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2012.11/ 5 8.整列と整頓 その2

    

    

 

    

    
    

 

 

 

 


キムラ先生
「5Sのうちの『整頓』の『頓』の文字を知っていますか?」

タカシくん
「頓服、頓智、頓挫・・・とか、いろいろ使われていますけど・・・」

キムラ先生
「『頓』は、"すぐに"という意味です。
 『整頓』は、ものがすぐに取り出せること、
 そのためには置いてある場所が常に決まっていることが必要です。
 『5S3定』という言葉があります。
 『3定』は、定品、定量、定置です。これが整頓そのものです」

コウ子ちゃん
「『整理』、『清掃』を行った次は、『整頓』の『3定』となるんですね」

キムラ先生
「そうですね。
 現代は、多品種少量生産、短納期、変種変量の時代です。
 状況も次から次へと変わります。ある瞬間に定位置化したものが、
 次の瞬間には役にたたなくなるどころか、邪魔になってしまうことも
 あります。ここに『整頓』の難しさがあります。
 備品や工具などは、すぐに定置化しても問題はないのですが、
 姿形が変わってしまう部品や製品などには注意が必要です。
 その場合には、置き場所のみ確保しておいて、カンバンなどで置き換えて
 ゆく方法をとるとよいですね」

コウ子ちゃん
「ものの置き場所にカンバンをつけると、あとでわかりやすい。
 家庭の中も置き場所を忘れてしまうことが多いので、カンバンをつけようと思っています」

キムラ先生
「部品や製品の場合は、ものを動かす単位を小さくすることがポイントです。
 小さくしてゆくと、小回りがきくようになり、扱いやすくなります。
 すると在庫も少なくなり、次の生産への移行もスムーズです。
 『整理』、『清掃』を行った後には、ここに着目した『整頓』を行いましょう」

タカシくん

「だんだん『整理』、『清掃』、『整頓』の意味がわかってきました」

キムラ先生
「わたしたちが企業に5Sの導入で使う『整頓』のためのツールを紹介しましょう。
 改善のためのパイプツールです。
 この良い点は、自由自在に好きなかたちで道具が作れるということと次のような特長があります。

  1.改善の力をつける
   好きな大きさ、高さで、誰にでも簡単に作れます。
  2.巧緻より拙速
   間違って作っても修正も容易ですし、追加もできます。
  3.小は大を兼ねる
   ポイントは、小さく作ること。それにより、在庫も削減でき、
   リードタイムも短縮でき、スペースも有効活用できます。
  4.すべてにキャスターをつける
   キャスターがついていれば、簡単に動かすことができ、
   フレキシブルにことが運びます。清掃も簡単にできるようになります。
  5.工場内の血管ともいうべきものを作る
   大きな設備は、人間に例えれば心臓や肝臓にあたり、
   これらのツールは、自在に動かすことができるので血液ともいえます」

コウ子ちゃん
「なんか、面白そう。工場や職場、家庭の新しい姿が見えてきました」

     5S実施例

 
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