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木枯し紋次郎と歩く!背を陽に向けたビジネス道
2014.10/ 5 童唄を雨に流せ
第1期 5話 舞台:甲州街道韮崎 演出:池広一夫 共演:香山美子
  「つれえこともござんしょうが、
 その子をきっと育てると約束しておくんなさい。
 俺みてえな裏街道をあてもなく歩き続ける半端者でも、
 ひょっとしたら、何かいいことがるんじゃあねえかと
 思ったりすることもあるんです。
 それっていうのも生きていればでござんす」
 

 

木枯し紋次郎(中村敦夫

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子供を間引きしようとする、おちか(香山美子)に当座の金を与え、間引きを思いとどまらせた紋次郎のセリフです。原作には、ありません。

本作の監督は、映画「ひとり狼」や同じ笹沢佐保原作、原田芳雄主演の映画「御子神の丈吉」シリーズを撮った大映股旅映画のエース池広一夫です。

間引きされ、姉に救われた紋次郎自身の出自、運命を呪う紋次郎の思いが強くでている作品です。
人間生きていればこそ、いいこともある、なんていうセリフは、紋次郎が吐くセリフではありません。
従って原作にはないわけですが、こういった人生肯定的な生き方は、大切ですね。すべて否定してしまうと自殺しかありません。

仕事においても不遇な時期もあります。それを乗り越えてこそ、人生です。
実は筆者は、現役時代はソフトウェア、システムの技術者でした。しかし、あるとき技術部門から、企画部門に異動になりました。そのときは、なぜ私が、と強く思いました。工学部を卒業して、企業でも永く開発部門で働き、自身に技術を蓄積し高めてきたつもりでした。その運命を呪うときもあったわけです。そして、企業を早期退職したのですが、それ以降の自身の武器は、そのときの技術ではなく、企画部門で蓄積したスキルです。企画部門のスキルというのは、何、といって具体的に云えるのは、プレゼンテーション、話術、組織統制力・・・そこでのスキルが現在は役立っています。技術部門での技術スキルでは、いまの自分はないと思っています。とりあえず肯定的に捉え、前向きに力を注いでみることがよいのではないでしょうか。

原作のヒロインの名前は、おまん、それがテレビでは、おちかになっていたり、微妙に原作とテレビでは相違があります。
テレビでは、このセリフの後、間引きしようとした子が死んでしまいますが、原作では一度思い留まった間引きをして子を殺し、自身も首を吊って自殺してしまいます。
と、原作のほうが間引きに対する紋次郎の怒りが強烈に表現されています。

ラストシーンでは、おちかの父親であり、娘を離縁した、人足手配の源之助に殺された備前屋の主人に、吹き飛ばした楊枝で落とした掛け軸が落ち、紋次郎は云います。

「地獄に仏は、無用だ」

   

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