銅街道 大間々〜大原 - わたらせからの風 みどり近辺の山々
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銅街道を歩く 大原〜世良田 地図へ

マップ 銅街道 大原〜世良田
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足尾銅山で採掘された銅は、渡良瀬川に沿い大間々まで下ってゆき、大間々から世良田の南 利根川の平塚河岸から船で運ばれました。

この街道は、「銅(あかがね)街道」、「足尾銅山街道」と呼ばれます。 今回は、大原から世良田までの13.0kmを歩きます。距離 13.0km、所要時間 4.00時間(取材日:2012.2/4 土)

自宅のある足利市駅から、前回のゴールの藪塚駅まで東武桐生線を利用し、コース上にある大原の岡登神社まで2kmを歩きます。
この距離は、ロスなのですが、よい手段が見つからず、やむなし。

     【銅街道スケッチ2】
今年は、大雪の年となり、毎日寒い日々を送っています。ホントに寒い!風が強い! ということで、前回の銅街道ウォークの1月初旬から、外を歩く元気もなく、延び延びになっていました。
節分が過ぎ、立春の2月4日、ようやく歩けそうな天気になり、気持ちを奮い立たせ足を向けました。ホントに今年は、頑張って、という気持ちです。

自宅のある足利市駅から、東武線で藪塚駅までゆくのですが、そこから岡登神社までは、コース外。しかし、2kmもある。このロスをどうしようかと、前回のウォーク以降、考えていたのですが、名案もなく、やはり歩くことにしました。 8時過ぎの電車に乗るべく、自宅を出るのですが、忘れ物をし、ロスの時間が発生してしまいました。
しかし、次の電車に遅らせるのも、なんとなく出鼻をくじかれる感じなので、頑張って走って、予定時刻の電車に乗ります。

そんなこんなで、本日のエネルギーを使いきってしまいました。しかし、藪塚駅に降りれば、朝の空気も気持ちよく、さあ、行くぞ、という気持ちになるから、不思議です。 ロスの2kmは、犬の散歩の老人や自転車に乗る小学校低学年の子供のおはよう挨拶が気持ちよく、銅街道のコースの岡登神社に向かうことができました。







大原 岡登霊神社

きょうは、岡登霊神社の裏手から境内に入り、
まずはお参りして、スタートです。
きょうも誰もいません。

岡上景能の功績と存在も過去のことと葬られてゆきつつあるのでしょうか?原




岡登霊神社

金性寺

地蔵

参道の二十三夜塔、庚申塔

ぼけ封じ観音

金性寺

岡登霊神社の南隣りに金性寺があります。






4m幅道路くらいのだだっ広い参道に、
前掛けをした大きな地蔵様がどかんと置かれています。
何の地蔵かは不明でした。なんとなく不細工。







そして、参道の左に二十三夜塔、庚申塔等が並んでいます。









また、本堂に向かって、右側に、
スタイルのよい、端正な顔立ちの新しい、
ぼけ封じ観音が立っています。とりあえず、願をかけて・・・

北関東自動車道

通りに戻り、15分くらい歩くと、
眼の前に北関東自動車道の高架が見えてきます。





自動車道を過ぎると、
右手の畑のかなたに、送電鉄塔が重畳して見えます。
このあたりは、あちこちに鉄塔が縦横無尽に建っている、という景色に会えます。まあ、よい景色とはいえませんが・・・









標識を見て、いま歩いている道が県道69号であること。
また、世良田まで、10kmであることが判りました。

 虎落笛 秩父の峰に 続くみち

北関東自動車道

送電鉄塔群

県道69号

   
秋葉神社 六千石 秋葉神社

北関東自動車道から散在する家並みを歩くこと、15分。
右手に朱の鳥居と小さな石祠の秋葉神社。
このあたりは、秋葉神社が多いようです。

赤城神社

さらに歩くこと10分。
左手に今度は、大きな赤城神社。
赤城神社も群馬特有の種類でしょうか。





境内に鉄はしごの先にぶらさがった半鐘。

赤城神社

半鐘

嘉弥交差点

子育地蔵

石仏群

万延元年の庚申塔

嘉弥(かね) 子育地蔵

左 足利方面の嘉弥の交差点を渡ると、
小さな祠の中に子育地蔵が祀られています。
こういう風景は、心和むものですので、将来に渡って残したいものです。

















その祠の前の塀の内側に庚申塔群。








さらに少し歩いたところに、本日初めての道端の庚申塔。
丸い自然石に万延元年の文字が読めます。
このあたり、神社や寺院の境内には、石塔が残っているのですが、
太田は、笠懸のように道沿いには、まったく少ない。
開発で片付けられてしまったのでしょうか。

