経営戦略支援サイト

  
プランドゥ・アシスト

ホーム > 5S > 7.整理と整頓 その1 << 前へ 次へ >>

ヘッダ 5S
2012.10/ 5 7.整列と整頓 その1











    





    




    













    

   


キムラ先生
「今回から、『整頓』に関する話になります。
 5Sに含まれていないのですが、まずは『整列』について、お話します。
 『トヨタの現場管理』という書籍で、『整列』について、

    いらない物を処分することが整理であり、
    欲しい物はいつでも取り出せることを整頓という。
    ただきちんと並べるだけなのは整列であって、
    現場の管理は整理整頓でなければならない。


 と述べられています。いま読んでも納得させられる内容です。
 ふたりともどう思いますか?」

タカシくん
「『整頓』ということばも判るような判らないようなことばだったのですが、よく判りました。
 生産性を上げるには、必要なものがすぐ取り出せるようでなくてはいけない」

キムラ先生
「そうですね。
 しかし、実際に『整頓』に挑戦しても、企業では継続するのが難しい、という実状が見受けられます。
  たとえば、『整頓』の目的で「工具の姿置き」を作成して、
 整然と並べるところまではよいのですが、時間の経過とともに
 そこに戻るべき工具もどこかへいってしまい、
 工具がまばらな姿置きになっているようすも見受けられます。
 なぜだと思いますか」

コウ子ちゃん
「それは、みなさん仕事が忙しく、工具を戻せなくなっったり、
 続けて手元に置いて、使っているから・・・」

キムラ先生
「そういうこともあるでしょうが、
 みんなが使う工具は戻さなくては、職場全体を考えたときには、効率が落ちてしまいます。
 実は、その原因は、『しつけ』の不足からきています。
 わたしもそのことが判るまで時間がかかりました。
 形からはいって、精神を修養する、というプロセスにおいて、
 『整頓』の前に比較的簡単にできる『整列』を実施してみました。
 『整理』と『清掃』が進み、そこに『整列』が追加されるだけで、
 会社を訪れたお客様が感嘆の声をあげるという結果が表れました」。

タカシくん
「確かに、いろいろな什器や事務機類がきちんと並んでいるだけでもよい職場という感じを受けます」

キムラ先生
「ふたりは、工場内にきちんとした白線がひかれている工場を見たことはありませんか。
 この線は、通路と作業領域を分けているのですが、それだけではありません。
 工場のレイアウトや物流のためのものを置くための基準線となっています。
 そして、その白線は、原則、壁に平行、または直角になっています。
 『整理』と『初期清掃』が進んできたら、会社内に白線をひき、
 部品や備品を平行に直角に並べましょう」

      直角平行

コウ子ちゃん

「なんか、面白そうですね」

キムラ先生
「実は、白線に従って並べただけでは、『整頓』とはいえません。
 なぜなら、必要なものがすぐ取り出せる状態ではないから。
 しかし、『整理』が進み、『清掃』が行き届き、直角平行まで職場に行き届いた会社は、
 それだけで間違いなく優良企業の仲間入りです。
 ここまでゆけば、『整頓』から『しつけ』にチャレンジが可能になります」

コウ子ちゃん

「家庭でも平行直角に並べると、家事もしやすくなるように思います。でも白線は、ひけないなぁ」

キムラ先生
「そんなふうに会社の変化を目の当りにすると、確かに変わったという納得を実感できます。
 すると、次のステップに自ら進んで挑戦しようという思いが生まれてきます。
 さあ、きょうから直角平行を合言葉に5Sの次のステップを実行してみましょう」 

 
ホーム > 5S > 7.整理と整頓 その1 << 前へ 次へ >>

All Right Reserved by PlanDo assist. Established from Jan. 2008.