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2008. 8/ 9 そして、経営戦略へ14 - 戦略アイデアの評価
◆ 戦略アイデアの評価

最後にリストアップした戦略を視点ごとに評価して、戦略アイデアを完成させます。

手順として、定性的な評価、次に定量的な評価を行ないます。これらの資料をもって、第三者を論理的に説得させなくてはならないので、最終的には定量データにしておくことが重要です。

それでは、まず定性的な評価を行ないます。図のシートに記載されている「視点」の各項目に重みをつけます。どの項目に重みをおくか、どの項目に注力して戦略を進めるかを4段階(◎、○、△、×)に分類します。もっとも重みをおく項目に◎、あまり重みをおかない項目を×として、その中間を○、△とします。シートの視点の「重み」の欄に記入します。

次にリストアップした戦略のアイデアの「評価」を同じように、4段階(◎、○、△、×)で分類します。アイデアとして有効性の高いものが◎、低いものが×となります。「視点」の項目と同じように○、△も。これもシートの各アイデアの「評価」の欄に記入します。

以上の定性的な評価を行なったら、これを定量データに置き換えます。戦略策定シート(評価済み)

「視点」の項目の「重み」の4段階を点数化します。25点きざみの重み点です。◎:25点、○:20点、△:15点、X:10点とします。たとえば、図の「市場」の項目の「重み」は、△ですので、「重み点」は15点となります。各「視点」の「重み」(◎、○、△、×)を点数化し、シートの各欄に記入します。

アイデアの「評価」は、4段階で、◎:4点、○:3点、△:2点、×:1点とします。たとえば、「案1」の「市場」の項目の「評価」は○ですので、「評価点」は3点となります。残りの「視点」の項目についても、「評価」に従い、「評価点」を記入します。

各アイデアの「評価」を「評価点」に置き換えたならば、各アイデアの「視点」ごとの「評価点」を計算します。図の例であれば、「案1」は「市場」の項目の「重み」△に対して、「評価」○ですので、「重み点」15点×「評価点」3点=合計45点となります。

各アイデアの「視点」の項目ごとに「評価点」を計算したら、これらを合計して各アイデアの「総合評価」とします。
これで各アイデアの「総合評価」が数値化できたはずです。どの戦略アイデアが有効であるか、優先度を高くしたらよいか、いろいろ見えてきませんか。
なお、これらの点数の妥当性については、市場、会社等の状況によって異なると思いますので、適宜変更して、使ってください。

戦略理論や分析ツールで戦略策定を行なった後の評価結果を定量化するには、いろいろな方法があると思います。しかし、絶対的な数値にすることは難しいので、相対的な数値にするしかありません。自分でたてた仮説(戦略)を論理的に納得できるようなかたちで数値化しましょう。

ここは、読者の方自身の思い込みと思い入れを数値化してください。信ずるものは救われる精神でゆくことです。

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