社山 - わたらせからの風 足尾近辺の山々
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社山は、日光と足尾の分水嶺の境界尾根の西にある整った三角形のかたちのよい山です。
以前紹介した半月山の西に位置します。標高1827m。(取材日:2008.9/24 水)

アプローチは、中禅寺スカイライン経由で半月山駐車場から尾根伝いに西に向かうルート、
そして、立木観音から中禅寺湖の湖畔を歩き、阿世潟から上り、西に向かうルートがあります。

今回は、立木観音の先の歌ヶ浜駐車場にクルマをおき、阿世潟まで湖畔歩きをし、阿世潟峠へ登り、尾根伝いに社山をめざします。


歌ヶ浜駐車場からの木道

駐車場からは、湖岸沿いに作られた木道を歩きます。
ほんの少しで終わってしまいますが・・・

このあたりは、下記の大使館別荘を見学に訪れる観光客と一緒に歩きます。同行の登山者がいないと、ちょっと場違いな登山姿です。

歌ヶ浜駐車場から木道を。左は中禅寺スカイライン。
イタリア大使館別荘記念公園

イタリア大使館別荘記念公園

湖畔の林間に建つ、かつてイタリア大使館の別荘だった建物を右手に見ながら、林間の道を行きます。ここまで15分。

ここは、帰りに寄ることとします。

湖の漣の音が涼やかです。

湖畔からの展望

湖畔の道から、右手の湖の対岸に男体山をはじめとした
日光の山々を望みながら歩きます。

男体山

日光白根山
民宿の船着場

半月峠への登山口

狸窪(むじなくぼ)

さらに15分くらい歩くと、前方に船着場が現れます。
ここには、2軒の民宿があります(ありました?)。
いまは、果たして営業しているのでしょうか?




ここには、半月峠への登山口があります。
ここから登ってもOKですが、距離が長い。

阿世潟(あせがた)

狸窪から20分ほど歩いて、ようやく阿世潟に到着です。
ダケカンバの林です。

駐車場から、湖畔歩き合計 約1時間です。少々歩いたな、
という実感・・・

ここの左側の山裾から、登ってゆきます。
30分弱で峠に到着の予想です。


遊歩道として整備された山道を登ってゆきます。
湖畔近辺は、石ころだらけの道で、ちょっと歩きにくいでしょうか・・・

ダケカンバ林の阿世潟

阿世潟峠への登山口
登山路

阿世潟峠直下

阿世潟峠の案内板

足尾への山道

阿世潟峠

遊歩道として整備された道を九十九折に登り、
眼前が明るくなってくれば、峠ももうすぐ・・・
湖畔から、20分ほどで到着です。















社山まで1.3km、半月峠まで1.1km、
阿世潟まで0.8kmの道標と案内板があります。







登ってきた道の反対側へは、足尾への細い道が続いています。
歩いてみたい欲望に駆られますが、
果たして道は続いているのでしょうか?

峠からの展望は、あまりありません。

さあ、ここから待望の尾根歩きです。予想時間1時間半。

尾根道 その1

日光らしい、爽快な笹原の尾根道を登ります。
ところどころ白樺やしゃくなげの木が生えた、気持ちよい山道です。





そして、眼前に大きくそびえるのが、社山です。









登るにつれ、足尾側の展望もよくなってきます。

笹原の尾根道

ピークの先に社山

足尾も見えてきました
さらに尾根道を行く

男体山

笹原に白樺の木も

さあ、目指す社山です

尾根道 その2

ピークをいくつか越えると、日光側の展望もよくなります。
湖へ飛び出した八丁出島もかなたに見えます。
その脇を歩いてきたわけです。




当然、男体山のどっしりとした山容もよく見えます。









笹原には、白樺の木が映えます。









また岩場の痩せ尾根もあり、
ちょっとアルペンチックな登山道です。

足尾の展望

足尾側の眼下に足尾ダムの全貌が望めます。
そこからも歩いて登れるはずです。

中倉山からの尾根も見えます。
そこから、ここまで続いているのですよね。
この夏、中倉山を計画していたのですが、
連日の夕立、雷雨で見送ってしまいました。来年には・・・

足尾ダムも見えてきました

足尾ダムの全貌
山頂直下の大きな岩

山頂の道標。後ろに男体山

足尾の皇海山、庚申山

日光白根山

中禅寺湖の向こうは、戦場ヶ原

社山山頂

登山道に大きな岩が見えれば、社山山頂は、もうすぐ。







山頂は、木立に囲まれていますが、
男体山、足尾ダムも望めます。

尾根の先の木立を抜ければ、黒檜岳への山道。広大な笹原が広がります。そちらで休憩でもよいでしょう。





足尾の山々です。皇海山、鋸山、庚申山・・・








日光白根山のアップ。









中禅寺湖の向こうに戦場ヶ原が見えます。

日光方面の展望。右から、男体山、太郎山、山王帽子山、そして左端に日光白根山
日光方面のパノラマです。右から、男体山、太郎山、山王帽子山・・・
足尾方面の展望。右から皇海山、鋸山、庚申山・・・
足尾方面のパノラマです。右から、皇海山、鋸山、庚申山・・・

イタリア大使館別荘記念公園内に

復路は、登ってきた道を引き返すことにします。

往路で通り過ごしてきたイタリア大使館別荘を見学しましょう。湖畔の林間の中に建っています。




2階建ての建物の南側に玄関があります。
玄関に入ると、案内の女性の方がリーフレットを渡してくれます。入館無料ですが、協力金の箱があり、募金しなくてはならない雰囲気です。

記念公園の入り口

別荘の玄関
広縁から見える景色

広縁

建物の北側、中禅寺湖側が広縁になっており、
ソファーに座り、サービスの麦茶をいただいて、
しばし休憩です。

建物内のようす

広縁に沿って、居間、食堂、書斎があります。
部屋の区切りもなく、開放感のある空間です。
暖炉があったりもします。

























2階は、おもに寝室です。

あまり広くはない、間取りですが、
なんとなく大使になった気分・・・

居間

食堂。向こうに暖炉があります。

書斎

2階の大使の寝室
ウッドデッキから別荘の建物

ウッドデッキから半月山

ウッドデッキから、社山

ウッドデッキ

建物を出て、湖畔側に作られたウッドデッキへ出ます。







湖の対岸に半月山、そして、いま登ってきた社山が望めます。
社山は、三角形のピラミッド形が特長です。
その山頂を踏んできたわけですので、ずいぶん歩いたことに感動です。

この夏は、夕立や雷雨が多く、高い山を訪れることができなく、
ひさしぶりの登山でしたが、爽やかな尾根の山歩きができたことに感謝して、5時間半の社山登山も無事終了です。

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