大前の山々 台山、西山 - わたらせからの風 足利近辺の山々
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大前の山々 台山、西山 地図

台山 足利には、県道67号岩船桐生線(旧50号)と並行して、
筆者が、いつも桐生方面に向かう際に利用する県道227号坂西桐生線が
市街地の西を通っています。

仙人ヶ岳、赤雪山の登山口へ向かう葉鹿の新松田川橋交差点の東、
大前の山々を訪ねました。
台山 標高 75m、西山 標高 94.7m(取材日:2013.12/2 月)


 【台山】  

大原神社

新松田川橋の東の交差点を南に入ります。
すると、JR両毛線の踏切の手前の右側に、
新しい石鳥居の神社があります。大原神社です。

鳥居は崩壊して近年再建した模様です。
そばに神社の駐車場もあるので、
そこへ停めさせていただきます。

境内には、神楽殿もある整った神社です。
案内板によると、日本武尊が東征の際、
これから登ろうとする台山に登り、
この地域の豊かな田園地帯を見渡し、
国家鎮護のために京都の大原野神社を勧請して建てた、
という由緒が記されています。
また平将門の腹がこの地に飛んできたという伝説があり、
腹部の病気や安産に霊験あらたかなのだそうです。
そういえば、三重の大手神社でも平将門が登場しましたね。

またここで奉納される、大和流渋井派の神楽は、
足利市の重要文化財になっています。
佐野市赤見に住んでいた渋井新太郎が明治に伝授したものだそうです。

ということで、これから登ろうとする台山は、由緒ある山なのです。

大原神社

社殿

神楽殿

山裾の人家に向かって

竹林を右に見て

台山山頂直下

台山山頂

台山

大原神社の左に沿って北の山へ向かう道を行きます。
人家の先に山の中へと山道がついているように見えます。





明るい竹林を右に見ながら踏み跡を辿ります。









ほんの数分の山の中に個人の墓地があり、
その後ろが台山山頂です。ヤブ山と化しています。
日本武尊もどこ吹く風ですね。

 【西山】  

西幸楽荘

続いて西山です。
こちらは、西幸楽荘の裏山です。

新松田川橋のそばにある西幸楽荘の駐車場にクルマを移動します。最奥の駐車場へ駐車しました。その先に幼稚園の駐車場もあるのですが、そちらは避けて、西幸楽荘を利用しましょう。

眼の前はグランドゴルフ場となっており、多くの方が興じていました。またその周りはウォーキングコースとなっており、こちらも歩いているひとがたくさんいます。
その彼方北には、湯殿山深高山が見えます。






西山は、駐車場の右手の山です。
駐車場の東に沿って通っている道を北へ向かいます。

西幸楽荘駐車場から西山

湯殿山、深高山

山裾の道を行く

T字路 左に庚申塔が見える

庚申塔

峠に向かって

石祠を右へ

庚申塔で右折、石祠を右へ

山麓に沿って、3分も歩くと、
T字路となり、左の道路沿いに庚申塔が並んでいます。















そこを右折すると、いかにも峠へと続く上り道。









すぐのところの辻に今度は石祠があります。
そこから、右へ入ります。

西山

左手に現れてくる尾根が西山へと続く尾根です。






とくに登山口もなさそうなので、
適当なところから山へ入ります。








踏み跡もないヤブ山ですが、ヤブも深くなく、
2分ほどで容易に山頂とおぼしきところへ達することができました。







西側が開けており、小俣の城山が望めました。

本日の2山は、いずれもヤブ山。
しかし、低山というよりも丘のようなものでヤブに苦しまされることもなく登ることができました。
しかし、とくに達成感を得られる山でもありません。

左に西山の尾根

適当なところから

踏み跡もない尾根道

西山山頂

城山の展望

峠道をさらに上へ

峠を越えて

三崎稲荷神社

朱色の社殿

黒馬の絵馬

白馬の絵馬

三崎稲荷神社

庚申塔のあるT字路まで戻り、峠へと上ってゆきます。






峠を越えて右の道へ入ってゆくと、朱色の鳥居が見えてきます。




















そこが絵馬で有名な三崎稲荷神社です。社殿も朱色で鮮やかです。

この神社は、この地区の大前出身で徳川吉宗の御典医になった丸山昌貞が神田三崎町の三崎稲荷大明神を分祀したと伝えられる神社です。





また多くの絵馬が残る足利でも有名な「繋馬図」があります。
白馬、黒馬が描かれており、
狩野派の絵師によるものだそうです。
絵馬の制作時期は、享保年間。

今回は、足利の大前の山を歩いてみました。
ヤブ山2山征服といったところですが、物好きな方のみにお薦めです。ほとんど登る(歩く)こともない山です。

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