乙女の滝 - わたらせからの風 みどり近辺の山々
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乙女の滝 地図へ

赤城山南麓滝巡りマップ
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赤城山の広い裾野、その南麓には、いくつかの滝があります。
それらを巡ってみます。

乙女の滝は、流れる水が岩にあたり、上空に向って噴出している滝です。
そんな、ちょっと変わった滝です。標高 1,052m(取材日:2010.8/28 土)

おおさる山乃家にふたつある駐車場の右手の山寄りにある駐車場からスタートです。乙女の滝・大猿の滝の案内板も立っています。
クルマは、5台くらい停められるでしょうか。


           赤城山南麓滝巡りマップ


おおさる山乃家駐車場

駐車場のところに乙女の滝への案内板が立っています。
川の上流に向って、木々が植栽され、整備された遊歩道です。

おおさる山乃家駐車場
乙女の滝への遊歩道

萩の花が咲いています

堰堤が連なり、横引尾根が遠望

遊歩道

歩き始めの遊歩道は、
高原を流れる川に沿った散歩道といった風情です。
川のせせらぎが聞こえます。




季節がら、赤い萩の花が咲いています。









川の上流を見ると、
堰堤が何段にも連なり、遠くに横引尾根が見えます。

水の流れる道

しかし、遊歩道も5分程度の束の間、道は山道らしくなり、
草木が生い茂り、足元には沢の水が流れています。






草木の中に、赤いミズヒキがあちらこちらに。

水の流れる山道へ

ミズヒキがあちらこちらに咲いている
堰堤の下へ

最初の堰堤

木立の道の左側に沢があり、堰堤が現れます。

堰堤の右方向が本流で踏み跡があり、
うっかりするとそちらへ進んでしまいますが、
その先に道はありません。
管理人は、そちらへ行ってしまいました。

しかたなく戻って、
よく見ると、堰堤の傍のピンクのテープのところを堰堤に沿って左に下ると、道が続いていました。

この後、本日唯一出会ったひともここで道を誤ったとのこと。

山道

25分ほどで、本格的な山道になりました。
周りは木立に囲まれています。






ときどき現れる道標やピンクのテープを目標に進みます。
とくにピンクのテープが頼りです。








紫のツリフネソウ、白いゴマナが咲いていました。

いかにも山道

ところどころ現れる道標

ツリフネソウ

ゴマナ

川の中洲へ

10分ほど歩くと、山道も川につきあたり、
川の中州を歩いてゆきます。

滑滝

前方に滑滝が見えてきました。









そばまで行って見ると、綺麗です。










その横の山腹にアルミの梯子がかかっています。

滑滝が見えてくる

美しい流れ

アルミの梯子
乙女の滝が見えてくる

空中へ噴出す乙女の滝

飛び出す部分の拡大

乙女の滝の滝つぼ

乙女の滝

梯子を上って、岩の上に出ると、
沢の前方に、岩の間から水飛沫をあげて飛び出している乙女の滝が見えます。

左の山腹沿いを進んでゆき、滝の横までゆきます。
沢を歩き始めて、滝まで15分くらいでしょうか。


流れている水が岩から落ち、岩の窪みに落ち、
そこから空中に向って飛び出しているのです。

初めて見る形態の滝です。ちょっと感動です。

このあたり、裸になって、沢で水浴びをすると気持ちよさそうです。


乙女の滝は、その特異な落ち方で優美な景色ですので、
多くの人に見て欲しいと思いますが、
思いのほか、おおさる山乃家から滝までの道のりが長いし
(約50分)、ヤブっぽいので、なかなか薦めにくいでしょうか。
春や秋などの季節ならば、スムーズに来られるか・・・。

大猿の滝

岩場を辿り、さらに上にある、ふたつの滑滝を過ぎると、
大猿の滝が遠望できました。

滝までのルートが不明瞭でしたので、ここまでとしました。

さらにふたつの滑滝

大猿の滝
おおさる山乃家入り口

おおさる山乃家入り口

駐車場まで戻り、おおさる山乃家の周りを歩いてみました。
道路沿いに澳比古神社の石柱が立っており、
その下に湧き水が樋から勢いよく流れ出ています。

汗をかいた身体に染み透る水です。癖もありません。
ここに水を汲みにくる人もたくさん見かけました。

傍には、神社のものでしょう、朱の鳥居が無残にも倒れています。

おおさる山乃家

バーベキュー施設の脇を通って歩いてゆくと、
山のロッジ風の建物のおおさるの山乃家があります。

おおさる山乃家
大猿の像 大猿の像

おおさる山乃家の裏手の小高い丘に大猿の像が立っています。
なかなか愛嬌のある顔立ちです。
水芭蕉の保護柵

さらに道を歩いてゆくと、金網の保護柵で囲われたところがあります。
水芭蕉の保護柵でした。
確かに柵の中は木道があり、水芭蕉の株のようなものが見えます。

保護柵から、左上の林道に移り、さらに進みます。
水芭蕉の保護柵
なぜ仏地蔵菩薩

石彫りの地蔵
なぜ地蔵菩薩

案内板があり、沢に下りてみると、石に彫られた地蔵菩薩です。
そばに説明もあったのですが、よく判らず。
樋がありましたが、水は流れていませんでした。
澳比古神社参道

開けた草地に一本の標柱が立っており、
「澳比古神社参道」と書かれています。
しかし、どこが参道なのかわかりません。

前方をみると朱の鳥居があり、神社がありますので、
適当に歩いてゆきます。
澳比古神社参道
澳比古神社

祀られている立派な男根

そして女陰
澳比古神社

ここは、陰陽崇拝の神社です。
比古神の陽石(男根)と比売神の陰石(女陰)を祀っています。





社の中を覗くと、右側に大きな石をくりぬいて造った男根が、左側に大きな石に刻まれた女陰が安置されています。

すなわち、縁結び、子孫繁栄、子育て、安産といったご利益があります。

傍には願いを書いた絵馬もたくさん下げられていました。




元々の社は、170年ほど前の洪水で流されてしまい、ご神体も行方不明になっていましたが、平成元年に、この場所の整備が行われたときに大猿川の中から、ご神体を発見し、新たに社を造り、祀ったということです。

ということで、優美なネーミングで特長ある流れの乙女の滝を見て、立派な男根、女陰を拝んで、今回の歩きは幕を閉じます。
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