鳴神山 - わたらせからの風 桐生近辺の山々
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鳴神山

桐生の北部にある鳴神山です。梅田側(大滝)から、川内側(駒形、赤芝)から、登れます。

百名山と云えば、深田久弥の百名山が有名ですが、この山は田中澄江の「花の百名山」で紹介されています。
春にカッコウソウが咲きます。残念ながら、管理人はまだ見たことがありません。
鳴神山 標高980m

鳴神山へは、最近は川内側の駒形登山口からの登山が多く、梅田側の大滝登山口からは十数年ぶりと久しぶりです。
今回は、大学、高校の先輩N氏のリクエストで鳴神山の基本ルートである大滝登山口から登りました。
鳴神山は、駐車場がないのが難。この状況は、以前と全く変わっていません。
樹徳高校大滝山荘前の道路の路肩にクルマを停めました。

大滝ルート:沢を詰めてゆく登りのコースで、距離はないのですが、結構たいへんです。(2014.7/22 火)

山歩きを始めた頃、梅田側から登り、ひさしぶりに川内側から登ってみました。
以前は、クルマが10台くらい置ける駐車場がありましたが、砂防ダム工事が行われ、駐車場はなくなってしまいました。

駒形ルート:こちらも沢沿いのコースです。(2013.11/18 月)


【大滝ルート】 地図
大滝登山口

樹徳高校大滝山荘の入口に御嶽神社大鳥居が立っています。
肩の広場に建つ雷神嶽神社の参道入り口となっています。





何やら人の声の聞こえる山荘の前を通り、山道へと入ります。

大滝登山口

山荘奥から山道

   

植林地

大滝

大滝

暗い杉の植林地の中を進むと、
10分ほどで沢筋の先に大滝が見えてきます。

梅雨明けのこの日は水量も多く、
それなりに立派な滝に見えました。
   
道標

ところどころに道標が立っているのですが、
花の百名山にしては、お粗末でしょうか。
距離も時間も記載なし。
行政の奮起を期待・・・
それとも地元の山は観光資源としては見捨ててしまっている?


しばらくは、沢沿いの登山道を進みます。

道標

沢沿いの道

   

コンクリートの道

コンクリートの道

登山口から、35分ほど歩くと、
突然コンクリートの舗装路が現れます。
といってもすぐ途切れるのですが・・・
   
木材運搬の名残

また伐採した木材運搬に使用したのでしょうか、
放置されたワイヤなどが散らばっています。
こちらも、なんとかしたら?、と思います。
木材運搬用?
   

注連縄

どうしようもない道標

注連縄のかかる大岩

60分ほど歩いたでしょうか、
右に大岩があり、
そこから眼の前の沢を横切るように注連縄が張られ、
紙垂が垂れさがっています。



大岩の傍に道標があるのですが、
「鳴神山 0.5K 15分 大滝 1.2K 30分」
とてもじゃないが、この所要時間では歩けないですね。
   
尾根への登り

登ってきた沢の水も次第になくなり、
ふつうの山道になります。





途中、ロープで囲われたカッコウソウ移植地を過ぎ、
尾根への、というか肩の広場への登りです。

今日は、湿度が高く、汗も噴き出し、なかなかきつかった。

ふつうの山道へ

カッコウソウ移植地

尾根へ

   

肩の広場

雷神嶽神社

雷神嶽神社

この神社も何度か訪れていますが、あいかわらずの佇まい。
大きな木株に座って、一休みです。
   
桐生岳(鳴神山)

まずは、桐生岳へ向かいます。
山頂には、4つの石祠を囲むように、
真新しい木のベンチが設えてありました。
山頂の周りの木が伸びているようですので、
あと10年もしたら、展望がなくなる?

日差しがあるので、仁田山岳へ移動し、昼食としました。
鳴神山(桐生岳)山頂
   
仁田山岳山頂 仁田山岳

この山頂には、2つの石祠があるのですが、
それを囲んで石積みがあります。一体何でしょう?
   
第1展望台

仁田山岳から、座間峠・裏の肩方面に下ります。

下ると、すぐ第一展望台。
南方向の吾妻山に下る尾根の展望があるのですが、
霞んでいてよくわかりません。

座間峠・裏の肩へ下る

第一展望台から桐生方面
   
  第2展望台

さらに5分下ると、西の赤城山が展望できる第2展望台です。
第2展望台から赤城山方面
   
椚田峠

仁田山岳山頂から、15分で椚田峠です。
立木に覆われた園地に石祠がひとつ。
いかにも峠といった雰囲気で好ましい。
ここが川内側の赤柴、梅田側のコツナギ橋への分岐と
なっています。
椚田峠
   

杉の植林地を下る

カッコウソウ移植地

湧き水

杉の植林地

椚田峠からは、杉の植林地の中をジグザグに下ってゆきます。
こちらは、沢道ではないので、歩きやすい。





途中、ロープで囲われたカッコウソウ移植地を左に見て、
どんどん高度を下げてゆきます。








左手の石積みのあちこちから、沢水が流れ落ちています。
これも梅雨明け間近の時期だから見られた
光景だったのでしょうか。
   
沢の水の流れ

いくつもの段差を流れ落ちて行く水の流れが美しい。
沢の流れ
   

コツナギ橋へ

コツナギ橋下山口

道路沿いの庚申塔群

ヤマユリとモンキアゲハ

コツナギ橋

50分ほどでコツナギ橋の下山口に下りました。
こちらから山頂を目指す方が歩きやすいでしょうか。
ただし、時間はかかるか?