 ゆず一果 赤城の山に 雲ひとつ

金井 金山神社

数分で公園の中にある金山神社。
小休止です。
公民館が隣接しており、
会合を済ませた人たちが次々に出てきます。
とりあえず、おはようの挨拶。挨拶は、大切です。
行きずりの旅人(小生のことです)は、
それでコミュニケーションが成立しますね。

金山神社の隣りに長明寺。









境内に二十二夜、二十三夜塔、庚申塔等が並んでいます。
ここのトイレを借用し、出てくると、
梅の木があり、蕾がたくさんついていることに気がつきました。
でも、開花は、まだまだのようです。

金山神社

長明寺

二十二夜塔群

金井交差点

江田館跡への標識

榛名山

金井交差点

交差点の手前に、
反町館跡 2.6km、江田館跡 1.8km
の標識がでています。















交差点を過ぎると、
今まで、北や西の山々がすっきりと見えない道でしたが、
ようやく西に榛名山が望めました。

上江田 庚申塔

上江田交差点の南西の角に祠に納まった庚申塔があります。
この上江田の庚申塔は、安山岩製の一身三面六臂の珍しいものです。
一身三面六臂とは、身体が1つ、頭が3つ、手が6つ、
ということです。怪物のようですね。
この交差点を右折し、江田氏館跡へ向かいます。
数分です。

上江田庚申塔

江田氏館跡へ

江田氏館跡

江田氏館跡

江田氏館跡は、南北朝時代に新田義貞とともに鎌倉攻めを行った、江田行義の館跡です。南北100m、東西80mの広さに土塁と堀を巡らした、中世平城の遺構です。
いまは、その土塁と空堀を残すのみですが、
古へ想いを馳せることができます。

 江田館 猛る声色 風流る

龍得寺

江田氏館跡の南にある龍得寺は、
大きな梵鐘の下がる、朱塗りの山門のある寺です。






寺の墓地内には、金山城主であった由良泰繁の墓と伝えられる五輪塔が祠に納まっています。







材質は、なんと笠懸の天神山の凝灰岩を使っているということです。

龍得寺山門

由良泰繁の五輪塔の祠

由良泰繁の五輪塔

まっすぐ延びる県道69号

国道354号バイパスへ

国道354線バイパス

嫌になるほど真っ直ぐな道で、
15分進むと、国道354線バイパスとなります。
ここは、ちょっと複雑な道で、
以前の日光例幣使街道ウォークで、道を誤ったところです。
今回は、きちんと地図で確認してきたので、
というか、逆方向に歩くので大丈夫です。

赤城山

右折し、
石田川を渡る橋の上から、
本日、初めてきれいに赤城山が見えました。
大雪の2012年ですが、
赤城山の冠雪は、そう多くもないようです。


橋を渡りきり、
尾島の歴史公園の標識の示す道を左折し、世良田へ向かいます。

赤城山

尾島歴史公園へ

国道17号バイパス

東武線高架

世良田駅

国道17号バイパス

眼の前の高架の道路が国道17号バイパス。






下をくぐって、今度は、東武伊勢崎線の高架を渡ると、
高架の左下に世良田駅が見えてきます。
本日のゴールです。
無人駅のため、機械で乗車駅確認証を発行しており、降車駅で精算することになります。
電車の時間まで30分ほどあり、
ホームのベンチで昼食となりました。
南向きのベンチは、日差しが暖かです。
さすが立春!と想いきや、しばらくすると、風が出てきました。
この日は、午後は風の日でした。午前中に歩けて、よかった!

 駅ホ−ム 日向の鳩に 春立つや
 立つ春や 無人のホームに 電車来る

本日のコースは、道端の庚申塔や道祖神に巡り会うこともできず、
沿道に企業が立ち並ぶコースとなっており、さびしい内容でした。

 >> 銅街道を歩く 世良田〜平塚河岸へ続く

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