手振山 - わたらせからの風 みどり近辺の山々
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みどり市大間々の要害山と渡良瀬川の高津戸峡を挟み、西に対峙する山が手振山です。

国道122号で足尾に向かい、大間々の西に山があることは気付いていますが、登れるか否かもわかりませんでした。

大間々の西の瀬戸ヶ原から、いったん桐原配水地に下り、元雷電山、手振山と辿ります。この地域では珍しい、高原状の風景が拡がり、新しい発見の山でした。標高 368.8m(取材日:2010.4/18 日)

国道353号で大間々市街から西へ向います。
桐原宿の交差点を過ぎると、「右 見晴らしセンター・瀬戸ヶ原花苑」の案内がすぐ右手に見えますので、そこを右折します。

しばらく上ってゆくと、高台になり、二股に分かれる道の真ん中に「右 手振山」の案内が立っています。

それに従い、右折し、しばらく行くと、右手に瀬戸ヶ原公民館と公園があります。
大間々市街からみると、ずいぶん高い場所で、高原状のところです。渡良瀬川の河岸段丘なのでしょうか。民家もたくさんあります。

公民館の駐車場(10台くらい置けます)にクルマを置いて、スタートです。


桐原配水地へ林道を

公民館の前で道は左右に分かれます。
左は、すぐ上りになり、手振山へまっすぐ登る道、
右は、沢沿いに林の中へ向うようすの下りの道です。

近くにいたひとに聞くと、手振山山頂直下に電波塔が立っており、そのところまでクルマで行けるそうです。
今回は、杉木立の中、沢が流れ、いかにも細い林道といった趣きの右の道を下って、周回コースとします。

実は、この道は、かつての銅山街道だった道です。
大間々の桐原から入り、この燧峠を登り、手振山の南を北に向かい、さらに日光坂峠を越え、下神梅へ抜ける街道の一部です。

そんなことを知って歩くと、また一段と感慨深い・・・

右 手振山の案内

銅山街道の名残の道
桐原配水地

左のフェンス沿いへ

左側の石段を上る

桐原配水地

沢沿いの、木立に囲まれた、狭い林道を下ること10分くらいで、木立が開け、桐原配水地に着きます。

今年は、4月半ばというのに、まだサクラが咲いています。
つい先日、雪が降るという天候の年でした。
寒い日が続くと、サクラも開花が少し遅れ、長持ちするようです。

配水地のフェンス沿いに左方向に歩いてゆきます。









フェンスに沿って、さらに右折し、10分ほどで道が狭くなる左側に殆ど土砂に覆われてしまっている石段が山に向って続いています。

雷電神社跡

石段を数分間登ると、坂の上に雷電神社の社務所が見えてきます。
まだしっかりとした造りの社務所が残されています。





その先に石碑と小さな石祠があり、石碑の碑文によると、平成になってから、いずこかへ神社を遷宮したことがわかります。








眼下には、大間々のまちなみが・・・

雷電神社社務所跡



尾根道を進む

急坂が続く

尾根道

石碑から、尾根に向かい、山道は続きます。






しばらく木立の中の尾根道をあるいてゆくと、眼の前に急坂が聳え、手振山への登りとなります。滑り落ちないように気をつけて・・・

手振山山頂

ひさしぶりの山歩きで息もキレギレの急坂を十数分ほど登り、木立から抜け出ると、視界が開けます。
手振山山頂です。




石祠があり、四等三角点、すぐ下に電波塔が立っています。

手振山山頂

四等三角点

山頂から、南側を望むと、東に要害山、渡良瀬川の高津戸峡とはねたき橋、そのとなりに岩宿の稲荷山、鹿田山、
そして眼下は大間々の街々より一段高く、緑が拡がる手振高原です。
大間々で、こんな景色に会えるとは思ってもいませんでした。確かに高原といってもよい風景です。

山頂からの展望
山頂から下る

電波塔

電波塔

下りは、すぐ下に見える電波塔に向かって行きます。







数分で電波塔には、到着してしまいます。

手振高原

そこは、草原、畑の拡がる手振高原です。
高原を北から南に横切るように畦道を進みます。
直進しようとすると、そばで作業をしていたご婦人が牛の糞がたくさんあるから、そっちに行かないほうがよいと教えてくれました。
ということで、ちょっと遠回りの広い畦道を行きます。


北を振り返ると、雪が残る赤城山が美しい姿を見せています。
そういえば、しばらく赤城山にも行っていませんね。

このあたりも銅街道の一部だったと思います。
昔の人々もこんな赤城山を見て、さらに北へ向って歩いたのでしょう。




さて、帰路は、細い舗装路が民家のある方向へ向って下っています。









途中瀬戸ヶ原配水地の前を通り、道なりに瀬戸ヶ原公民館へ戻ります。








歩いてみるまで、周回コースをとると、結構な距離があるように見えたのですが、1時間ほどで周回してしまいました。

渡良瀬川沿岸で、こういった高原状の風景は、あまりお眼にかかれません。
その意味でも貴重な山ですし、気持ちがよい山歩きができるコースです。

草原のあぜ道

雪を残す赤城山

下りの舗装路

瀬戸ヶ原配水地

瀬戸ヶ原公民館
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