根本山 - わたらせからの風 桐生近辺の山々
わたらせからの風ロゴ
ホーム > 桐生 > 根本山

根本山 地図へ

十年ぶりでしょうか、ひさしぶりに根本山を歩きました。
桐生、梅田からの道の狭さと駐車場がいつも満杯ということで敬遠していた根本山をアカヤシオ満開の時期の歩いてみました。

根本山は、近世では根本山神社のご利益を授かろうとする参詣の人々で賑わい、江戸期には参詣用のガイドブックも出版されたとのことです。
根本山までの道に丁石(根本山までの距離を示す標石)が今も残されており、かつての隆盛を偲ぶことができます。

今回は、沢コースを登り、中尾根コースで下山する標準の周回コースです。標高 1199m(取材日:2011.5/8 sun)

桐生市街から、梅田へと桐生川に沿って、北上してゆきます。
クルマのすれ違いにも困るような、狭い道ですので、すれ違いには注意しましょう。


駐車場

三境林道へ左折する、左側に駐車場があります。
20台ほどおけるでしょうか。
この日、9時くらいについたのですが、
駐車場はほぼ満杯状態でした。
さらにマイクロバスもやって来ました。

駐車場
通行止めの林道

右下に沢が流れる

林道

眼の前の通行止めになっている石鴨林道に入ってゆきます。







傍を沢が流れる林道、といった雰囲気が好きなひとには、
よいでしょう。

不死熊橋

数分で不死熊橋に到着します。
ここから登山開始ですが、
沢コースと中尾根コースのふたつがあります。
今回は、沢コースを登り、中尾根コースで下ります。

十年前には、中尾根コースを登り、熊鷹山までゆき、
石鴨林道を下るコースをとりましたが、
林道歩きの長さに閉口した記憶があります。
しかし、そのコースをとる人も多いようです。

あとでその理由も判りました。

不死熊橋
沢コース登山口。ロープを登る

登山口(沢コース)

沢コースの登山口は、橋を渡り、
根本沢の右側の崖のロープとなります。
沢の登山口とは、思えない!

登山道

崖を登ると、沢を左下に見る、山腹の登山道となります。







これから、沢を左右に渡りながら、進みます。
沢歩きが好きなひとには、よいコースかもしれませんね。








ミツバツツジが咲いています。

山腹の道

沢の中の道へ

ミツバツツジ
十四丁目石

十四丁目石

山口から、40分ほど歩いたころ、
かつての参道だった名残の丁石、十四丁目の石柱が現れました。

沢も次第に狭くなってきました。

十丁目石、九丁目石

さらに歩くこと25分。







右側の岩下に十丁目石、九丁目石が続いて登場です。



十丁目石

九丁目石
根本山2.5kmの道標

道標

ここで初めて道標らしい道標に出会います。
根本山まで2.5km。

石祠

道標から、20分。
ふたつの石祠が沢の左側に建っています。






ここから沢は、さらに狭くなります。

ふたつの石祠

狭くなった沢

右折

道標が右折を指示しています。
沢歩きにも飽きてきたころで、
ようやく尾根歩きになると思いきや、
まだまだ沢は続きます。

沢の分岐

石祠から15分。
ここで沢は、ふたつに分かれます。
左の沢へ行きます。

沢の分岐
鉄ハシゴ

アカヤシオ

鉄ハシゴ

錆びた鉄ハシゴで岩場を登り、さらに沢歩きは続きます。







登った先に、きょう初めてのアカヤシオです。
花つきが遅い今年(2011年)は、
5月連休過ぎでちょうど見ごろのようです。

天狗講?

沢の真ん中に何やら石柱が立っているのですが、
文字を判読できませんでした。
「天狗講」と書かれていたようです。





その後ろに石仏も。

天狗講?の石柱

石仏も
アカヤシオの先に鐘楼





鐘楼

「奥の院」を示す小さな道標で右折します。
その右の山腹には、アカヤシオが咲いています。
さらに、その上の岩場を見上げると、建造物が確認できます。
鐘楼です。




鐘楼まで、鎖場を、鎖と木の根を掴んで登ってゆきます。









鐘楼は、小さな岩場にかろうじて乗っているような状態です。









足場をみると小さな石積みでしかありません。
おー怖っ!

根本山神社奥の院

鐘楼の横をすり抜けると、
またまた狭い岩場に建つ根本山神社奥の院です。
社殿まで木の板が渡してあるのですが、
腐っていたり、板が抜けていたりで、
筆者は、怖くて渡れませんでした。
しかし、建物の中には、立派な社殿があるようです。


このあたりは、アカヤシオがいっぱいです。

根本山神社奥の院

アカヤシオいっぱい
鎖場

男体山

日光白根山

鎖場

またまた鎖場があり、それを登り、狭い尾根筋にでると、
日光方面の展望が得られます。






男体山、









日光白根山・・・

石祠

息せききって鎖場を登り切り、立派な石祠に着きました。







そして、ここから、ようやく尾根歩きです。
沢を登り始めて、もう2時間を超えています。

石祠

ようやく尾根歩き
峰の平の案内板

たくさんのアカヤシオ

峰の平

数分のふつうの山道歩きで案内板の建つ峰の平。







このあたりもアカヤシオが多い。

晴れている空に俄かに雲が広がり、雨がチラホラ。
やはり、千メートル級の山なのですね。
すぐに止んでしまいましたが・・・

中尾根十字路

30分ほど尾根や巻き道を歩き、中尾根十字路に到着です。
ここで沢コースと中尾根コースとが合流します。

中尾根十字路
根本山山頂。自転車が

根本山山頂の名板

根本山山頂

10分ほど急坂を登ると、ようたく根本山山頂に到着です。
といっても展望もほとんどありません。

それでも20人くらいの登山者が休んでいました。
自転車を担ぎあげた方も。下りは、熊鷹山経由という。



ここで昼食としました。
9時過ぎに登り始め、12時を過ぎていました。

中尾根コースへ

多くの人は、熊鷹山方面に向かいます。
今回、管理人は中尾根コースを下ります。

中尾根コース

根本山、行者山

根本山、行者山

下りながら振り返ると、根本山と行者山が見えます。

石祠

約30分くらい下ると、木立の陰の中に石祠があります。
休憩によいでしょう。

山道のミツバツツジ

石祠
杉の伐採地を下る

伐採地

長い下りの歩きにも、そろそろ疲れてきましたが、
杉の伐採地の中をどんどん高度を下げてゆきます。

 
下山口

ようやく「中尾根コース」の道標のある登山口に下山しました。

いやーっ、沢コースの登りも長かったが、中尾根の下りも長い。
これならば、熊鷹山まで歩き、
ちょっと長くても林道を歩いたほうがよいかも・・・

眼の前の根本沢林道を左に進みます。
中尾根コース下山口
 
石鴨林道と合流

林道を駐車場まで
石鴨林道と合流

数百mで熊鷹山から下山する林道と合流し、駐車場に戻りました。

過去の記憶がほとんどない状態の、ひさしぶりの根本山でした。
沢コースは、起伏に富んでいますが、いささか長く、
その後に鎖場、というのもきついでしょうか。

また、中尾根コースも長く、下りにうんざりしました。
やはり、よい印象のない根本山を再認識しましたが、
いつも多くの登山者がいる不思議な山です。

もしかすると、桐生川の源流をゆっくり歩き、
神社手前あたりでUターンといったほうが楽しいかもしれません。
ホーム > 桐生 > 根本山