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2008. 5/ 1 | そして、経営戦略へ7 - 現代の戦略 ポーターの理論 | |
古典の極めつけは、ランチェスターですが、現代の戦略として、M.E.ポーター(アメリカ)の戦略を紹介します。 ハーバード大学のポーターは、競争戦略をまとめ、現代経営戦略の基礎を確立しました。彼の時代は、戦争もなくなり、平和になってきたため、軍事戦略から企業間の競争戦略へと戦略の対象が移っています。まさに経営戦略の先駆けともいえます。 ポーターは、「他社に対して優位にたつことで勝利する」ために基本的な競争要因、基本的な戦略を5つ提示しています。その戦略の基本として、「独自性」、「差別化」のふたつを挙げています。 ◆基本的競争要因 ポーターは、企業間において、競争が始まる要因として、次の5つを挙げています。常に何らかの外的要因により競争をしなければならない状況に置かれているのが企業であり、その外的要因を整理しました。 1.新規参入の脅威 自社の市場に他業種の企業やベンチャー企業が新規に参入することにより、 新しい競争が始まったり、競争が激化したりします。 これらの新規企業の参入を付せgなくてはなりません。 2.代替製品、代替サービスの脅威 既存製品の市場において、ある地位を確立している企業も代替製品が世の中に登場することに より、自社の地異も降り出し地点に戻ってしまいます。古参企業としての優位性はあるものの、 その製品に関し、スタートは、すべての企業が同時となってしまいます。 3.顧客の競争力 商品やサービスの供給過剰や大口販売店の登場により、企業の価格コントロールができなくなる という事が起きてくると、顧客が力を持ってきます。 4.供給者の支配力 企業独自でブランド力のアップや知的財産等により、市場での支配力を高めます。 5.既存競合同士の敵対関係 通常の競合する会社間の関係です。 ◆基本戦略 企業がこれらの5つの競争要因がある中で競争優位にたつための戦略として、次の3つを 挙げています。この中のいずれかの戦略を実行し、企業は限られた経営資源を集中投資することで 競争優位に立つ戦略です。 1.コストリーダシップ戦略 他社には達成できないコストを実現する戦略です。 コストには、材料コスト、生産コスト、販売コスト等のすべてのコストを含みます。ただし、 コストダウンを工夫することは重要ですが、生産数量の背景がなくては、なかなか難しい。 少しの材料費コストダウンが大きな効果を生むには、数量ベースが大きくないといけないので、 どちらかというと強者の戦略です。 2.差別化戦略 他社製品と差別化することで市場での地位を確立する戦略です。 差別化の内容は、いろいろあります。他社製品にない機能、圧倒的なブランド力、他社に比べて きめ細かいサービス等々。 言い換えると、競争優位を確立して、競争を回避する戦略ともいえます。 孫子の「戦わずして勝つ」に相通ずるところがあります。 3.集中戦略 ある特定分野の製品において、経営資源を集中して、低コストや差別化を行う、 またはある特定市場に特化した製品、サービスを展開する戦略です。 |
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