天神山〜鳳仙寺 - わたらせからの風 桐生近辺の山々
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天神山〜鳳仙寺 地図

桐生市街から、北の梅田町にある桐生女子高を目指して、北上します。
右手に桐生女子高が見えてくると、左に鳳仙寺入り口の蝋燭型の案内が立っています。
それに従い、左折します。すぐ桐生山鳳仙寺表参道の石柱が見えてきます。
天神山(2015.12/ 1 火)


鳳仙寺総門

石柱のある総門の裏側に数台クルマが置けます。
寺の最奥部に広い駐車場があるのですが、
天神山に登る都合から、ここにクルマを置きました。




クルマを置いた場所には、
クルマを囲むように庚申塔などが建ち、
車道の反対側には、
「秋葉三尺坊大権現」の大きな自然石の碑が建っています。

鳳仙寺総門

庚申塔群

秋葉三尺坊大権現石碑

天神山登山口

天神山登山口

鳳仙寺へは、さらに杉木立の車道を上るのですが、
右手の山腹に天神山の登山口が見えます。

そばに立つ案内には、
「鳳仙寺鎮守三神入口 
天神山護法大善神、白山妙理大権現、土地護伽藍神」
と記されています。
その案内のところから登ってゆきます。

登山道

しっかりした山道です。






まっすぐに数分登ると、神社の石鳥居が見えてきます。

まっすぐ登山道

山頂の石鳥居

天神山山頂

石祠4基

天神山山頂

石鳥居の先に、朱の小さな社殿が見えます。
もう天神山山頂です。
狭い境内、というか山頂で、周りはヤブ。
社殿の左に4つの石祠。
こちらも草が覆い被さっています。


その石祠のかなたには、吾妻山へと連なる尾根が見えます。
大形山でしょうか。

威徳の滝

天神山から来た道で下山し、車道に戻り、
寺の参道を歩いて上ってゆきます。





地蔵を祀った祠が左にある右手の
いま登ってきた天神山の山腹の岩から水が流れ落ちています。
威徳の滝の案内が立っています。
小さな滝ですが、なぜか立派に見える景色です。









石橋を渡った杉木立の先、
石段の上に鄙びた、しかし立派な山門が聳えています。

右に地蔵

威徳の滝

石橋

輪蔵

輪蔵

山門手前の右側に白壁の蔵があります。
輪蔵と呼ばれて、
山門とともに桐生市の重要文化財に指定されています。
この蔵は、内部が回転構造になっており、
そこに一切経が納められているとのことです。
見えませんでいたが・・

二体の地蔵

さらに山門の前、左右に二体の地蔵。
左に疣(いぼ)地蔵、
右に一願一言(ひとこと)地蔵です。
300年ほど前のものです。

いぼ地蔵

一言一願地蔵

   

鳳仙寺山門

増長天

持国天

鳳仙寺山門

山門は、宝永年間建造とのことです。






両側には、ふつう阿吽の金剛力士像ですが、
こちらは、増長天と持国天。やや小ぶり。

 鳳仙寺境内案内図
      >> 図をクリックすると拡大。

   
鳳仙寺本堂

正面が本堂ですが、座禅道場と記されていました。






その右手前の池の中には、一葉観音。
曹洞宗開祖の道元が大時化の海で
この観音の救われたという言い伝えがあります。






本堂の左に秋葉堂。

鳳仙寺本堂

一葉観音

秋葉堂

   

由良成繁の墓

仙人ヶ岳、前仙人ヶ岳

桐生城主 由良成繁の墓

秋葉堂の左側から裏手の墓地の上り、最上部まで行くと、
桐生城主の由良成繁の墓である江戸中期の五輪塔があります。
こちらも重要文化財です。

天正年間に由良氏は、地元の桐生氏を攻略し、桐生を治めました。
彼は、桐生城すなわち柄杓山城の城主となり、
この鳳仙寺を建立したり、町を整備したとのことです。

この高台から、下に寺の塔頭の甍、
そのかなたに山並みが望めます。
仙人ヶ岳前仙人ヶ岳です。

鳳仙寺の周りを、天神山も含めて歩いてみました。
なかなか立派な寺です。

そういえば、昔、足利の相田みつをがTVドラマ化されたときに、
彼が修行した足利の高福寺の代わりにロケ地とした寺が
この鳳仙寺でした。
   
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