朴の木山 - わたらせからの風 みどり近辺の山々
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梅雨の最中に何年ぶりかで痛風が発症してしまい、そのリハビリを兼ねて、手ごろな山を歩いてみようと思い、梅雨明け二日目に梅田の朴の木山を歩いてみました。
先日、足利の越床峠から鳩の峰を歩いたときに毒蛾の毛虫に両腕を刺され、ひどいめにあっているので、ヤブでない山を選びました。

朴の木山は、桐生の北 梅田の野外学習センターから登る山です。
どうも野外学習センター利用の児童たちの御用達のハイキングコースのようです。といっても急登が続くのであなどれません。
標高 624m(取材日:2010.7/18 sun)

桐生市街から梅田に向かい、梅田湖を過ぎ、馬立隧道を抜け、右折すると、野外学習センターがあります。その駐車場からスタートです。


野外学習センター

学習センターのまわりは、まだ朝の8時前だというのに
サッカーの子どもたちでいっぱいです。





その前を場違いな装いで通り抜け、
建物の右の遊歩道のような階段を上って行きます。








センターの建物のちょうど裏側を建物を回り込むように歩いてゆきます。

野外学習センター

遊歩道のような階段

野外学習センターを見下ろして
山裾の登山口

木立の中を登る

登山口

5分くらい歩き、道が行き止まりとなるところ、
左の山裾に道標があり、ここが実際の登山口でしょうか。





ここから、尾根に向って木立の中を登ってゆきます。

展望台

5、6分登ってゆくと、展望台のやぐらが建っています。
修理中ということで、登るのは禁止されていました。
確かに木が朽ちているようでした。

しかし、そこに登ると展望が得られるかは、??

展望台
急坂

ところどころに道標

急坂

展望台からは、急登が延々と続きます。






木の根のむき出しの道を汗を拭いながら、頑張って登ります。

りす平

30分弱、登り続けると、ピークではないのですが、
木立の中の平坦な場所に出ます。
りす平です。ようやく一息です。
丸太に坐って、一服。でも汗がどんどん噴き出してきます。




立ち上がって、あたりを見回すと、坐っていた丸太の頭上に、折れた太い木がかろうじて両脇の木の枝に支えられて乗っています。

丸太に坐っているときに頭上の大木が落ちてきたら、と思ったら、今度は、違う汗を感じてしまいました。
しかし、いつ落ちても不思議ではない、ようすです。

りす平

頭上の大木
朴の木山頂

梅雨明け直後の青空

朴の木山頂

りす平から、10分ほどで、朴の木山山頂です。
木々に囲まれていて展望は、まったくありません。

ということで、ちょっと休んで出発です。



下山路の頭上には、梅雨が明けたばかりですが、
気持ちよい夏の青空が拡がっています。

下山路

しばらくヤブっぽい道を下ってゆくと、
木立の中の作業道になります。
どんどん高度を下げてゆきます。

下山道

道標は、梅田湖を示す

展望の尾根

15分くらい作業道を辿って下ってゆくと、
右手に小さな尾根が見え、その先に青空が望めます。
展望が得られるかと思い、寄り道してみました。

確かに西方向の展望が得られました。
今回唯一の展望です。貴重かもしれません。
突出している山は、鳴神山でしょうか。

西側の展望。鳴神山が

「梅田湖へ」道標

ところどころに現れる「梅田湖へ」の道標を頼りに下ってゆきましたが、途中から、道が不明確になってしまいました。

しかし、作業道なので、右方向よりに向かってゆくと、
また突然「梅田湖へ」道標が、下っている道の脇道を指し示しています。


一応、それに従ってゆくと、数基の墓地の脇に出て、
舗装路に飛び出しました。

梅田湖を示す道標

舗装路が見える
水没地跡の石碑

水没地跡

下山地点の舗装路の向い側に水没地跡の石碑が建っています。

1968年に桐生市が田沼町飛駒の一部(入飛駒地区)を併合しました。
その入飛駒地区の小学校が梅田ダム建設に伴い、水没したことの記念碑と思われます。

林道を右へ

舗装路の林道は、右に向って歩きます。
その先には、今回の山歩きのご褒美が待っています。





見上げると夏空の青の中、白い一条の飛行機雲が流れていました。

林道を右へ

一条の白い飛行機雲
大洲の水

大洲の水

10分弱歩くと、右の山裾に湧水が迸りでています。
樋のみでなく、脇の岩の隙間からも流れ出ています。
そして、梅雨明けなので、水量も豊富です。

これは、梅田湧水群のひとつ、「大洲の水」です。
お茶に使うと美味といいます。
汗をかいた顔を冷たい水で洗い、ひとすくいの水を口に含むと、疲れも、これで解消です。

桐生川

さらに少々の歩きで小倉橋を渡れば、桐生から梅田の道です。
橋の上から、南側を見ると、桐生川の流れを見渡せました。

河畔まで木立がせりだし、緩やかにカーブしている風景は、まさにふるさとの景色といったところです。
もう少し上流へゆくと、沢の形状になり、また違った風景です。

桐生川の流れ
馬立隧道

野外学習センターへ

馬立隧道

橋を渡り、右の馬立隧道を通り抜けると、
野外学習センターへの曲がり角となります。





今回のコースは、周回コースで2時間程度で歩きました。
下山路が不明確な点が欠点ですが、山自身よりも湧水や桐生川の風景に楽しみが見出せるかもしれません。

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