小倉山〜青葉台 - わたらせからの風 桐生近辺の山々
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小倉山〜青葉台 地図へ

桐生の鳴神山から吾妻山に連なる尾根は、その尾根の南端が渡良瀬川により、途切れています。
先端には、小倉山、青葉台があり、現在は渡良瀬川沿いの道路が通っており、クルマが行き来しています。
しかし、昔は、尾根の西の川内町から東の堤町まで、小倉峠を越えて、往来をしていました。
そんな峠は、昔日の面影が偲ばれ、筆者の好きな場所です。
小倉山 標高 220.5m、青葉台 標高 203m(取材日:2012.3/29 thu)

桐生市街から県道3号線を大間々に向かい、赤岩橋の手前の交差点で右折し、県道342号線を川内町に向かいます。
曲がってすぐの峠橋の信号は、左折せず真っ直ぐ。
次の信号のないY字路の左の細い道へ右折します。
入口の右手には、塀に隠れていますが、供養塔が立っています。
しかし、桐生方面からは見ることができず、曲がってから始めてわかります。
坂を上ったところの空き地に駐車できます。



山道

未舗装の道なりに歩いてゆくと、
右から舗装された道が合流しますが、通行止めとなっています。
これは、青葉台からの道です。帰路に利用します。

小倉観音院入口

青葉台からの道

道標

道標

数分で桐生の複数の高校が連名で立てた道標に到着です。
左右とも吾妻山まで1.9kmを示しています。

たまたま散歩していた方に話を聞くと、
近辺に4軒の家があったが、皆引っ越してしまい、
今は空き家であること、昔は小倉観音院も祭礼の際には多くの参拝客が訪れたことを話してくれました。
確かに4軒は、山の中という趣きで、道路から少々入り込んでしまうので、住むには、淋しいところです。

聖徳太子石碑

坂の途中に「聖徳太子」と刻まれた自然石の石塔があります。

??よくわからない。

聖徳太子石碑
馬頭観音

馬頭観音

次に現れたのは、馬頭観音の板碑です。
どうも小倉観音院は、馬頭観音を祀っているようです。

昔、険しい小倉峠で遭難した人馬を供養するために建立された、と推測が成り立ちました。

石段

ここから、落ち葉に半ば埋もれた、
約130段の石段が青空に向かって延びています。
周りの木も背が低く、明るく、いい風景だ!

石段
   
小倉観音院 石段

石段を登りきると、小倉観音院に着きます。
そこそこの広さの境内があり、
社殿は立て直されたと思われ、比較的新しい。
社殿の中を覗いても、ご本尊は見えませんでした。
でもきっと馬頭観音です。
でないと、話のつじつまが合わなくなる!

岩場

社殿の右手から、その裏にそそり立つ岩場へ向かいますが、
社殿の左に巻き道もあるようです。




大岩の隙間に小さな石祠がちょこんと置かれています。
奥の院でしょうか。

社殿裏手の岩場

大岩の隙間の石祠

小倉山山頂

小倉山山頂

岩場を乗り越えると、やはり岩場の山頂です。
しかし山頂からは、黒松などに遮られ、展望はいまひとつです。

下り

山頂から、北へ延びる道を下って行きます。
杉などの木立ではないので、明るい山道です。

小倉山からの下り

吾妻山、青葉台分岐

青葉台へ

青葉台分岐

5分くらいで、吾妻山と青葉台の分岐点です。こ
こにも道標が立っています。




右方向の青葉台に向かって、さらに下ってゆきます。

青葉台配水場

やはり5分くらいで
フェンスに囲われた青葉台の配水場に着きます。




フェンス沿いにさらに下ってゆくと、そこにも道標が立ちます。
その先は、もう青葉台の住宅街の道路です。

配水場のフェンス

道標

青葉台の住宅

八王子丘陵

青葉台

舗装路を西に向かって歩いてゆくと、
住宅の空いた場所から、青葉台から市街地へと続く家々、
さらに左に丸山、右に富士山、
そしてその先に八王子丘陵が一望できます。

小倉峠

西へ向かう道路が九十九折で東に折り返す右に通行止めになっている切通しの道があります。小倉峠の切通しです。

通行止めに先にも舗装された道が延びています。



切通しの北側の木立の中に電波塔が建ち、その下に古い石塔があります。
峠なので、遭難した人の供養のために建てられたものと思われます。昔日の峠の面影です。

小倉峠

峠の石塔

川内町への舗装路

元の道へ合流

舗装路を下る

切通しの先へ延びる、車両通行止めの舗装路を川内町に向かって下ります。





5分くらいで往路に通ってきた通行止めの場所に戻ります。
小倉山から青葉台と周回しても1時間かかりませんでした。
川内町と堤町の交通の要衝であった小倉峠には、
小倉観音院、石塔と昔日の面影が残っていました。
古の人々の生活に思いを馳せながら歩くと、楽しいコースです。

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