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2013. 8/ 5 17.現場力をつける

        




    

 

 

 

 

 

 


キムラ先生
「会社は、何のためあるのかということに関わりますが、
 その中で事業として進められる生産活動、サービスは、人の役に立つことを他の人に
 提供してゆくことです。そのことは、もうふたりは、理解してくれていると思います」

タカシくんコウ子ちゃん
「はい」

キムラ先生
「大多数の人は、他人が起業した企業で働いているわけです。
 従って、起業家以外の人は事業に対し受け身になりがちですが、
 彼らには気をつけなくてはならないことがあります。
 それは、いままで話してきた考動する集団になることです。
 自分で考えて、自分で意思決定をして、自分で行動する・・・。
 この姿勢が成熟社会の真ただ中に置かれたわたしたちに今求められているのではないでしょうか。

 さて、5S活動のキックオフを実行しても、なかなか動き出さないケースも発生します。
 そんな場合、どうしますか?」

タカシくん
「そうだな・・・各人にこれから何をしたらよいか、といった宿題をだします。
 それで活動を促すとか・・・」

キムラ先生
「そうですね、そんな方法もありますね。
 そんなときは、ひとりでも動き出す意欲のある人を見つけ出して、
 その人にまず動き出してもらいましょう。
 すると、彼はひとつの課題を解決し、ふたつめの課題を見つけ出し、その効果を確認し、
 徐々に活動範囲を広げてゆきます。
 そんな人をトップが応援するようにします。

 まずは現場の細部を知っている社員から、火をつけるようにします。
 現場の細部は、現場の人だけが知っています。
 現場を経験した管理職にもなかなかわからないものです。
 管理職という立場に変わった途端に、上司から現場の時には受けなかったアウトプットを
 要求されるためか、現場の声に耳を傾けなくなってしまいがちです。
 または、現場の細部を理解できても、それが上司から要求されるアウトプットと違うために
 無視しがちになります。

 5Sの目標のひとつである"見える化"はこのようなことを防止できます。
 "見える化"を目指そうとするトップや管理職は、聞く耳をもっているからこそ"見える化"が
 途中であってもものごとが見えるようになるのではないでしょうか。

 日本人は、とくに現場力に長けた民族だといわれます。
 戦後の復興時には、この現場力が大きく貢献してきました。
 そして社会の成熟化とともにさまざまな理由で、
 この現場力の評価が低くなり、現場力そのものも弱くなってしまっているように
 思えてなりません。
 具体的に考え、磨きた判断力で決断し、それを行動に移すことの大切さを現場だけでなく、
 全社員の方ももっと深く考えてほしいと思います」

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