キムラ先生
「こんにちは、これから皆さんと一緒に、5Sについて勉強してゆきたいと思います。
ふたりとも、5Sって知っていますか」
タカシくん
「会社で聞いたことがあるような・・・」
コウ子ちゃん
「知りません」
キムラ先生
「そうですよね。ふつうの人には聞きなれない言葉ですね。
でも、会社でも、家庭でも、役に立つ内容なので、しっかり勉強しましょう」
タカシくん、コウ子ちゃん
「はい」
キムラ先生
「5SのSは、ある言葉の頭文字のイニシャルです。
それが5つあるということです。
実は、5つどころか、20もあるんですよ。
@整理 A清掃 B整頓 C清潔 D躾(しつけ) E習慣 F節約
G整列 H清浄 I殺菌 Jスピード Kシンクロナイズ Lしっかり
Mしつこく N斉唱 O斉動 Pスキルアップ Qシステム化
Rサービス Sセーフティ」

タカシくん
「そんなにあるの!とても覚えられないや」
キムラ先生
「そうですね。こんなにあっては、判らなくなってしまいますね。
でも、この中の始めの5つのSにその他のSは含まれています。
だから、始めの5つをこれから勉強すれば、すべて判ってしまいます」
コウ子ちゃん
「5つならば、わたし大丈夫」
キムラ先生
「では、その5つのSです。
@整理:要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てること
A清掃:いつもきれいに保つこと
B整頓:必要なものがすぐ取り出せて、かつすぐ戻せること
C清潔:整理・清掃・整頓をずっと維持すること
D躾(しつけ):決められたことをきちんと守ること
この5つです」

タカシくん
「なんだ、当たり前のことじゃないですか」
コウ子ちゃん
「わたし、いつも掃除やっています」
キムラ先生
「当たり前のことを羅列しているように思えますが、実際に職場、家庭をその観点から
眺めてみると、そうでないことに気づきますよ」
タカシくん
「どうして、この5つのSが仕事に役立つんですか」
キムラ先生
「とくに5つのうちの4つは、すべての仕事の内容をはっきりさせて、
合理的なレイアウトや手順を決めたりすることといえるのです。
要るもの、要らないものを分ける。要るものを同じもの同士に分類したり、
仕事を順番通りに並べたりすることになるからです」
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