折場登山口
林道の南側にあずまやと10台ほどの駐車地、
そして北側が登山口です。
登山口の傍らには、「関東ふれあいの道」の案内板と
袈裟丸山の案内板が立っています。

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登山道
登山口からは、しばらくは木立の中の丸太の階段が続きます。
10分ほど登ると、
「左 健脚コース、右 一般コース」の分岐があります。
しかし、この登山道も時を経たことにより、
地面から丸太が浮いてしまい、
障害物のようになってしまっています。
登山者もその脇を歩いているようすです。
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弓の手尾根
登山口から、木立の道を30分ほど登ると、
眼前に大きな岩が現れます。
そこまでゆくと、弓の手尾根の南西面の視界が開けます。
斜面に拡がる壮大な笹原、
幾重にも沢を連ねる餅ヶ瀬川源流、
笹原を縦横に横切るけもの道(鹿)。
さらに、川のせせらぎが笹原に響き渡り、
涼しい風も吹き渡る、爽快な風景です。
これを見るだけで、この山行は十分です。
そして、俳句を・・・と思ったら、
ペンを持参していませんでした。
そこで、携帯電話のICレコーダ機能を使い、録音です。
「餅ヶ瀬の 瀬音が渡る 鹿の道」
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弓の手尾根からの絶景
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尾根を登る
笹原を左に見ながら、気持ちよい道で高度を稼いでゆきます。
夏は、これからという時期ですが、
笹原の上を赤とんぼ(アキアカネ)が自由に飛び回っています。
「赤とんぼ 灰色の空に 紅をひく」
「弓の手の 尾根吹き抜ける涼風に もう秋?」
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笹の林床の道へ
笹原の尾根から、林の中の道へ入ってゆきます。
しかし、笹の林床で明るい道です。
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ベンチ
20分ほどでベンチのある休憩地となります。
道標も立っています。
「折場登山口1.2km、賽の河原0.5km」
ベンチの先の右手に大きな岩場を見つけました。
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つつじ平
ほどなく、2段の展望櫓の建つ、つつじ平に到着です。
当然、空は灰色。展望は得られないのですが、櫓に上ってみます。
階段でなく、梯子状に丸太が組まれているだけですので、登りにくい。
きっと、殆どの人は、登らないだろうと思いつつ・・・
やはり、何も見えません。
傍らの案内板には、袈裟丸山の名前の由来が記されています。
「袈裟丸山(1878m)の名称も、弘法大師にちなんだものと
いわれています。
中国から戻った弘法大師が高野山を開こうとしたところ、
赤城山の山神は仏の地となることを嫌い、
一谷を隠して九百九十九谷しか現さなかったそうです。
大師は、残り一谷を探して、
現在の袈裟丸山まで来たのですが、
ここにもなく落胆し、袈裟を丸めて、
この谷に置いて下りたため、
袈裟丸の名前がついたということです。」
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STAEDTLER製Pigment Linerを使用。 |
賽の河原
さらに歩を進めると、石積みが現れ始めます。賽の河原です。
無数に点在する石積み・・・
案内板には、
「袈裟丸山中腹のこの場所は、木が生えておらず、
大小の石ばかりが転がっているので、
賽の河原と呼ばれています。
その昔、弘法大師が夜この地を通ると赤鬼青鬼に
責められながら、子供達が石を積み上げているのをみて、
三夜読経して済度したといわれています。
いまでも子供の新仏を出した人が、ここで石を積むと、
その子供に会えると伝えられています。」
筆者が訪れるときは、いつも霧が流れています。
今回も・・・
賽の河原の中央に、両手で玉(仏舎利?)を携えた、
50cmほどの小さな立像の石仏が積み石に囲まれて立っています。
ここでも赤とんぼが縦横無尽に飛び交っています。
細かい描画をしたかったので、
STAEDTLER製Pigment Linerを使用して、
スケッチしてみました。
「山霧に 賽の積み石 色を消す」
「一服の 紫煙を消しゆく 夏の霧」
「袈裟丸の 影を落とさず 夏の雲」
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道標
ところどころ現れる積み石を見ながら、先に進みます。
10分ほどのところに道標が現れます。
「小丸山1.2km、賽の河原0.5km」。
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雨量観測塔
さらに数分歩いた左側に鉄塔が建っています。
雨量観測塔です。
このあたりは、落葉松の美しい林が広がっています。
眼の前に小丸山が雲の切れ間から、たまに姿を見せます。
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小丸山山頂
あっという間に、といっても30分ほどかかっていますが、
小高い丘のような小丸山の山頂です。
鮮やかな茶色の道標と傾いた山頂標識が立っています。
ときおり、青空が顔を覗かせますが、ほんの一瞬でした。
ということで、展望なし。
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三菱製DERMATOGRAH使用。 |
下りの弓の手尾根
上り下りで山道は、違った表情を見せます。
下りの弓の手の尾根も気分爽快です。
そして、大岩のところで昼食とスケッチです。
ここは、見るのにはすばらしい景色なのですが、
スケッチするには難しい景色です。なんて言い訳をしつつ・・・
今回も展望が得られない袈裟丸山でした。
いつかまた、青空のもと歩いてみたいと思っています。
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