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2014. 1/ 5 22.眼力・決断力・継続力を養う。そして変化を受け入れる











    





    

 

    




    

 

 

 

 


キムラ先生
「2014年の新しい年が始まりました。みなさん明けましておめでとうございます。
  わたしの話も残すところ、2回となりました。今回の話で、5Sで先生が最も重要と思っている
 ことの再認識をしてもらえれば、と思っています。

 5Sは、企業のあらゆる面に影響を及ぼすので、設定のしかたによって、
 さまざまな目的・目標を立てることが可能です。

  消極的な『きれいにする5S
  一般的には『安全性向上』、『生産性向上
  多少深くなって『在庫の削減→キャッシュフローの改善』、
   『社内の風通しをよくする』など

 最初は、消極的な『きれいにする5S』を真剣にやるだけでもさまざまな効果が現れます。
 5Sが次から次へと新しい目的・目標に発展するツールだということを、よく観察していれば、
 理解できますね。そのためにも、まず『眼力と決断力を養う』ということを目的・目標に据えて、
 スタートしてみてください。
 さて、ここでもう一度、最初の『整理』を思い出してください。さあ、どんな内容だったでしょう」

コウ子ちゃん
「要るもの、要らないものを分けて、要らないものを捨てることです」

キムラ先生
「要るものは、その重要度や頻度の順序に分けて考えることを思い出してください。
 最初は、いつか使うから、とか、思い出があるから、とか考えるのですが、
 それでも整理を続けてゆくと、だんだんと、それらを断ち切れるようになってきます。
 そのプロセスの中で知らず知らずのうちに眼力がつくのです。

 意思をもって続けることで、少しずつ、そしてだんだんと眼力のレベルが上がってゆきます。
 そして、その次は・・・」

タカシくん
「要らないものを捨てる」

キムラ先生
「捨てる決断力がつく結果になるのですね。眼力がついて、要不要のものを分けても、
 それを捨ててしまわないと、またその両者が混じってしまいます。
 これを繰り返しているうちに、本当の決断力がつくと、即座に捨てられるようになります」

コウ子ちゃん
「わたしも家庭の中の整理を繰り返して、 ずいぶん捨てられるようになりました」

キムラ先生
「"継続は力なり"、ということばがあります。
 しかし、このことばの1/3だけが真実です。
  ひとつめは、方向性が間違っているのに継続し続ける
  ふたつめは、同じことを永遠に継続し続けようとする
  みっつめは、着眼大局、着手小局でコツコツと小さなことを解決しながら、
    最初に決めた大目標に向かってゆく
 さあ、どれが真実でしょう」

タカシくん

「当然、みっつめです」

キムラ先生
「方向が間違っていたり、同じことの限りない繰り返しは、ムダを積み上げ、
 やがてはマンネリ化に陥って活動自体を放り出したりすることにつながりかねません。
 社会はつねに変化しています。とくに最近の変化の速さは、めまぐるしいものがあります。
 社会が変化しているのに、企業がそのままでは、相対的にどんどん遅れてゆくことになります。
 企業の継続は、社会の変化に対応できるか否かにかかっています。

 その変化を読むのに、眼力が必要になってきますし、
 眼力で変化を読んだ後は、変化に対する対策の策定と決断力が不可欠です。
 ものの整理で要らないものを選別したり、捨てたりすることは、最終的にここに関わってきます。

 初期の5Sは、まず小さな変化を受け入れ、
 それを当たり前にすることを考えさせてくれる効果があります。
 次にその効果をみて、次を判断することが必要になります。
 これを繰り返してゆくと、企業はスリムになってゆき、変化に対応することが容易になります。
 確実にできることをきちんと行って、スリムにしておくことが大事です。
 いつかやってくる方向転換という変化のときにきっと役立ちます。
 現在までに、長い歴史を重ねてきた企業は、当たり前のようにこの姿勢を貫いてきたのです」

 

      

 
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