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2012. 6/ 5 3.「整理」の方法

    




    
























     










  

    


キムラ先生
「さあ、今回から、5Sの各々のSについて、お話しましょう。
 まずは、『整理』」

タカシくん
「5Sの『整理・清掃・清潔・・・』の『整理』ですね」
コウ子ちゃん
「わたしは、いつも部屋の『整理』をしています。
 おかあさんにも褒められています」

キムラ先生
「それは、すばらしいですね。
 では、『整理』って、どんなことをいうのでしょう。
 『整理』は、必要なものと不要なものを分けて、不要なものを捨てることです。
 不要なものを捨てる、ということが大事です」

コウ子ちゃん
「散らかったものを並べ替えるんじゃないんですか!」

キムラ先生
「不要なものをずっと取っておいたら、会社や家庭の中がもので溢れてしまい、
 探したりする場合にたいへんな時間を要したりします。
 だから、まず次のような判断基準で不要なものを決定します。

  1.棚の上に忘れ去られているもの
  2.棚や椅子の下などに押し込まれているもの
  3.機械の裏や部屋の隅に追いやられているもの
  4.ふつうに使う量より、はるかに多い量があるもの
  5.埃をたっぷり被っているもの
  6.キャビネットの中や工具箱など、蓋のあるものや扉の中に放り込まれているもの
  7.間違って購入し、何かの折に転用して使おうと思っているもの
  8.使ってしないカレンダー、期限切れの書類やポスター、チラシ類
  9.使うあてがないのに、もったいないからと、貰ってきたもの
 10.あとで修理して使おうと思いながら、放ってあるもの
 11.作り過ぎ、買い過ぎでいつか使おうと思っているもの
 12.前任者の残していったもの
 13.高いお金をだして買ったが、使っていないもの、使えないもの
 14.使う予定もない、思い出のもの
 15.不要だが、捨てるために上司を説得できないもの

 こういう基準で見てゆくと、小さな会社でも4tトラック数台の捨てるものがでてくるものです。
 その不要物が会社内の貴重なスペースを占有していることになります」

       整理前後の職場

コウ子ちゃん
「最近、話題になっている近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』を読みました。
 それでは、捨てる判断は、そのものに対して、自分がときめくかどうか、ということでした。
 先生の云っていることと同じような・・・」

キムラ先生
「『ときめき』という抽象的なことばを具体的に分解すると、上記のようなことになると思います。
 要不要を別の観点から分類してみると、つぎのようになります。

 1.明らかに不要なもの
 2.もしかしたら使うもの
 3.数年に一度か二度だけ使うもの
 4.一年のうち、たまにしか使わないもの
 5.ある期間だけ使うもの
 6.一年にときどき使うもの
 7.一年によく使うもの
 8.頻繁に使うもの

タカシくん
「使用頻度で分類すると、そうなりますね」

キムラ先生
「トヨタ生産方式、というのを聞いたことがあるでしょう。
 その中で、時間単位の部品納入をすることをジャスト・イン・タイムといいます。
 時間単位までゆかなくても、職場内には今日必要なものだけあればよい。
 とくに狭い会社であれば、今日使うもののみ身近にあり、
 そうでないものは、離れた場所でもよいですねた」

タカシくん
「それは賛成です。なんでもかんでもそばになくてもいいと思います」

キムラ先生
「捨てることを第三者にまかせるのでなく、自分で考えながら捨ててゆくと、
 捨てる基準が変わってきます。そして、主体性が生まれます。
 もしかしたら使うものは、ほとんど捨てることになり、『整理』を実践することで、
 個人の眼力と決断力が身についてきます。
 さっそく、明日から自分で決めて捨ててゆきましょう」

 
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