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2008. 6/ 1 | そして、経営戦略へ9 - 市場リサーチ | |
◆ まず市場のリサーチ リサーチでは、市場におけるさまざまなデータを収集し、市場環境、市場動向を調べます。調べる対象により、外部分析と内部分析に分かれます。外部分析は、マクロ環境、および顧客と競合相手の状況を調べます。また、内部分析は、自社の分析です。 1.外部分析 @マクロ環境 社会全体の状況を調査します。社会状況、技術動向、ライフスタイル動向等。 A顧客(Customer) 自社の顧客、その他市場の顧客のニーズを確認します。商品を開発しても、販売する顧客が いなくては話になりません。 コトラーは、7つのO(オー)で市場の特性の構成要素を考えます。 これらも参考にしてください。 「市場特性の構成要素 7つのO」 ・Occupants(占有者):誰が市場を構成しているか ・Objects(対象):何を買うのか ・Objectives(目的):なぜ買うのか ・Organizations(組織):誰が購買に関わっているのか ・Operations(作用):どのように買うのか ・Occasions(機会):いつ買うのか ・Outlets(販路):どこで買うのか B競合(Competition) 自社と競合している会社、またその会社が生産・販売して いる商品を調査します。 その他、新たに市場に参入しようとする他業種の会社や ベンチャーといった新規企業もあるかもしれません。 それらの企業を調べます。 2.内部分析 @自社(Company):自社の分析は、定量化できるものは、 すべて定量化し、 客観的に把握できるようにします。売上収支、生産実績、 在庫金額、人員投資等。 これらのうち、英語を付した項目である顧客(Customer)、競合(Competition)、自社(Company)は、「経営戦略のフレームワークの3C(シー)」と呼ばれるものです。マーケティング戦略も経営戦略のひとつですので、経営戦略のフレームワークを内在しているわけです。 ◆ そして、マーケティング目標設定 リサーチを行ない、市場規模や顧客のニーズを把握した後は、マーケティングの目標の設定です。どの市場を攻略するのか、またその市場にどのような製品を投入するのか、マーケティング戦略の要の部分です。 1.STPマーケティング ここでは、目標とする市場顧客を明確にします。 その内容の頭文字を順番に並べたものが、「STP」です。 ・Segmentation(市場) 市場をあらゆる視点から細分化します。たとえば、地理的条件、人口、ライフスタイル等。 これをベースに目標を定めることになります。 ・Target(目標) 目標は、さまざまな基準から選択します。たとえば、規模、成長性、魅力、会社の目標と 資源等。 ・Positioning(ポジショニング) 顧客からみて、その企業を差別化する活動です。自社の何をもって差別化するか、 たいへん重要です。 2.マーケティングミックス 目標が明確になった後は、商品を販売し利益をあげるしくみを立案します。 これは「マーケティングの4つのP(ピー)」とよく言われます。 これらを上手にコントロールして、企業は売り上げ拡大を目指します。 「マーケティングの4つのP」 ・Product(製品):作るもの ・Price(価格) :いくらで売るか ・Place(販売チャネル) :どこで誰に売るのか ・Promotion(プロモーション) :販売促進として何を行なうか これは、売り手の視点でのキーワードですが、買い手の視点では、「4つのC(シー)」があります。 「顧客の4つのC」 ・Customer Value(顧客にとっての価値):顧客が欲しいと思う価値 ・Cost to the customer(顧客の負担) :顧客のコストの負担 ・Convenience(入手の容易性) :いつ、どこでも入手可能 ・Communication(コミュニケーション) :情報発信により存在をアピール 売上げを拡大するために採った、さまざまなマーケティング手法が「マーケティングミックス」です。マーケティング戦略では、「4つのP」、「4つのC」、これらを勘案し、目標を立案します。 |
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