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紋次郎が宿場女郎の加代(松尾嘉代)が足抜きするのを手助けし、感謝する彼女に云うセリフです。
本作は、笹沢佐保の元作は存在しません。テレビドラマオリジナルの作品です。
シリーズ中何本か、オリジナル作品が存在します。
紅葉の時期の撮影だったらしく、
山間の土地(山道、神社、田畑)を舞台に、なかなか雰囲気もあり、楽しめる作品です。
さて、冒頭のセリフですが、無宿の渡世人の生き方として、その通りだろうし、そうせざるを得ないのでしょう。ところで現代のビジネス社会を生きるわたしたちですが、こんな孤高の生き方をしていたら、うまく世の中を渡ってゆけません。
貸しはつくっても、借りはつくらない、ということを信条にしているひとも多いと思います。
しかし、それだけでは人間関係はうまく構築できません。
ビジネスは、商品の良し悪し、価格の高低のみでまわってはいません。
人間関係でビジネスはまわっています。そのためには、良い人間関係を築いてゆくことが必須です。
人間関係を貸し借りという側面でみてみると、貸しをつくって、借りはつくらず、というのは前述した通り、一見良さそうですが、ときには借りをつくることが大切です。
貸しがある状況が優位な立場にあるとすると、借りがある状況は一段低い立場となります。
そこがポイント。
ビジネスの相手とそういう立場関係をつくることで、より密接な関係がつくれるのです。
いつも食事の接待をしていたとします。しかし、相手はそのことで負い目を感じてしまっています。ときには、逆の立場になり、相手に借りをつくることで相手の立場を優位にしてあげるのです。
ときにより、これをうまく使ってみると、さらに良い人間関係がつくれますよ。 |