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2007.11/16 なぜ経営戦略2 - 経営戦略は誰が立案するのか

◆経営戦略は、誰が立案するのか

経営戦略をいったい誰が立案するのか、といったことも重要です。

心ある社員は、いろいろな経営戦略の本を読んで考えます。しかし、その読者ひとりが理解、納得しても、会社のほとんどの人は読んでいませんので、会社内で意志のフェーズ、思考のフェーズが合致するはずもありません。
戦略を実行するには、会社内の仕事のプロセスでいくつもの壁にあたり、戦略の本を読んだだけで終わってしまうのがふつうです。

戦略を立案する人、立案できる人は、世の中に3人います。
会社のトップ、社員、コンサルタント。以上の3人です。
3番目のコンサルタントは、コンサルタントが直接立案するのでなく、戦略立案に介在するという意味ですので、前者の2人とは、いささか異なります。

方法で区分すると、トップダウン、ボトムアップ、コンサルテーションという3つです。会社の規模や置かれている状況で、どの方法で戦略を立案し、会社内に落とし込むと効果的かを考えます。中小企業の場合、実行フェーズの面からは、なんといってもトップダウンです。

・トップダウン
  もっともスムーズに戦略を実現できる方法です。会社のトップが自ら 戦略を立案し、
  かけ声をかけてスタートさせます。トップが策定するので、 実行に対する障害もありません。
  もしこれができるのであれば、
  本サイト以外の経営戦略の本や本書は、参考にしていただくだけでよいと思います。
  トップの頭の中に戦略を描くためのツールとして使ってください。

・ボトムアップ
  会社内のしかるべき部門、たとえば経営企画部門等が担当する職務ですが、
  会社のトップを含め経営層を説得することができるようにデータを集め、
  論理的に戦略や戦術、解決策を提示することが必須です。
  本サイトでは、このプロセスにおける方法論とフレームワークを示します。

・コンサルタント
  ボトムアップの場合、会社のトップを動かさなければならないのですが、 その実現のために、
  会社からみた第三者のコンサルタントを利用し戦略を 立案する方法です。コンサルタントを
  活用することで、会社内のいろいろな人が必然的に聞く耳をもたなくてはならなくなります。
  学生に家庭教師をつけるようなものかもしれません。

 以上の3つの方法のいずれかで戦略を立案し、実行に移すことを考えてゆきましょう。

ここで、「戦略」と「戦術」の違いを述べておきます。一般的には、同じような使われ方をしますが、本来は異なる意味をもち、プロセス上のフェーズも異なることを認識してください。

・戦略 会社の目指す方向。長期的な観念。抽象的な観念。

・戦術 会社の目指す方向を実現するための方法。短期的な方法。
    具体的な方法。

これからも、このふたつの言葉は、よく出てきますが、本サイトでは、このような使い方、意味づけをしていることに注意してください。

「戦略」は、企業の進むべき道を指し示すのです。企業の限られた経営資源
(ヒト、モノ、カネ)を有効に使い、最大限の効果をあげることが目的です。

 
「戦略」は、企業の命運を握っているともいえます。
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