり茨城の出身かと思っていました。
同一県人ということで親近感がわきました。
今さらながらです。もっとも存命でないので・・・
小平浪平生誕地の碑
六基子育延命地蔵尊 六基子育延命地蔵尊

なにやら難しい名前のお堂が個人の屋敷内に建っていました。
その家の人にご利益があったため、個人で建てた地蔵堂のようです。
升塚

今から500年ほど前に皆川城主の宗則が宇都宮城主の忠惟の軍勢1800余騎を迎え討った際の両軍の戦死者200名余を村人が葬った塚です。




そばに晋門地蔵堂があります。
この近辺にある堂の名前は難しい。謂れがわかりません。
升塚

晋門地蔵堂
延命地蔵堂 延命地蔵堂

比較的新しい建物のこちらは、延命地蔵堂でした。
石仏とセイコー

天蓋の中に石仏です。ひと形であるのは、わかるのですが、何の石仏かは、文字も判読できず。

後ろは、セイコープレシジョン鞄ネ木事業所です。
電子デバイス関連の生産工場。
石仏とセイコー
都賀役場 都賀役場

都賀の町に入り、左側に都賀役場があり、そこにたつ交通標識を見ると、鹿沼まで15km。
きょうは、鹿沼まで行くつもりでしたが、現在12時。
少々きつくなってきました。
 
北関東自動車道

最近、開通した北関東自動車道の下をくぐります。
北関東自動車道
猿田彦神社

良仙院跡(宝きょう印塔)
猿田彦神社

道の左手の奥に新しい建物の神社が見え、行ってみました。
猿田彦神社とあります。
地域によって、神社の種類の傾向があるのですね。




境内に立派な宝きょう印塔があり、良仙院跡と書かれた標柱がありました。
神社

何を祀っているのか判らない神社がありました。
神社
東武金崎駅 東武金崎駅

今回は、東武金崎駅をゴールとしました。
鹿沼まで行きたかったのですが、有名な金崎の桜堤の駐車場が次回利用できそうなので、ここをゴールとしました。
次回は、国道293号を走り、ここまでクルマで来て、金崎宿をスタートとすることにしました。

今回は、短時間の歩きでした。
クルマの駐車場所も考えながらであり、やむなしでしょうか。

 >> 日光例幣使街道 その6 金崎〜文挟へ続く。
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