大岩山〜野山 - わたらせからの風 足利近辺の山々
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大岩山〜野山 地図へ

足利の大岩山は、以前にも紹介していますが、
今回は、大岩毘沙門天の参道から直登し、剣が峰から南西に延びる尾根を辿り、
野山のショウジ岩を通り、北関東自動車道の五十部トンネルの入り口に下山します。
大岩山 標高 417m、野山 標高 378m(取材日:2011.11/22 火、2012. 5/23 水、2012. 5/25 金)

県道岩船桐生線沿いの新装なった足利赤十字病院(元足利競馬場)の入口から、北の大岩町に進みます。
まっすぐな道ではありませんが、谷を北上し、
元足利サンフィールド(アスレチック)を目指してゆくと、駐車場に到着できます。

その道をさらに進むと、大岩毘沙門天、山頂直下の駐車場までゆくこともできます。

大岩山南斜面が伐採され、尾根道のようすが変わりました。また「野山ハイキングコース」が整備されました。
(更新 2020.10/15 地図へ)


板倉からの登山ルートを追加。 (更新 2020.10/20)New



大岩毘沙門天参道入り口

眼の前に大岩山が聳え、
麓に案内板と石柱や石灯篭があり、
そこから鄙びた石段が山に向かって延びています。


大岩毘沙門天参道入り口

参道

急坂の参道

急坂の参道

石段はすぐに終り、
木立の中の陽の当らない急な坂を登ってゆくことになります。
ここは、男坂。

女坂は、駐車場から舗道を少し進んだところにあります。




東屋

息せき切って10分ほど登ると、
右手に東屋があります。

 

東屋

尾根道

新しい祠

手水鉢

手水鉢

さらに10分、尾根道を進むと、






左手に何やら用途不明の新しい祠、








右の足元に古い手水鉢があります。
古の人が信仰のために寄進したようです。
側面に金額と名前が彫られています。段




 

大岩山石造層塔

続いて、覆屋があり、中に欠損のある古い石塔が建っています。
「大岩山石造層塔」です。
鎌倉時代に凝灰岩で造られたもので、
側面に大日如来が彫られているとのこと。




 

石塔の覆屋

大岩山石造層塔

女坂分岐、子種岩

女坂登山口

女坂

石仏と水場

女坂分岐・子種岩

その先、右手から女坂が合流します。
そして、右傍にある背丈ほどある、大きな岩が「子種岩」です。
8人の金剛童子が化石になり、岩となったもので、
この岩を摩ると、子供が授かるといわれます。
写真は、登ってきた男坂を振り返って撮影していますので、
左に女坂、案内の後ろが子種岩、正面の道が男坂。

せっかくですので、女坂からのルートも紹介します。
大岩サンフィールドから道路を数百メートル上ったところに
女坂の登山口があります。






木立の中の道です。








途中、沢の水場とその上に石仏が・・・男坂よりはラクチン。
15分くらいで分岐まで行けます。

大岩毘沙門天(最勝寺)

もう、大岩毘沙門天の社殿への石段です。
「足利七福神」、「毘沙門天王」、「中壇元帥」等印刷された、
赤や白の幟が石段脇でたなびいています。
「中壇元帥」は、聞いたことがない名前です。
調べてみると、道教で崇められている少年の神だそうです。


大きな朱色の山門には、両脇に仁王様が構えています。








山頂へは、社殿の前を左に延びる道を行きます。

幟たなびく参道の石段

仁王門

社殿を前の山道を

展望駐車場と富士山

最後の駐車場

展望の駐車場

舗装路に出て、左が展望の駐車場です。
トイレのある広い駐車場には、テーブル、ベンチもあります。
彼方に富士山が望めました。
また、ここからの夜景もきれいだとのこと。


舗装路を右にゆくと、行きどまりが駐車場になっています。
クルマでここまで来られるということです。
東の山々が望めます。
ちょこっと飛び出して見えるのが、岳ノ山、大鳥屋山でしょうか。

