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2013. 6/ 5 15.トップの役割 その2


    


    

 


キムラ先生
「さて、今回も企業のトップの役割のお話です。会社は、誰のためのものでしょう?」

タカシくん
「その企業に勤める社員のため・・・」

コウ子ちゃん
「地域の社会のため。といいたいのですが、難しいところですね」

キムラ先生
「そうですね、まず1番目は、働く従業員とその家族のためであり、
 2番目に協力会社の方たちとその家族、さらに現在と未来の顧客、
 続いて、地域住民とりわけ障害者や高齢者、
 最後に株主・出資者・関係機関のためといえるでしょうか」

コウ子ちゃん
「いろいろな人たちとの関わりの中で事業をしているのは、わかります」

キムラ先生
「組織のトップには、本当は全社員と会社に関わる全ての人の人生を担う 使命があります。
 その使命のもと、経営も5S活動も推進するために、
 上から"やりなさい"という号令をかけてしまいがちです。
 その号令、すなわち『指摘』といった言葉が当たり前に飛び交うことになります。
 やらされる側もいやいやながら『指摘』してください、と応えます。

 ここに、"考えない"、"云われたこと以外はやらない"集団ができあがる原因があります。
 しかし、やがて『指摘』する側もネタ切れになりイライラが始まり、
 それが募りモヤモヤしながら、5Sが停滞状態となってしまいます」

コウ子ちゃん
「でも現状を見て、誰かが何か云わないと始まらないのではないですか」

キムラ先生
「わたしがいままで説明してきた5S活動は、働く人たちが自ら考え行動する5S活動です。
 だから、そこでは『指摘』でなく、それは『ヒント』といえます。
 『ヒント』であることを理解・納得できたら、たとえ間違っても実行してみる、
 間違っても再チャレンジすることによって成功へと転化し、社員の成功体験となります。
 すると、それまで停滞していた5S活動が復活します。

 人はアメ(飴)では動きません。
 ふつうは、アメ(飴)とムチ(鞭)で人を動かす、というようなことを云いますが、
 アメ(飴)で動くのは、いっときです。

 人のモチベーションをアップし、持続させるには、その人自身が企業活動に参加していると
 いう手応えをもってもらうことが大切です。

 経営のトップもそのことを理解し、社員も云われたことを『指摘』ではなく、
 『ヒント』として受け取り、挑戦してゆく姿勢を持てるかということにかかっています。
 そのうえで、会社経営に埋め込む"こうなりたい"という願望と
 "こうしたい"という情熱を社員に示すことが重要です」

 
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