天神山 - わたらせからの風 みどり近辺の山々
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天神山 国道50号線の桐生、笠懸の西の杉菜原の交差点の北にこじんまりした丘があります。
古代の古墳のような景色です。これが天神山です。
山の南端に駐車場とトイレがあります。しかし、ちょっとわかりにくいかもしれません。 天神山 標高 174m(取材日:2011.11/15 火)

今回の山歩きも、Webタイムズ笠懸を参考にさせていただきました。
        >> Webタイムズ笠懸は、こちらから


駐車場

駐車場には、10台くらいおけるでしょうか。トイレもあります。きょうは、公園整備をしている方たちのクルマでいっぱいでした。いま、この山を公園化しようと整備している最中です。

ここをスタートし、まず里の文化財巡りをします。

駐車場

駐車場前の道路へ

天神山3号墳

天神山3号墳

駐車場までの車道を戻り、左折すると、
左の山側に白い金網で囲われたところがあります。





ゴミ置き場ではありません。天神山3号墳です。
6世紀後半のものと推定され、3振りの刀が出土したそうです。

馬見岡阿弥陀三尊

天神山3号墳前の道路を横切り、田んぼに向かって歩きます。
















50mくらい歩いたところを左折すると、
その先の田んぼの傍らに祠が見えてきます。








馬見岡阿弥陀三尊です。
残念ながら、阿弥陀仏、観音菩薩、勢至菩薩の3体は、頭部が欠損しています。他にも庚申塔などもありました。地元で採れる凝灰岩を使った鎌倉・南北朝時代の作といわれます。その時代から、営々とこの土地の人々の暮しをみてきた仏様です。感無量ですね。

道路を横切る

左折し・・

道の先に・・

馬見岡阿弥陀三尊

左折し・・

来迎阿弥陀三尊笠塔婆

来迎阿弥陀三尊笠塔婆

来迎阿弥陀三蔵笠塔婆

すぐ先を左折し、山側に向かい、天神山3号墳に戻ります。






3号墳手前の石段の上に祠があり、
来迎阿弥陀三尊笠塔婆の案内が建っています。








祠のガラス越しに石柱がわかります。かぶっていた笠は欠損です。見てもわからないのですが、石柱の中心に阿弥陀仏が彫られ、左右に勢至菩薩、観音菩薩が彫られているようです。

馬見岡凝灰岩露出地

駐車場に戻り、遊歩道を歩くのですが、案内板が建っています。
新生代第3紀中新世の火山活動で堆積した火山噴出物であり、貝やサメの歯が出土していることから、かつてここは浅海だったと記されています。




ここで採掘された凝灰岩は、古代には、上野国分寺、新田・佐位郡の寺院の基壇の化粧材や地覆石に使われたそうです。
遊歩道の右手に、その名残が見られます。

馬見岡凝灰岩露出地

凝灰岩露出

遊歩道

遊歩道終点

遊歩道

遊歩道を辿ってゆけば、
天神山山頂に達することができると思い、
いかにも手作りといった遊歩道を登ってゆきます。




数分歩くと、尾根と思しきところに椅子が置かれており、その先の尾根を辿ろうとするのですが、藪がひどく諦めてしまいました。
どうも、ここも薦められる山ではなさそうです。
鹿田山に造られた、りっぱな遊歩道と、対象的な荒れた山頂、どうもこれが笠懸の山を象徴しているようです。
山道を立派な遊歩道にする必要はなく、きちんと刈り払いをして、 人が歩けるようにする、そんな整備をしてほしいと思います。

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