経営戦略支援サイト

  
プランドゥ・アシスト
ホーム > 5S > 18.巧遅より拙速 << 前へ 次へ >>
ヘッダ 5S
2013. 9/ 5 18.巧遅より拙速







    

 




    










    

 

 

 

 


キムラ先生
「キックオフも実施し、トップの方向付けと活動の環境づくりも整い、
 5Sの 整理→清掃→整列→整頓→清潔→しつけ の順序で進めることになります。

 ここから、現場の腕の見せ所です。
 最初は、できることはすぐにやる、という姿勢が大事です。それが「巧遅より拙速」。
 うまくて遅いよりも、多少拙くても早くやってみる。
 やってみると、いろいろなことが見えてきます。

 ただし、安全と品質に関することは慎重な上にも慎重に進めてください。

 ところで先生が子供のころ自動車はどのくらい普及していたか、わかりますか?」

タカシくん
「だいたい一家に一台」

キムラ先生
「わたしが小学生のころ、昭和の高度成長期でしたが、村に一台あるかないかというくらいでした。
 まして、自分が大人になり、自動車を所有するなど夢の夢。
 しかし時が流れ、今はハイブリッド車に乗り、高速道路を走っています。

 何十年という時の流れの中で、できないと思われることでも、できることから確実にやって
 積み重ねてゆくと、とても無理だと思っていたこともできるようになります。

 整理や初期清掃は、誰にでもできます。
 そして、まずできることをやっておくと、次のステップが見えて実践が可能となります。
 これが5Sのすごいところです

コウ子ちゃん
「この、誰にでもできることを行うことが難しいんですね」

キムラ先生
「企業では、地道な人よりも、声の大きな威勢のいい人が評価される傾向が強いようです。
 成果主義の弊害も一時よりは認識されているようですが、
 まだまだ心情的にはこの手の人のほうが重宝がられているように見受けられます。
 目標を掲げて"やります"と宣言する。しかし、具体的にものごとをこなしてゆくのは、
 そう簡単なことではありません。これには、数値目標や数値評価がつきものです。
 そもそも多くの現象は数値化が難しく、昨今の複雑な社会にあっては変化が激しく、
 数か月前の目標さえ条件が変わってきます。大きな目標を立てて、スパッと解決して成果を
 あげるというのが望ましいですが、そうはうまく運ばない、と考えたほうが自然なようです。
 とすると、今できる最高のことを繰り返してや理続けるのが理想的ですが、
 最高のものとまでいかなくても、たとえ今より少しでもよいことを常に続けられれば、
 間違いなく確実に前進します。もし成果主義がすばらしい手法であったならば、
 もっと違った社会になっていたはずです。
 今、見直しの時期にきており、企業も模索しているようです」

タカシくん
「5Sは、当たり前のことを当たり前にやってゆく手法ですね。
 できることは、手を抜かずに確実に、ということなんですね」

キムラ先生
「みなさんも理解してくれていますが、
 簡単なことでもばかにしないで、ひとつひとつ確実にクリアしてゆくのが5Sの精神です

 
ホーム > 5S > 18.巧遅より拙速 << 前へ 次へ >>

All Right Reserved by PlanDo assist. Established from Jan. 2008.