舗装路を大滝登山口まで戻ります。









この道は、道沿いに庚申塔やら二十三夜塔やらがあり、
なかなか楽しい。








そして大滝登山口に近づいた山麓にヤマユリが咲いていました。
そこに大きなモンキアゲハが・・

昔と変わらず、駐車場もなく、登山道もベンチも
民間の整備(鳴神の自然を守る会、鳴神山愛する会・・・)に
任せた鳴神山です。

そういえば、八王子丘陵も南の太田市側は
ずいぶんと整備されましたが、
桐生市側は放置状態です。

自然を守るということは、
手つかずで荒れたままにするということではないまずです。
鳴神山も可哀そうですね。
   
【駒形ルート】 地図

登山口

工事中のゲートがあり、
クルマは、ゲート前の空き地、もしくは、手前の路肩に置きます。今日は2台の車がありました。
後から来た単独行の方は、車高が低いということで戻って、手前の路肩に置いたようです。

ゲート前に駐車
工事の脇を

工事中の脇を

工事中の左脇を通ってゆきます。
さきほどの単独行の方が先発してゆきました。

工事中の橋

右に新しい橋ができており、林道がさらに延びています。
砂防ダムは、さらに先のようです。





工事区間を過ぎると、コンクリートの道となります。

工事中の橋

コンクリートの道へ

鳴神山自然探勝路の標柱

鳴神山自然探勝路の標柱

そして、さらに舗装もなくなり、
鳴神山自然探勝路の標柱の立つ場所へ。
ここまで10分くらい。
以前は、ここに駐車場がありました。

ここまでの途中に、なんと「マムシ注意」の看板が出ていた。珍しい!

林道

ここからは、木立の中の林道となります。






最近新調された木橋で沢を渡ります。








ところどころに川北小の児童の立てた
道標「鳴神山登山道」があります。








そして沢沿いの道となります。

林道

木橋で沢を渡る

川北小児童の立てた道標

沢沿いの山道

中間点

沢上部の道

中間点

歩き始めて50分。
きょうは風邪気味で体調が悪い。
ペースも遅く、何度も小休止です。





沢の上部となり、歩きにくい。
このあたりで老夫婦に追い越されてしまいました。
きょうは止むなしです。

尾根へ向かう

尾根が見えてきました。
紅葉も進んでおり、晩秋の明るい山の風景です。
もう少し!しかし、今日はつらい!!


尾根が見える

尾根へ

尾根道

ようやく尾根へ辿りつきました。
道標とともに登山者ポストが立っています。
右へ進めば、すぐ雷神嶽神社の石鳥居が見えてきます。

雷神嶽神社

山頂直下にある雷神嶽神社です。
中間点から、30分もかかってしまいました。
石鳥居の両脇に狛犬も居り、
右手に、街中のあるような、しっかりとした造りの横長の社殿があります。こんな山中に石造りの鳥居や建物を造った先人の労苦に思いを馳せてしまいます。

石鳥居の左に、「左 仁田山岳 右 桐生岳」の道標があり、
右の道を登り、鳴神山山頂へ向かいます。


















さらに稜線へ出て、右へ進みます。

雷電嶽神社

道標

鳴神山山頂へ

稜線

鳴神山山頂

男体山

鳴神山山頂

神社から、5分ほどで、鳴神山(桐生岳)山頂です。
この山頂は狭いながらも、見渡せば360度の展望です。
今日は、霞んでいますが、
雪を冠った日光白根山、男体山、女峰山が見渡せました。
人気がある山なので、いつも狭い山頂は登山者で混雑していますが、今日は先発の単独行者に、先の老夫婦、木品からの方を含め5名でした。
先発した単独行の方は、尾根コースを来たと云っており、道を尋ねると、工事の終りあたりから、尾根へ向かう道があるという。帰路に探したのですが、よくわかりませんでした。

ここで皆さん昼食。
11月の小春日和で汗もかいているのですが、日差しが暖かい。
その後、足利からの単独行の方がひとり登ってきました。

鳴神山からの展望
鳴神山(桐生岳)から北の展望

仁田山岳

山頂を後にし、隣りの仁田山岳へ。
木に囲まれた山頂に石祠がふたつ。

帰路は、往路と同じ沢の道を下りました。
先発した老夫婦を追い越させていただきました。

登山口に着くと、
続いて老夫婦、
最後に登ってきた単独行の方が赤芝から下りてきました。
そして最後に尾根コースの単独行の方。

今回は、駒見山の予定で川内へ来て、
林道工事中だったので、目的地を鳴神山に変更して登ったのですが、体調悪く、散々でした。
今度は、足利からの単独行の方が毎年見に来ているというカッコウソウを狙ってきてみましょう。

仁田山岳山頂

山頂の石祠

仁田山岳から、南の展望
仁田山岳から南の展望
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