振り返ると伐採された斜面が見え、
その尾根づたいが山道のようです。
斜面にも伐採、植林の作業道がつけられています。
現在は、モミジなどが植えられているようです。

 

     駐車場から東の展望
                  岳ノ山 大鳥屋山 

大岩山伐採斜面
伐採された斜面

登山口

西公園駐車場から、まだ舗装路が続いています。
それを辿り、終点の駐車場まで歩きます。
ここに登山口があります。

こちらも最近道標がつけられ、
道標には、行道山まで90分、巻道30分と記されています。
こちらの巻道もいずれ歩いてみましょう。











擬木の階段がしばらく続きます。









そして普通の山道になり、左に野山への道を分けます。
このあたりは、以前と変わっていません。
とりあえず大岩山頂剣が峰まで行ってみます。


剣が峰登山口

大岩山登山口

擬木の階段

野山への分岐

大岩山頂

関東ふれあいのみち石柱

剣が峰山頂

駐車場から登り始めて10分ほどで大岩山剣が峰山頂です。
山頂には、テーブルとベンチ、
そして関東ふれあいのみちの石柱があります。



 

野山へ

山頂から少し戻ったところの、野山への道を進みます。








木立の中を5分ほど進むと、明るく伐採された斜面に出ます。
ここに「野山コース」、「西駐車場5分」の道標があります。








しかし、後者の下る道は、ネットが張られていますので、
開閉できる場所からネット内に入り下山します。








その下山口も見えています。
そこは、以前の西公園駐車場の傍から、
野山への登山口だった場所です。

野山への道


伐採斜面の道標

伐採斜面

下山口

伐採尾根

伐採された尾根

左に伐採された斜面を見ながら、
明るい露岩と切り株の尾根を辿ります。
ここは、気持ちよく歩けます。

板倉への分岐

5分ほどで板倉への小さな道標がありますが、
地面に置かれている状態です。こちらもいずれ辿ってみましょう。





ここから登山路は、急斜面となり、
ネットに沿って登ってゆきます。








左下に西公園駐車場が見下ろせます。

板倉への下山口

急斜面の登り

木立の道へ

以前のルート



案内板

赤城山

妙義山

木立の山道へ

ネット沿いの道から、右へ回り込み、
木立の中の山道へと変わります。これが従来からの道です。
















左は進入禁止の立札の場所から、右が野山ハイキングコース。
道標があります。








「山つつじ散策コース」と記された道標あたりまで来ると、
西の展望が開けます。









右に赤城山、その左に妙義山。

野山・ショウジ岩

板倉分岐から10分。
尾根に岩場が現れると、そこは野山のショウジ岩です。岩の片隅に小さなベンチがつけられていました。

岩の間をくぐってみると、西の大展望が望めます。
左から浅間山、どっしりとした赤城山
その手前に桐生の吾妻山、足利の湯殿山
尾根を北へ辿ると、鳴神山仙人ヶ岳
そして遥か彼方に袈裟丸山

野山

障子岩のベンチ

    ショウジ岩からの展望
      浅間山              赤城山                  袈裟丸山
            吾妻山          鳴神山
                          湯殿山           仙人ヶ岳

 金山 八王子丘陵 行道山
         金山               八王子丘陵                 行道山

尾根道

三角点

三角点

さらに赤テープを頼りに進むこと15分。






296.8m三角点に到達します。

北関東自動車道 五十部トンネル

さらにひとやま越えて、下ると、
クルマの音も大きく聞こえるようになり、
眼下に北関東自動車道です。
自動車道のフェンスに突き当たり、左の階段を下っていきます。

初めての道で、踏み跡程度の道を歩くのは、緊張感があります。
ようやく人里へ着いた安堵感。充実感。これが堪らない。
ずいぶん長い時間、歩いたように感じましたが、
大岩山から50分でした。

自動車道は、眼の前が五十部トンネル入口です。
トンネルのそばに小さな古い石祠があり、
覆いが新調されたり、その周りが整備されていました。
自動車道工事の際についでに整備したのでしょうか、
案内板もないので、何の石祠かは、不明です。





 

北関東自動車道

五十部トンネル

石祠

高架をくぐる

西舟へ

山中のラブホ

北関東自動車道と野山

西舟

自動車道の高架の下をくぐり、
大岩町の南の西舟地区に向かいます。



高架をくぐり、塀沿いの狭い砂利道をゆくと、
驚くことにアメリカのモーテルのような
エントランスのある建物が現れます。
まるで狐につつまれたようです。実はラブホテルなんですが・・・

その前に大きな池があり、カルガモが列を作って泳いでいました。





舗装路を北へ進むと、左手にトンネルを抜けた自動車道が見え、
その後ろに野山が見えます。
さらに北に歩き、毘沙門天の参道入り口まで戻ります。

ちょっと長い道のりでした。
過去に今回の反対ルートで、五十部の琴平山から大岩山を
目指そうとしたことがあったのですが、
山頂の神社から、先は藪で断念しました。
今回のルートは、自動車道に突き当たり終りますが、
その先にある山がおそらく琴平山です。
自動車道により、尾根が分断されたので、
昔のままの藪でしょうね。

今回のコースは、なかなか楽しいコースです。

   
【板倉からのルート】  地図
板倉から、野山ハイキングコースの途中(大岩山と野山の中間)へ登山ルートです。

県道227号坂西桐生線を足利市街から西に向かい、松田川にかかる新松田川橋を渡り、右手に西幸楽荘を見て、松田町へ北上します。
右手の山腹にあるつつじが丘カントリークラブの案内に沿って、右折し橋を渡ります。
同カントリークラブの入口を通り過ぎ、そのまま進んでゆきます。
集落の最奥の人家の近くの路肩にクルマを停めました。ここから、スタートです。。
駐車地

路肩の少し広めの場所にクルマを停めました。
右手の家が板倉町最奥の家です。





道端にまだヒガンバナが見られます。
駐車地

ヒガンバナ
   
林道 林道へ

舗装されている道が山へと続きますが、
杉木立の中の林道といった趣きになってきました。
   
溜池

5分ほど歩くと、右手に溜池があります。
釣りを禁止する立札が立っていました。
溜池
   
分岐

地蔵
分岐の地蔵

さらに5分ほど歩くと道が左右に分かれます。







真ん中の木の根元に小さな地蔵が建っています。

右は大岩山、左は行道山へ登る道のようです。
今回は、右の道を採り、大岩山へ向かいます。
   
山道

前述の分岐までは、舗装された道でしたが、
未舗装の普通の山道へと変わります。
しかし、降雨時は、この道を雨水が流れるようで、
道の半分がえぐられています。
山道
   
さらに分岐

道標
分岐

5分ほどで、また分岐ですが、
右手の木に「←大岩毘沙門天」の案内が付いており、
右の道をたどります。
   
さらに分岐

ここは、右の道が倒木で塞がれており、左に進みます。






このあたりから、道案内のピンクのテープに従ってゆきます。
そして高度を上げてゆきます。
さらに分岐

ピンクテープ
   
尾根へ

尾根

大岩山への道
大岩山へ

野山への道
野山へ
尾根へ

登山開始から、40分ほどで、明るい尾根が見えてきました。
「落石のため立ち入り禁止」の最勝寺の立札、
その先に新たに植樹され、
鹿除けのネットに覆われた南斜面、
さらに先に北関東道が見えます。

ここから、左の木立の中へ向かう道は、大岩山へ、
右のネット沿いの急坂は、野山へ向かっています。


   北関東道
          北関東道

   伐採された斜面
         伐採された斜面
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